【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期の東武日光線 (東武動物公園駅~柳生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.5万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -24.0%( -15.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 55 件(1年前(2021年)に比べて -15.4%( -10件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 14.0年から +64.9 %増)。平均土地面積は 65.9 坪 (昨年 64.3 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 35.0 坪から +3.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。幸手駅、栗橋駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは東武動物公園駅で昨年に比べ -37.5 %、坪単価は 44.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(新古河駅、栗橋駅)は +52.5 %(坪単価 +9.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東武動物公園駅、杉戸高野台駅)は -29.1 %(坪単価 -21.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 21.9 % → 2022年 15.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.0 年 → 2022年 23.1 年、+64.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.1 % → 2022年 35.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 31.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった栗橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.0万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -2.1%( -1.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -76.2%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新古河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.7万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +107.0%( +20.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
東武日光線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東武動物公園駅 | 44.3万/坪 (29.8年/62.3坪) | 70.9万/坪 (15.1年/52.9坪) | 45.9万/坪 (19.0年/108坪) |
杉戸高野台駅 | 62.6万/坪 (12.3年/89.7坪) | 79.0万/坪 (17.5年/62.4坪) | 48.7万/坪 (13.5年/60.5坪) |
幸手駅 | 48.6万/坪 (24.3年/66.2坪) | 50.6万/坪 (16.2年/68.0坪) | 54.1万/坪 (16.5年/73.1坪) |
南栗橋駅 | 45.8万/坪 (14.7年/52.4坪) | 52.9万/坪 (17.3年/66.0坪) | 72.8万/坪 (1.0年/55.2坪) |
栗橋駅 | 67.0万/坪 (9.6年/51.4坪) | 68.4万/坪 (8.1年/68.1坪) | 48.0万/坪 (9.7年/68.3坪) |
新古河駅 | 38.7万/坪 (14.5年/51.4坪) | 18.7万/坪 (35.0年/89.2坪) | 25.8万/坪 (16.5年/45.4坪) |
柳生駅 | 10.0万/坪 (40.0年/84.7坪) | - | 23.9万/坪 (19.0年/159坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新古河駅 38.7 万/坪(昨年同期比 +107.0 %)
新古河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.7万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +107.0%( +20.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.5年(昨年 35.0年から -58.6 %減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 89.2 坪から -42.4 %減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 36.3 坪から -18.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 35.0 年 → 2022年 14.5 年、-58.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 10.0 分、+100.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 50.0 %)
栗橋駅 67.0 万/坪(昨年同期比 -2.1 %)
栗橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.0万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -2.1%( -1.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -76.2%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.6年(昨年 8.1年から +18.6 %増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 68.1 坪から -24.5 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 35.3 坪から -18.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 22.4 分 → 2022年 20.0 分、-10.8 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 8.1 年 → 2022年 9.6 年、+18.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.8 % → 2022年 20.0 %)
東武動物公園駅 44.3 万/坪(昨年同期比 -37.5 %)
東武動物公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.3万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.5%( -26.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2021年)に比べて +5.9%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 15.1年から +97.9 %増)。平均土地面積は 62.3 坪 (昨年 52.9 坪から +17.6 %増)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 32.2 坪から +6.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.1 年 → 2022年 29.8 年、+97.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.1 分 → 2022年 21.1 分、+39.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.6 % → 2022年 46.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.6 % → 2022年 26.7 %)
杉戸高野台駅 62.6 万/坪(昨年同期比 -20.8 %)
杉戸高野台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -20.8%( -16.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 17.5年から -29.5 %減)。平均土地面積は 89.7 坪 (昨年 62.4 坪から +43.8 %増)。平均建物面積は 47.2 坪 (昨年 33.3 坪から +41.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 17.5 年 → 2022年 12.3 年、-29.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.0 分 → 2022年 14.3 分、+79.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示