【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR総武線 (市川駅～千葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.4％( +3.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 364 件(１年前(2023年)に比べて -62.9％( -616件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 17.7年から -3.6 ％減)。平均土地面積は 48.9 坪 (昨年 54.0 坪から -9.4 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 46.7 坪から -2.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。西船橋駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西船橋駅で昨年に比べ +10.7 ％、坪単価は 176 万円/坪となった。
上位 2 駅(西船橋駅、新検見川駅)は +8.9 ％(坪単価 +12.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東船橋駅、西千葉駅)は -12.5 ％(坪単価 -18.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.4 ％ → 2024年 39.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.1 ％ → 2024年 26.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.7％( +17.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -61.9％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.5％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 64 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -80件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR総武線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 市川駅 | 142万/坪 (20.0年/35.8坪) | 146万/坪 (19.1年/51.8坪) | 139万/坪 (15.6年/39.2坪) |
| 本八幡駅 | 151万/坪 (19.5年/45.7坪) | 143万/坪 (18.5年/47.5坪) | 138万/坪 (17.9年/39.6坪) |
| 下総中山駅 | 134万/坪 (17.0年/38.9坪) | 128万/坪 (17.9年/52.6坪) | 140万/坪 (15.3年/44.2坪) |
| 西船橋駅 | 176万/坪 (5.0年/39.3坪) | 159万/坪 (18.4年/101坪) | 145万/坪 (12.5年/67.2坪) |
| 船橋駅 | 144万/坪 (8.5年/32.1坪) | 138万/坪 (15.3年/49.9坪) | 158万/坪 (17.4年/51.5坪) |
| 東船橋駅 | 123万/坪 (20.3年/39.7坪) | 151万/坪 (10.9年/45.3坪) | 144万/坪 (12.4年/43.8坪) |
| 津田沼駅 | 139万/坪 (15.1年/38.3坪) | 131万/坪 (20.7年/43.9坪) | 116万/坪 (15.8年/44.4坪) |
| 幕張本郷駅 | 129万/坪 (7.9年/57.9坪) | 127万/坪 (13.9年/68.4坪) | 127万/坪 (18.4年/57.9坪) |
| 幕張駅 | 141万/坪 (14.1年/66.6坪) | 134万/坪 (16.0年/63.9坪) | 140万/坪 (12.7年/71.7坪) |
| 新検見川駅 | 119万/坪 (15.8年/55.8坪) | 111万/坪 (14.5年/42.8坪) | 105万/坪 (16.3年/56.8坪) |
| 稲毛駅 | 118万/坪 (12.4年/48.9坪) | 111万/坪 (17.9年/51.9坪) | 99.4万/坪 (14.7年/51.4坪) |
| 西千葉駅 | 117万/坪 (19.1年/62.6坪) | 125万/坪 (16.4年/84.5坪) | 107万/坪 (21.5年/62.8坪) |
| 千葉駅 | 83.9万/坪 (22.2年/66.2坪) | 84.3万/坪 (21.3年/60.6坪) | 84.5万/坪 (24.1年/58.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西船橋駅 176.3 万/坪(昨年同期比 +10.7 ％)
西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.7％( +17.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -61.9％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.0年(昨年 18.4年から -72.8 ％減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 101.0 坪から -61.1 ％減)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 111.7 坪から -65.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.4 年 → 2024年 5.0 年、-72.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.1 ％ → 2024年 85.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.3 分 → 2024年 13.6 分、+10.5 ％と増加)
新検見川駅 119.3 万/坪(昨年同期比 +7.0 ％)
新検見川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.0％( +7.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて -71.3％( -72件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 14.5年から +8.8 ％増)。平均土地面積は 55.8 坪 (昨年 42.8 坪から +30.4 ％増)。平均建物面積は 52.4 坪 (昨年 34.8 坪から +50.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.7 ％ → 2024年 7.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.9 ％ → 2024年 37.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.3 ％ → 2024年 40.7 ％)
東船橋駅 123.1 万/坪(昨年同期比 -18.7 ％)
東船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.7％( -28.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -67.6％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 10.9年から +86.3 ％増)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 45.3 坪から -12.3 ％減)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 33.9 坪から +11.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 8.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.9 年 → 2024年 20.3 年、+86.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.6 分 → 2024年 15.3 分、+21.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 16.7 ％)
西千葉駅 116.6 万/坪(昨年同期比 -6.4 ％)
西千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.4％( -7.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -64.3％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 16.4年から +16.5 ％増)。平均土地面積は 62.6 坪 (昨年 84.5 坪から -25.9 ％減)。平均建物面積は 61.4 坪 (昨年 86.1 坪から -28.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.4 年 → 2024年 19.1 年、+16.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 22.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 48.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示