【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の東武伊勢崎線 (谷塚駅～羽生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.2万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +12.8％( +9.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 385 件(１年前(2020年)に比べて +11.9％( +41件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 14.9年から -2.3 ％減)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 55.2 坪から +0.3 ％増)。平均建物面積は 40.9 坪 (昨年 41.1 坪から -0.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。獨協大学前駅、新田駅、一ノ割駅、北春日部駅、東武動物公園駅、久喜駅、鷲宮駅、加須駅、羽生駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北春日部駅で昨年に比べ +84.4 ％、坪単価は 135 万円/坪となった。
上位 2 駅(北春日部駅、東武動物公園駅)は +69.4 ％(坪単価 +43.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和戸駅、春日部駅)は -37.4 ％(坪単価 -30.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.5 ％ → 2021年 2.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.8 ％ → 2021年 24.5 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.6 ％ → 2021年 43.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.4 ％ → 2021年 3.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北春日部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +84.4％( +61.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -57.7％( -45.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 谷塚駅 | 126万/坪 (1.9年/42.7坪) | 105万/坪 (10.3年/43.6坪) | 102万/坪 (13.1年/60.7坪) |
| 草加駅 | 87.4万/坪 (18.3年/52.8坪) | 80.9万/坪 (15.1年/54.8坪) | 83.2万/坪 (17.0年/46.0坪) |
| 獨協大学前駅 | 105万/坪 (8.8年/43.0坪) | 82.1万/坪 (20.2年/40.4坪) | 82.4万/坪 (16.2年/38.4坪) |
| 新田駅 | 97.5万/坪 (8.1年/34.9坪) | 68.2万/坪 (18.0年/34.6坪) | 111万/坪 (14.7年/49.6坪) |
| 蒲生駅 | 91.2万/坪 (26.4年/41.0坪) | 93.1万/坪 (6.2年/45.2坪) | 79.6万/坪 (30.3年/61.2坪) |
| 新越谷駅 | 111万/坪 (11.9年/60.7坪) | 116万/坪 (16.4年/52.8坪) | 103万/坪 (20.6年/35.7坪) |
| 越谷駅 | 101万/坪 (12.5年/43.2坪) | 114万/坪 (9.5年/50.9坪) | 88.4万/坪 (15.1年/34.7坪) |
| 北越谷駅 | 83.8万/坪 (21.6年/55.7坪) | 83.3万/坪 (14.1年/50.4坪) | 87.6万/坪 (15.7年/44.9坪) |
| 大袋駅 | 88.5万/坪 (13.7年/34.3坪) | 87.7万/坪 (12.3年/46.9坪) | 82.5万/坪 (10.7年/37.5坪) |
| せんげん台駅 | 73.8万/坪 (15.5年/54.0坪) | 72.0万/坪 (17.3年/36.0坪) | 102万/坪 (8.4年/37.9坪) |
| 武里駅 | 71.2万/坪 (14.4年/57.0坪) | 69.1万/坪 (24.1年/62.6坪) | 67.4万/坪 (13.6年/45.4坪) |
| 一ノ割駅 | 82.7万/坪 (17.3年/59.4坪) | 61.3万/坪 (19.0年/46.6坪) | 61.8万/坪 (16.8年/38.8坪) |
| 春日部駅 | 73.4万/坪 (28.4年/49.8坪) | 88.6万/坪 (7.7年/43.9坪) | 83.5万/坪 (17.2年/53.2坪) |
| 北春日部駅 | 135万/坪 (23.0年/107坪) | 73.3万/坪 (7.3年/47.8坪) | 73.9万/坪 (3.6年/39.7坪) |
| 姫宮駅 | 36.1万/坪 (25.8年/70.3坪) | 37.6万/坪 (19.0年/41.7坪) | 66.1万/坪 (1.0年/59.0坪) |
| 東武動物公園駅 | 70.9万/坪 (15.1年/52.9坪) | 45.9万/坪 (19.0年/108坪) | 70.7万/坪 (8.0年/50.2坪) |
| 和戸駅 | 33.1万/坪 (32.8年/43.9坪) | 78.3万/坪 (25.5年/45.4坪) | 56.2万/坪 (0年/45.4坪) |
| 久喜駅 | 87.2万/坪 (13.0年/68.5坪) | 72.0万/坪 (14.8年/55.5坪) | 68.8万/坪 (12.7年/92.6坪) |
| 鷲宮駅 | 68.4万/坪 (6.5年/80.8坪) | 52.4万/坪 (17.5年/59.4坪) | 42.9万/坪 (23.0年/59.9坪) |
| 花崎駅 | 70.8万/坪 (0.7年/77.7坪) | 65.7万/坪 (4.1年/78.9坪) | 63.6万/坪 (6.7年/79.1坪) |
| 加須駅 | 57.4万/坪 (14.4年/75.3坪) | 38.9万/坪 (21.4年/61.3坪) | 49.5万/坪 (8.8年/81.3坪) |
| 南羽生駅 | 53.7万/坪 (12.6年/80.5坪) | 49.9万/坪 (2.8年/148坪) | 79.6万/坪 (3.3年/141坪) |
| 羽生駅 | 59.9万/坪 (8.8年/119坪) | 46.3万/坪 (19.3年/95.2坪) | 41.9万/坪 (10.6年/70.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北春日部駅 135.1 万/坪(昨年同期比 +84.4 ％)
北春日部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +84.4％( +61.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 7.3年から +215.0 ％増)。平均土地面積は 106.9 坪 (昨年 47.8 坪から +123.6 ％増)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 33.4 坪から +7.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.3 年 → 2021年 23.0 年、+215.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 13.7 分、+36.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
東武動物公園駅 70.9 万/坪(昨年同期比 +54.4 ％)
東武動物公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.9万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +54.4％( +25.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 19.0年から -20.7 ％減)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 108.5 坪から -51.2 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 36.7 坪から -12.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.0 年 → 2021年 15.1 年、-20.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 34.8 分 → 2021年 15.1 分、-56.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 47.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 17.6 ％)
和戸駅 33.1 万/坪(昨年同期比 -57.7 ％)
和戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -57.7％( -45.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 25.5年から +28.4 ％増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 45.4 坪から -3.3 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 20.4 坪から +38.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 25.5 年 → 2021年 32.8 年、+28.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.5 分 → 2021年 16.0 分、+146.2 ％と大きく増加)
春日部駅 73.4 万/坪(昨年同期比 -17.2 ％)
春日部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.4万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -17.2％( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2020年)に比べて -13.6％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 7.7年から +267.3 ％増)。平均土地面積は 49.8 坪 (昨年 43.9 坪から +13.6 ％増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 40.7 坪から +6.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.7 年 → 2021年 28.4 年、+267.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 ％ → 2021年 61.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 ％ → 2021年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示