この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR成田線我孫子支線 (成田駅～我孫子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.3万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -11.1％( -7.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 82 件(１年前(2020年)に比べて +17.1％( +12件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 13.2年から +53.3 ％増)。平均土地面積は 60.9 坪 (昨年 59.4 坪から +2.5 ％増)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 32.8 坪から +13.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。安食駅、布佐駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは安食駅で昨年に比べ +51.0 ％、坪単価は 39.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(安食駅、布佐駅)は +37.7 ％(坪単価 +11.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(木下駅、新木駅)は -16.1 ％(坪単価 -8.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 18.2 分 → 2021年 15.8 分、-13.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.3 ％ → 2021年 5.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.2 年 → 2021年 20.2 年、+53.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 ％ → 2021年 17.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 47.0 ％ → 2021年 30.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.5万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -11.3％( -10.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて -37.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.9万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -14.5％( -5.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR成田線我孫子支線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 成田駅 | 82.5万/坪 (19.8年/61.7坪) | 93.0万/坪 (11.4年/70.4坪) | 82.3万/坪 (8.8年/47.8坪) |
| 下総松崎駅 | 77.1万/坪 (0年/69.6坪) | - | 26.2万/坪 (25.8年/75.6坪) |
| 安食駅 | 39.8万/坪 (27.9年/59.3坪) | 26.4万/坪 (28.1年/65.7坪) | 26.0万/坪 (34.4年/47.6坪) |
| 小林駅 | 64.7万/坪 (4.4年/58.7坪) | 56.1万/坪 (13.3年/87.7坪) | 34.7万/坪 (34.8年/245坪) |
| 木下駅 | 48.9万/坪 (21.1年/62.5坪) | 59.5万/坪 (0.8年/66.6坪) | 23.3万/坪 (38.8年/112坪) |
| 布佐駅 | 46.9万/坪 (17.0年/64.1坪) | 37.6万/坪 (21.0年/53.7坪) | 28.1万/坪 (36.4年/55.0坪) |
| 新木駅 | 33.9万/坪 (35.8年/64.7坪) | 39.7万/坪 (15.8年/51.4坪) | 21.6万/坪 (29.0年/60.1坪) |
| 湖北駅 | 49.7万/坪 (21.8年/65.5坪) | 52.7万/坪 (11.9年/49.9坪) | 54.8万/坪 (14.5年/57.7坪) |
| 東我孫子駅 | - | 78.8万/坪 (0.8年/51.4坪) | 43.4万/坪 (29.3年/59.7坪) |
| 我孫子駅 | 76.4万/坪 (17.6年/57.8坪) | 87.1万/坪 (10.4年/47.8坪) | 61.1万/坪 (29.2年/53.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
安食駅 39.8 万/坪(昨年同期比 +51.0 ％)
安食駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.8万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +51.0％( +13.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +85.7％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 28.1年から -0.7 ％減)。平均土地面積は 59.3 坪 (昨年 65.7 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 35.0 坪から -1.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 85.7 ％ → 2021年 70.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.9 分 → 2021年 16.1 分、+35.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 9.1 ％)
布佐駅 46.9 万/坪(昨年同期比 +24.5 ％)
布佐駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.9万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +24.5％( +9.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 21.0年から -19.3 ％減)。平均土地面積は 64.1 坪 (昨年 53.7 坪から +19.4 ％増)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 31.0 坪から +15.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 21.0 年 → 2021年 17.0 年、-19.3 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
木下駅 48.9 万/坪(昨年同期比 -17.8 ％)
木下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.9万円/坪(14.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -17.8％( -10.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +500.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 0.8年から +2700.7 ％増)。平均土地面積は 62.5 坪 (昨年 66.6 坪から -6.1 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 30.3 坪から +16.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.8 年 → 2021年 21.1 年、+2700.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
新木駅 33.9 万/坪(昨年同期比 -14.5 ％)
新木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.9万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -14.5％( -5.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 15.8年から +127.0 ％増)。平均土地面積は 64.7 坪 (昨年 51.4 坪から +25.9 ％増)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 30.3 坪から +6.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.8 年 → 2021年 35.8 年、+127.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.0 分 → 2021年 18.6 分、+69.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示