【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の東武野田線 (大宮駅~南桜井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.3万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.6%( -22.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 216 件(1年前(2020年)に比べて +66.2%( +86件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 9.5年から +85.6 %増)。平均土地面積は 48.7 坪 (昨年 55.2 坪から -11.9 %減)。平均建物面積は 37.0 坪 (昨年 40.0 坪から -7.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。東岩槻駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは八木崎駅で昨年に比べ -67.5 %、坪単価は 34.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(春日部駅、大和田駅)は +4.0 %(坪単価 +3.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八木崎駅、藤の牛島駅)は -63.0 %(坪単価 -58.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.8 % → 2021年 1.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.3 % → 2021年 3.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.5 年 → 2021年 17.7 年、+85.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.6 % → 2021年 14.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 65.9 % → 2021年 35.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.5%( -63.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 61 件(1年前(2020年)に比べて +69.4%( +25件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -58.5%( -45.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
東武野田線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 131万/坪 (14.8年/50.4坪) | 194万/坪 (9.0年/43.6坪) | 122万/坪 (10.7年/49.8坪) |
北大宮駅 | 189万/坪 (0.8年/45.0坪) | - | 93.7万/坪 (12.8年/25.7坪) |
大宮公園駅 | 162万/坪 (6.9年/44.5坪) | - | 149万/坪 (0.5年/39.7坪) |
大和田駅 | 102万/坪 (10.3年/50.4坪) | 99.3万/坪 (5.2年/70.3坪) | 83.7万/坪 (5.6年/62.3坪) |
七里駅 | 91.8万/坪 (16.6年/41.7坪) | 111万/坪 (4.1年/36.6坪) | 75.9万/坪 (11.3年/70.5坪) |
岩槻駅 | 49.8万/坪 (24.7年/55.9坪) | 80.3万/坪 (10.3年/43.0坪) | 65.9万/坪 (15.5年/44.9坪) |
東岩槻駅 | 71.1万/坪 (14.8年/43.0坪) | 74.7万/坪 (5.3年/147坪) | 58.9万/坪 (14.3年/51.9坪) |
豊春駅 | 54.1万/坪 (25.0年/33.3坪) | 63.9万/坪 (14.0年/52.4坪) | 71.4万/坪 (8.6年/39.3坪) |
八木崎駅 | 34.6万/坪 (42.6年/77.6坪) | 107万/坪 (0.25年/55.0坪) | 33.0万/坪 (36.3年/45.4坪) |
春日部駅 | 82.5万/坪 (13.3年/42.7坪) | 78.7万/坪 (15.5年/50.9坪) | 73.2万/坪 (17.9年/51.6坪) |
藤の牛島駅 | 32.2万/坪 (37.3年/38.4坪) | 77.6万/坪 (0.6年/41.3坪) | 60.3万/坪 (19.9年/35.1坪) |
南桜井駅 | 48.5万/坪 (25.1年/54.3坪) | 59.6万/坪 (16.3年/83.8坪) | 59.6万/坪 (20.6年/89.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
春日部駅 82.5 万/坪(昨年同期比 +4.8 %)
春日部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.5万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +4.8%( +3.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 22 件(1年前(2020年)に比べて +37.5%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 15.5年から -13.9 %減)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 50.9 坪から -16.1 %減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 33.4 坪から +26.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 15.5 年 → 2021年 13.3 年、-13.9 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 43.8 % → 2021年 57.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 % → 2021年 4.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 16.2 分 → 2021年 18.0 分、+11.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 % → 2021年 28.6 %)
大和田駅 102.5 万/坪(昨年同期比 +3.2 %)
大和田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.2%( +3.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2020年)に比べて +41.2%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.3年(昨年 5.2年から +97.4 %増)。平均土地面積は 50.4 坪 (昨年 70.3 坪から -28.3 %減)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 44.7 坪から -15.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 17.6 % → 2021年 13.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 5.2 年 → 2021年 10.3 年、+97.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 82.4 % → 2021年 52.2 %)
八木崎駅 34.6 万/坪(昨年同期比 -67.5 %)
八木崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.6万円/坪(10.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -67.5%( -71.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 42.6年(昨年 0.3年から +16806.9 %増)。平均土地面積は 77.6 坪 (昨年 55.0 坪から +41.3 %増)。平均建物面積は 98.3 坪 (昨年 39.3 坪から +150.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 42.6 年、+16806.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.7 分 → 2021年 18.3 分、+223.5 %と大きく増加)
藤の牛島駅 32.2 万/坪(昨年同期比 -58.5 %)
藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -58.5%( -45.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 0.6年から +6258.1 %増)。平均土地面積は 38.4 坪 (昨年 41.3 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 29.2 坪から -17.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.6 年 → 2021年 37.3 年、+6258.1 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示