【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR常磐線快速 (松戸駅～天王台駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +19.4％( +16.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 103 件(１年前(2021年)に比べて -27.5％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 18.7年から -16.9 ％減)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 61.3 坪から -25.4 ％減)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 41.8 坪から -8.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。柏駅、我孫子駅、天王台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天王台駅で昨年に比べ +27.3 ％、坪単価は 114 万円/坪となった。
上位 1 駅(天王台駅)は +27.3 ％(坪単価 +24.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(松戸駅)は -2.3 ％(坪単価 -2.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 18.7 年 → 2022年 15.5 年、-16.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.2 ％ → 2022年 45.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.9 ％ → 2022年 4.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.8 ％ → 2022年 26.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.2 ％ → 2022年 1.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +27.3％( +24.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった我孫子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.7万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +22.4％( +16.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2021年)に比べて -44.4％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線快速 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 89.2万/坪 (19.5年/32.3坪) | 91.3万/坪 (25.0年/38.5坪) | 105万/坪 (19.5年/45.9坪) |
| 柏駅 | 107万/坪 (14.2年/43.9坪) | 88.4万/坪 (14.6年/72.0坪) | 81.1万/坪 (15.1年/55.5坪) |
| 我孫子駅 | 87.7万/坪 (18.4年/56.4坪) | 71.7万/坪 (26.0年/61.8坪) | 71.9万/坪 (13.0年/59.7坪) |
| 天王台駅 | 114万/坪 (12.9年/55.2坪) | 89.3万/坪 (12.8年/55.0坪) | 77.8万/坪 (6.6年/60.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天王台駅 113.6 万/坪(昨年同期比 +27.3 ％)
天王台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +27.3％( +24.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.9年(昨年 12.8年から +1.4 ％増)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 55.0 坪から +0.4 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 47.1 坪から -7.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 63.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 21.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.6 ％ → 2022年 15.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 5.3 ％)
松戸駅 89.2 万/坪(昨年同期比 -2.3 ％)
松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.2万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -2.3％( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 18 件(１年前(2021年)に比べて -35.7％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 25.0年から -21.8 ％減)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 38.5 坪から -16.2 ％減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 35.4 坪から -2.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.0 年 → 2022年 19.5 年、-21.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.4 ％ → 2022年 38.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 35.7 ％ → 2022年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 18.1 分 → 2022年 20.2 分、+12.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.9 ％ → 2022年 22.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示