【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の東武野田線 (大宮駅～南桜井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.5万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.1％( +6.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 198 件(１年前(2020年)に比べて +37.5％( +54件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 9.6年から +55.5 ％増)。平均土地面積は 46.0 坪 (昨年 51.2 坪から -10.2 ％減)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 40.5 坪から +1.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。藤の牛島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは藤の牛島駅で昨年に比べ +56.1 ％、坪単価は 90.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(藤の牛島駅、東岩槻駅)は +35.8 ％(坪単価 +22.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八木崎駅、豊春駅)は -41.2 ％(坪単価 -25.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.7 ％ → 2021年 2.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.6 年 → 2021年 15.0 年、+55.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.9 ％ → 2021年 26.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 68.8 ％ → 2021年 44.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.1％( -20.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八木崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.0万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -41.8％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武野田線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 138万/坪 (12.6年/48.6坪) | 123万/坪 (7.1年/34.6坪) | 116万/坪 (15.5年/52.5坪) |
| 北大宮駅 | 128万/坪 (0年/57.9坪) | 112万/坪 (10.0年/68.1坪) | 129万/坪 (1.0年/34.8坪) |
| 大宮公園駅 | 147万/坪 (7.0年/41.6坪) | 167万/坪 (1.0年/56.0坪) | 146万/坪 (6.7年/81.2坪) |
| 大和田駅 | 93.0万/坪 (13.7年/42.0坪) | 89.1万/坪 (10.8年/44.3坪) | 97.8万/坪 (0.8年/42.7坪) |
| 七里駅 | 92.4万/坪 (9.7年/40.8坪) | 95.6万/坪 (0.9年/34.4坪) | 87.2万/坪 (2.1年/45.4坪) |
| 岩槻駅 | 81.1万/坪 (17.7年/49.5坪) | 79.5万/坪 (12.7年/67.8坪) | 68.1万/坪 (6.9年/43.8坪) |
| 東岩槻駅 | 95.1万/坪 (5.3年/40.2坪) | 82.3万/坪 (7.0年/42.4坪) | 67.0万/坪 (10.6年/41.3坪) |
| 豊春駅 | 46.4万/坪 (34.8年/27.6坪) | 78.0万/坪 (13.6年/73.3坪) | 71.2万/坪 (6.2年/36.3坪) |
| 八木崎駅 | 27.0万/坪 (33.5年/87.7坪) | 46.5万/坪 (34.0年/124坪) | 50.6万/坪 (28.0年/37.8坪) |
| 春日部駅 | 73.4万/坪 (28.4年/49.8坪) | 88.6万/坪 (7.7年/43.9坪) | 83.5万/坪 (17.2年/53.2坪) |
| 藤の牛島駅 | 90.2万/坪 (0.6年/43.0坪) | 57.8万/坪 (18.0年/92.6坪) | 70.5万/坪 (12.8年/55.6坪) |
| 南桜井駅 | 50.7万/坪 (22.0年/42.7坪) | 50.8万/坪 (16.2年/66.9坪) | 49.9万/坪 (21.3年/54.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
藤の牛島駅 90.2 万/坪(昨年同期比 +56.1 ％)
藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +56.1％( +32.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.6年(昨年 18.0年から -96.7 ％減)。平均土地面積は 43.0 坪 (昨年 92.6 坪から -53.6 ％減)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 42.7 坪から -32.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 18.0 年 → 2021年 0.6 年、-96.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.0 分 → 2021年 5.2 分、-60.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
東岩槻駅 95.1 万/坪(昨年同期比 +15.5 ％)
東岩槻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.1万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +15.5％( +12.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて +166.7％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 7.0年から -25.0 ％減)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 42.4 坪から -5.1 ％減)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 30.3 坪から -1.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 7.0 年 → 2021年 5.3 年、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 22.0 分 → 2021年 13.3 分、-39.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 68.8 ％)
八木崎駅 27.0 万/坪(昨年同期比 -41.8 ％)
八木崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.0万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -41.8％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 34.0年から -1.5 ％減)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 124.0 坪から -29.3 ％減)。平均建物面積は 77.9 坪 (昨年 56.0 坪から +39.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 9.5 分、+90.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
豊春駅 46.4 万/坪(昨年同期比 -40.5 ％)
豊春駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.4万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -40.5％( -31.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -73.3％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 13.6年から +156.0 ％増)。平均土地面積は 27.6 坪 (昨年 73.3 坪から -62.3 ％減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 31.5 坪から -32.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.9 分 → 2021年 11.0 分、-26.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.6 年 → 2021年 34.8 年、+156.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.4 ％ → 2021年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示