【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の南海加太線 (和歌山市駅~加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.3万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +22.2%( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 40 件(1年前(2022年)に比べて -18.4%( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 28.3年から -21.7 %減)。平均土地面積は 72.9 坪 (昨年 71.2 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 45.2 坪から -10.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。和歌山市駅、紀ノ川駅、八幡前駅、磯ノ浦駅、加太駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは磯ノ浦駅で昨年に比べ +76.6 %、坪単価は 147 万円/坪となった。
上位 2 駅(磯ノ浦駅、和歌山市駅)は +72.7 %(坪単価 +50.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中松江駅、西ノ庄駅)は -48.1 %(坪単価 -27.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 28.3 年 → 2023年 22.2 年、-21.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 31.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 % → 2023年 20.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 31.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 17.0 % → 2023年 10.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった磯ノ浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +76.6%( +64.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.2万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -77.9%( -46.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
南海加太線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
和歌山市駅 | 88.6万/坪 (25.1年/72.2坪) | 52.5万/坪 (29.3年/94.5坪) | 45.5万/坪 (36.4年/63.0坪) |
紀ノ川駅 | 74.4万/坪 (18.3年/71.1坪) | 46.4万/坪 (28.7年/60.8坪) | 47.8万/坪 (23.1年/40.4坪) |
東松江駅 | 27.9万/坪 (17.5年/63.2坪) | 25.9万/坪 (27.8年/35.3坪) | 53.0万/坪 (18.1年/59.2坪) |
中松江駅 | 13.2万/坪 (39.3年/40.8坪) | 60.0万/坪 (25.5年/107坪) | 33.2万/坪 (36.5年/77.5坪) |
八幡前駅 | 42.9万/坪 (24.1年/45.9坪) | 30.5万/坪 (34.5年/41.6坪) | 20.4万/坪 (27.3年/206坪) |
西ノ庄駅 | 33.7万/坪 (23.3年/124坪) | 41.2万/坪 (15.9年/45.4坪) | 50.5万/坪 (13.5年/48.8坪) |
二里ケ浜駅 | - | - | - |
磯ノ浦駅 | 147万/坪 (4.3年/90.8坪) | 83.5万/坪 (9.3年/65.0坪) | 24.0万/坪 (25.3年/24.2坪) |
加太駅 | 14.6万/坪 (35.3年/45.4坪) | 10.6万/坪 (48.3年/37.8坪) | 29.9万/坪 (31.3年/109坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
磯ノ浦駅 147.5 万/坪(昨年同期比 +76.6 %)
磯ノ浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +76.6%( +64.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 4.3年(昨年 9.3年から -54.0 %減)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 65.0 坪から +39.5 %増)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 28.7 坪から -31.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 9.3 年 → 2023年 4.3 年、-54.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 5.0 分、-50.0 %と大きく減少)
和歌山市駅 88.6 万/坪(昨年同期比 +68.8 %)
和歌山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.6万円/坪(26.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +68.8%( +36.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて -46.7%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 29.3年から -14.6 %減)。平均土地面積は 72.2 坪 (昨年 94.5 坪から -23.6 %減)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 63.1 坪から -44.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 29.3 年 → 2023年 25.1 年、-14.6 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.7 % → 2023年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 24.4 分 → 2023年 26.9 分、+10.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.8 % → 2023年 40.0 %)
中松江駅 13.2 万/坪(昨年同期比 -77.9 %)
中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.2万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -77.9%( -46.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 25.5年から +53.9 %増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 106.6 坪から -61.7 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 56.2 坪から -46.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.5 年 → 2023年 39.3 年、+53.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.2 分 → 2023年 20.0 分、+144.9 %と大きく増加)
西ノ庄駅 33.7 万/坪(昨年同期比 -18.2 %)
西ノ庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.7万円/坪(10.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -18.2%( -7.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 15.9年から +46.1 %増)。平均土地面積は 124.0 坪 (昨年 45.4 坪から +173.3 %増)。平均建物面積は 79.4 坪 (昨年 23.8 坪から +233.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 15.9 年 → 2023年 23.3 年、+46.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.8 分 → 2023年 12.5 分、+61.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 % → 2023年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示