この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR成田線我孫子支線 (成田駅～我孫子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +6.4％( +3.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 99 件(１年前(2020年)に比べて +141.5％( +58件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 15.5年から +25.3 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 66.4 坪から -8.8 ％減)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 49.7 坪から -26.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。成田駅、小林駅、木下駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは成田駅で昨年に比べ +69.3 ％、坪単価は 90.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(成田駅、木下駅)は +52.8 ％(坪単価 +20.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(湖北駅、東我孫子駅)は -42.5 ％(坪単価 -30.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.9 ％ → 2021年 6.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.5 年 → 2021年 19.4 年、+25.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.8 分 → 2021年 18.0 分、+21.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 53.7 ％ → 2021年 38.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.2 ％ → 2021年 17.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +69.3％( +37.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +366.7％( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +36.2％( +3.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR成田線我孫子支線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 成田駅 | 90.6万/坪 (8.5年/53.1坪) | 53.5万/坪 (26.6年/128坪) | 90.7万/坪 (23.4年/142坪) |
| 下総松崎駅 | 12.4万/坪 (0年/69.6坪) | - | 28.0万/坪 (31.3年/59.0坪) |
| 安食駅 | 35.9万/坪 (25.6年/67.0坪) | 42.4万/坪 (21.5年/81.3坪) | 23.1万/坪 (35.9年/55.0坪) |
| 小林駅 | 56.0万/坪 (13.8年/57.5坪) | 45.0万/坪 (10.8年/68.1坪) | 42.5万/坪 (15.3年/63.5坪) |
| 木下駅 | 11.3万/坪 (38.8年/43.1坪) | 8.3万/坪 (54.3年/19.7坪) | 41.1万/坪 (25.3年/60.5坪) |
| 布佐駅 | 40.1万/坪 (24.3年/51.0坪) | 34.7万/坪 (23.3年/55.5坪) | - |
| 新木駅 | 53.8万/坪 (17.6年/50.9坪) | 59.7万/坪 (16.6年/72.1坪) | 53.5万/坪 (0.25年/56.0坪) |
| 湖北駅 | 34.1万/坪 (25.9年/98.5坪) | 63.9万/坪 (0.25年/42.8坪) | 52.5万/坪 (12.0年/43.9坪) |
| 東我孫子駅 | 50.4万/坪 (16.3年/39.3坪) | 81.7万/坪 (12.3年/51.1坪) | - |
| 我孫子駅 | 71.7万/坪 (26.0年/61.8坪) | 71.9万/坪 (13.0年/59.7坪) | 88.6万/坪 (11.8年/44.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
成田駅 90.6 万/坪(昨年同期比 +69.3 ％)
成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +69.3％( +37.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +366.7％( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.5年(昨年 26.6年から -68.1 ％減)。平均土地面積は 53.1 坪 (昨年 128.0 坪から -58.5 ％減)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 120.5 坪から -73.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.6 年 → 2021年 8.5 年、-68.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 69.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 18.3 分 → 2021年 25.7 分、+40.3 ％と大きく増加)
木下駅 11.3 万/坪(昨年同期比 +36.2 ％)
木下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +36.2％( +3.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 54.3年から -28.6 ％減)。平均土地面積は 43.1 坪 (昨年 19.7 坪から +119.2 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 24.2 坪から +9.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 54.3 年 → 2021年 38.8 年、-28.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 1.0 分 → 2021年 12.5 分、+1150.0 ％と大きく増加)
湖北駅 34.1 万/坪(昨年同期比 -46.6 ％)
湖北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.1万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -46.6％( -29.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 0.3年から +10173.5 ％増)。平均土地面積は 98.5 坪 (昨年 42.8 坪から +130.2 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 31.3 坪から +32.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.1 分 → 2021年 12.9 分、-20.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 25.9 年、+10173.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
東我孫子駅 50.4 万/坪(昨年同期比 -38.4 ％)
東我孫子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -38.4％( -31.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 12.3年から +32.6 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 51.1 坪から -23.1 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 28.7 坪から +10.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.3 年 → 2021年 16.3 年、+32.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.6 分 → 2021年 10.0 分、+31.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示