この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年4月〜6月期のJR成田線我孫子支線 (成田駅～我孫子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -5.7％( -4.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 33 件(１年前(2018年)に比べて -34.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 14.6年から +22.3 ％増)。平均土地面積は 71.3 坪 (昨年 55.2 坪から +29.3 ％増)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 45.6 坪から -13.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。小林駅、新木駅、湖北駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小林駅で昨年に比べ +30.4 ％、坪単価は 42.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(小林駅、新木駅)は +29.5 ％(坪単価 +10.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(我孫子駅、安食駅)は -17.5 ％(坪単価 -13.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 4.0 ％ → 2019年 9.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 36.0 ％ → 2019年 28.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 14.6 年 → 2019年 17.9 年、+22.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 6.0 ％ → 2019年 15.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 44.0 ％ → 2019年 40.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.7万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +0.3％( +0.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2018年)に比べて -20.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安食駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -13.7％( -3.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR成田線我孫子支線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 成田駅 | 90.7万/坪 (23.4年/142坪) | 90.4万/坪 (17.2年/68.8坪) | 75.3万/坪 (15.3年/134坪) |
| 下総松崎駅 | 28.0万/坪 (31.3年/59.0坪) | - | 23.3万/坪 (26.3年/57.5坪) |
| 安食駅 | 23.1万/坪 (35.9年/55.0坪) | 26.8万/坪 (28.4年/51.9坪) | 14.5万/坪 (29.3年/54.5坪) |
| 小林駅 | 42.5万/坪 (15.3年/63.5坪) | 32.6万/坪 (29.3年/45.4坪) | 43.2万/坪 (18.7年/84.1坪) |
| 木下駅 | 41.1万/坪 (25.3年/60.5坪) | - | 45.3万/坪 (11.9年/74.6坪) |
| 布佐駅 | - | 32.8万/坪 (22.6年/90.2坪) | 31.2万/坪 (23.8年/59.4坪) |
| 新木駅 | 53.5万/坪 (0.25年/56.0坪) | 41.6万/坪 (8.7年/43.3坪) | 18.8万/坪 (33.9年/63.5坪) |
| 湖北駅 | 52.5万/坪 (12.0年/43.9坪) | 42.8万/坪 (17.4年/43.9坪) | 37.7万/坪 (24.3年/66.3坪) |
| 東我孫子駅 | - | - | 87.0万/坪 (0.25年/58.2坪) |
| 我孫子駅 | 88.6万/坪 (11.8年/44.5坪) | 112万/坪 (3.5年/51.9坪) | 74.5万/坪 (16.1年/49.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小林駅 42.5 万/坪(昨年同期比 +30.4 ％)
小林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.5万円/坪(12.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +30.4％( +9.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.3年(昨年 29.3年から -47.9 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 45.4 坪から +40.0 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 31.8 坪から +21.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 29.3 年 → 2019年 15.3 年、-47.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 9.0 分 → 2019年 18.5 分、+105.6 ％と大きく増加)
新木駅 53.5 万/坪(昨年同期比 +28.6 ％)
新木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.5万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +28.6％( +11.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 8.7年から -97.1 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 43.3 坪から +29.4 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 32.4 坪から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 8.7 年 → 2019年 0.3 年、-97.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 10.4 分 → 2019年 9.0 分、-13.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 60.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
我孫子駅 88.6 万/坪(昨年同期比 -21.2 ％)
我孫子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.6万円/坪(26.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -21.2％( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2018年)に比べて -40.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 3.5年から +240.5 ％増)。平均土地面積は 44.5 坪 (昨年 51.9 坪から -14.2 ％減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 51.3 坪から -45.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 3.5 年 → 2019年 11.8 年、+240.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 15.6 分 → 2019年 19.3 分、+23.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 6.7 ％ → 2019年 25.0 ％)
安食駅 23.1 万/坪(昨年同期比 -13.7 ％)
安食駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -13.7％( -3.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 28.4年から +26.5 ％増)。平均土地面積は 55.0 坪 (昨年 51.9 坪から +6.0 ％増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 33.3 坪から -12.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 21.7 分 → 2019年 9.3 分、-57.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 28.4 年 → 2019年 35.9 年、+26.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示