【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年1月〜12月期のJR成田線 (佐倉駅～松岸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.0万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -3.5％( -1.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 285 件(１年前(2018年)に比べて -22.1％( -81件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 21.2年から +6.1 ％増)。平均土地面積は 81.9 坪 (昨年 77.6 坪から +5.5 ％増)。平均建物面積は 40.9 坪 (昨年 42.3 坪から -3.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。酒々井駅、松岸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小見川駅で昨年に比べ +224.7 ％、坪単価は 30.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(小見川駅、水郷駅)は +204.8 ％(坪単価 +23.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(滑河駅、香取駅)は -81.3 ％(坪単価 -48.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 0.8 ％ → 2019年 3.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2018年 28.1 ％ → 2019年 29.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 17.1 ％ → 2019年 19.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2018年 39.4 ％ → 2019年 41.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.4万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +4.9％( +4.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2018年)に比べて +23.8％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった香取駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.6万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -71.9％( -19.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR成田線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 佐倉駅 | 60.2万/坪 (26.9年/80.9坪) | 59.4万/坪 (16.8年/82.0坪) | 73.6万/坪 (14.2年/99.5坪) |
| 酒々井駅 | 63.9万/坪 (22.0年/97.5坪) | 45.1万/坪 (31.7年/54.1坪) | 49.7万/坪 (27.1年/76.1坪) |
| 成田駅 | 97.4万/坪 (17.2年/111坪) | 92.8万/坪 (14.9年/65.5坪) | 97.8万/坪 (10.2年/85.6坪) |
| 成田空港駅 | 11.5万/坪 (30.0年/216坪) | 29.9万/坪 (26.9年/223坪) | - |
| 久住駅 | 83.7万/坪 (0.4年/67.3坪) | 75.8万/坪 (7.5年/82.1坪) | 97.9万/坪 (10.6年/71.7坪) |
| 滑河駅 | 8.1万/坪 (32.9年/50.4坪) | 86.4万/坪 (5.8年/96.8坪) | 11.6万/坪 (31.1年/82.1坪) |
| 下総神崎駅 | 16.8万/坪 (28.1年/59.7坪) | 20.0万/坪 (27.1年/83.8坪) | 15.7万/坪 (28.3年/57.5坪) |
| 大戸駅 | 12.3万/坪 (33.4年/208坪) | 15.6万/坪 (38.6年/131坪) | 20.9万/坪 (25.5年/137坪) |
| 佐原駅 | 24.2万/坪 (29.8年/86.2坪) | 39.7万/坪 (28.7年/91.6坪) | 38.9万/坪 (31.1年/115坪) |
| 香取駅 | 7.6万/坪 (37.0年/117坪) | 27.1万/坪 (26.0年/149坪) | 5.8万/坪 (34.0年/363坪) |
| 水郷駅 | 39.3万/坪 (18.5年/69.6坪) | 13.8万/坪 (31.0年/110坪) | - |
| 小見川駅 | 30.6万/坪 (25.6年/132坪) | 9.4万/坪 (38.0年/153坪) | 27.4万/坪 (24.0年/134坪) |
| 笹川駅 | - | 28.3万/坪 (25.3年/126坪) | 19.6万/坪 (45.3年/107坪) |
| 下総橘駅 | 23.9万/坪 (33.2年/118坪) | 25.8万/坪 (29.9年/185坪) | 17.9万/坪 (38.3年/157坪) |
| 下総豊里駅 | 12.6万/坪 (29.4年/165坪) | 34.3万/坪 (31.6年/86.7坪) | 26.6万/坪 (21.1年/135坪) |
| 椎柴駅 | 27.7万/坪 (23.0年/28.7坪) | - | 52.9万/坪 (14.3年/84.7坪) |
| 松岸駅 | 42.8万/坪 (25.7年/109坪) | 22.4万/坪 (28.7年/125坪) | 66.3万/坪 (24.6年/138坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小見川駅 30.6 万/坪(昨年同期比 +224.7 ％)
小見川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.6万円/坪(9.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +224.7％( +21.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて -6.2％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 38.0年から -32.5 ％減)。平均土地面積は 132.0 坪 (昨年 153.1 坪から -13.8 ％減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 89.3 坪から -64.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 38.0 年 → 2019年 25.6 年、-32.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 46.2 ％ → 2019年 21.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 24.9 分 → 2019年 48.3 分、+94.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2018年 46.2 ％ → 2019年 50.0 ％)
水郷駅 39.3 万/坪(昨年同期比 +185.0 ％)
水郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.3万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +185.0％( +25.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 31.0年から -40.2 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 110.4 坪から -37.0 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 36.1 坪から -32.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 31.0 年 → 2019年 18.5 年、-40.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 20.1 分 → 2019年 8.0 分、-60.3 ％と大きく減少)
滑河駅 8.1 万/坪(昨年同期比 -90.6 ％)
滑河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.1万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -90.6％( -78.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2018年)に比べて +350.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 5.8年から +471.8 ％増)。平均土地面積は 50.4 坪 (昨年 96.8 坪から -47.9 ％減)。平均建物面積は 21.5 坪 (昨年 25.0 坪から -13.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2018年 36.5 分 → 2019年 32.7 分、-10.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 5.8 年 → 2019年 32.9 年、+471.8 ％と大きく増加)
香取駅 7.6 万/坪(昨年同期比 -71.9 ％)
香取駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.6万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -71.9％( -19.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 26.0年から +42.6 ％増)。平均土地面積は 117.0 坪 (昨年 149.4 坪から -21.7 ％減)。平均建物面積は 39.8 坪 (昨年 25.1 坪から +58.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 26.0 年 → 2019年 37.0 年、+42.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 17.0 分 → 2019年 22.3 分、+31.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 20.0 ％ → 2019年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示