【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の南海高野線 (紀見峠駅~紀伊細川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.7万円/坪(8.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -6.5%( -1.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.8年(昨年 27.8年から +36.2 %増)。平均土地面積は 48.5 坪 (昨年 86.6 坪から -44.0 %減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 58.6 坪から -44.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。御幸辻駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高野下駅で昨年に比べ +1267.7 %、坪単価は 7.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(高野下駅、紀見峠駅)は +696.0 %(坪単価 +15.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(橋本駅、九度山駅)は -48.5 %(坪単価 -25.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 21.1 分 → 2023年 17.4 分、-17.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.2 % → 2023年 13.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 26.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 27.8 年 → 2023年 37.8 年、+36.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.4 % → 2023年 60.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 13.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御幸辻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +84.4%( +25.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高野下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.5万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +1267.7%( +7.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
南海高野線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
紀見峠駅 | 43.3万/坪 (14.8年/57.5坪) | 19.3万/坪 (26.3年/49.9坪) | 12.1万/坪 (31.3年/60.5坪) |
林間田園都市駅 | 16.9万/坪 (37.0年/63.9坪) | 18.8万/坪 (33.8年/61.6坪) | 38.8万/坪 (13.3年/56.0坪) |
御幸辻駅 | 54.6万/坪 (21.8年/52.2坪) | 29.6万/坪 (29.8年/58.2坪) | 14.0万/坪 (41.3年/55.2坪) |
橋本駅 | 17.1万/坪 (46.6年/39.8坪) | 57.6万/坪 (13.8年/195坪) | 17.2万/坪 (43.3年/49.9坪) |
紀伊清水駅 | - | - | - |
学文路駅 | - | - | - |
九度山駅 | 26.0万/坪 (52.6年/31.3坪) | 35.4万/坪 (24.8年/56.7坪) | 4.0万/坪 (51.3年/90.8坪) |
高野下駅 | 7.5万/坪 (48.3年/69.6坪) | 0.6万/坪 (31.3年/78.7坪) | 7.3万/坪 (0年/75.6坪) |
下古沢駅 | - | - | - |
紀伊細川駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高野下駅 7.5 万/坪(昨年同期比 +1267.7 %)
高野下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.5万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +1267.7%( +7.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 31.3年から +54.4 %増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 78.7 坪から -11.5 %減)。平均建物面積は 7.6 坪 (昨年 18.2 坪から -58.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.3 年 → 2023年 48.3 年、+54.4 %と大きく増加)
紀見峠駅 43.3 万/坪(昨年同期比 +124.3 %)
紀見峠駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.3万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +124.3%( +24.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 26.3年から -43.8 %減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 49.9 坪から +15.2 %増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 36.3 坪から +2.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.3 年 → 2023年 14.8 年、-43.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 15.0 分 → 2023年 17.5 分、+16.7 %と増加)
橋本駅 17.1 万/坪(昨年同期比 -70.4 %)
橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.1万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -70.4%( -40.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 46.6年(昨年 13.8年から +238.8 %増)。平均土地面積は 39.8 坪 (昨年 195.1 坪から -79.6 %減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 217.8 坪から -85.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.8 年 → 2023年 46.6 年、+238.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.0 分 → 2023年 12.3 分、+23.3 %と大きく増加)
九度山駅 26.0 万/坪(昨年同期比 -26.6 %)
九度山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.0万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -26.6%( -9.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 52.6年(昨年 24.8年から +112.4 %増)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 56.7 坪から -44.9 %減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 28.7 坪から +8.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 12.0 分 → 2023年 5.7 分、-52.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.8 年 → 2023年 52.6 年、+112.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示