【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR総武本線 (千葉駅~銚子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -17.8%( -10.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 128 件(1年前(2023年)に比べて -36.0%( -72件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 24.6年から +15.8 %増)。平均土地面積は 67.5 坪 (昨年 65.0 坪から +3.9 %増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 37.8 坪から +2.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。都賀駅、佐倉駅、榎戸駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは干潟駅で昨年に比べ +180.8 %、坪単価は 84.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(干潟駅、榎戸駅)は +114.9 %(坪単価 +30.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(銚子駅、日向駅)は -92.3 %(坪単価 -52.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 % → 2024年 2.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.6 年 → 2024年 28.5 年、+15.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.0 % → 2024年 28.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.7 % → 2024年 43.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった都賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +33.4%( +25.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -61.1%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった銚子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.2万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -96.6%( -33.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR総武本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 86.8万/坪 (25.3年/56.6坪) | 78.5万/坪 (23.0年/60.2坪) | 98.6万/坪 (19.3年/53.6坪) |
東千葉駅 | 39.7万/坪 (51.3年/206坪) | 119万/坪 (15.0年/49.0坪) | 84.4万/坪 (21.5年/53.5坪) |
都賀駅 | 103万/坪 (11.7年/44.3坪) | 77.1万/坪 (23.7年/47.8坪) | 79.9万/坪 (17.7年/47.1坪) |
四街道駅 | 60.9万/坪 (27.1年/54.0坪) | 73.6万/坪 (19.6年/60.8坪) | 66.8万/坪 (20.8年/56.5坪) |
物井駅 | 66.6万/坪 (22.0年/52.5坪) | 64.8万/坪 (19.3年/58.6坪) | 52.1万/坪 (21.9年/61.7坪) |
佐倉駅 | 80.5万/坪 (17.6年/59.5坪) | 60.2万/坪 (24.6年/64.5坪) | 46.0万/坪 (24.8年/124坪) |
南酒々井駅 | - | - | - |
榎戸駅 | 22.5万/坪 (32.3年/46.9坪) | 15.1万/坪 (42.3年/46.9坪) | 30.8万/坪 (30.6年/122坪) |
八街駅 | 17.0万/坪 (33.3年/66.0坪) | 23.6万/坪 (28.0年/55.5坪) | 32.1万/坪 (21.5年/62.2坪) |
日向駅 | 9.6万/坪 (34.5年/57.1坪) | 80.4万/坪 (10.6年/86.7坪) | 17.9万/坪 (32.1年/126坪) |
成東駅 | 26.3万/坪 (33.1年/72.0坪) | 37.8万/坪 (33.3年/98.8坪) | 21.2万/坪 (30.5年/48.4坪) |
松尾駅 | 4.9万/坪 (51.8年/69.6坪) | 32.8万/坪 (31.5年/65.3坪) | 48.0万/坪 (20.1年/225坪) |
横芝駅 | - | 12.7万/坪 (35.3年/49.9坪) | 25.2万/坪 (29.8年/107坪) |
飯倉駅 | - | 26.5万/坪 (23.3年/56.7坪) | 18.8万/坪 (40.8年/101坪) |
八日市場駅 | 18.5万/坪 (41.7年/118坪) | 37.7万/坪 (27.7年/132坪) | 22.3万/坪 (37.3年/107坪) |
干潟駅 | 84.1万/坪 (11.9年/202坪) | 30.0万/坪 (22.6年/150坪) | 30.9万/坪 (38.3年/203坪) |
旭駅 | 5.7万/坪 (42.9年/52.4坪) | 30.0万/坪 (31.5年/71.1坪) | 35.5万/坪 (27.3年/113坪) |
飯岡駅 | 2.5万/坪 (30.3年/98.8坪) | 7.1万/坪 (49.1年/112坪) | 79.9万/坪 (0.25年/66.6坪) |
倉橋駅 | - | - | - |
猿田駅 | 2.8万/坪 (23.3年/75.6坪) | - | - |
松岸駅 | - | 13.8万/坪 (45.9年/68.1坪) | 27.3万/坪 (35.3年/132坪) |
銚子駅 | 1.2万/坪 (50.0年/57.2坪) | 35.1万/坪 (26.4年/67.3坪) | 23.1万/坪 (38.1年/74.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
干潟駅 84.1 万/坪(昨年同期比 +180.8 %)
干潟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.1万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +180.8%( +54.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.9年(昨年 22.6年から -47.2 %減)。平均土地面積は 201.7 坪 (昨年 150.2 坪から +34.2 %増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 34.8 坪から -10.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.6 年 → 2024年 11.9 年、-47.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 32.8 分 → 2024年 17.7 分、-46.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 33.3 %)
榎戸駅 22.5 万/坪(昨年同期比 +49.1 %)
榎戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.5万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +49.1%( +7.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 42.3年から -23.7 %減)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 46.9 坪から +0.0 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 28.0 坪から +8.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.3 年 → 2024年 32.3 年、-23.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 45.0 分 → 2024年 24.0 分、-46.7 %と大きく減少)
銚子駅 1.2 万/坪(昨年同期比 -96.6 %)
銚子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.2万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -96.6%( -33.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.0年(昨年 26.4年から +89.6 %増)。平均土地面積は 57.2 坪 (昨年 67.3 坪から -15.1 %減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 43.9 坪から -17.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.4 年 → 2024年 50.0 年、+89.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 100.0 %)
日向駅 9.6 万/坪(昨年同期比 -88.1 %)
日向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.6万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -88.1%( -70.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 10.6年から +226.0 %増)。平均土地面積は 57.1 坪 (昨年 86.7 坪から -34.2 %減)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 28.2 坪から +11.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 30.0 分 → 2024年 16.0 分、-46.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.6 年 → 2024年 34.5 年、+226.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示