【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +15.3％( +14.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 249 件(１年前(2022年)に比べて +6.4％( +15件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 19.9年から -19.1 ％減)。平均土地面積は 51.3 坪 (昨年 49.7 坪から +3.0 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 38.3 坪から +4.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。馬橋駅、新松戸駅、北小金駅、我孫子駅、天王台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北小金駅で昨年に比べ +35.9 ％、坪単価は 120 万円/坪となった。
上位 2 駅(北小金駅、馬橋駅)は +34.6 ％(坪単価 +28.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(柏駅、北松戸駅)は -6.5 ％(坪単価 -6.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 19.9 年 → 2023年 16.1 年、-19.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.7 ％ → 2023年 41.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.9 ％ → 2023年 18.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 3.9 ％ → 2023年 2.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.4 ％ → 2023年 0.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +8.7％( +9.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2022年)に比べて +11.5％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.0万円/坪(25.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -5.5％( -4.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて -42.9％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 113万/坪 (11.3年/79.4坪) | 105万/坪 (22.2年/56.3坪) | 111万/坪 (13.5年/40.8坪) |
| 北松戸駅 | 83.0万/坪 (26.3年/40.2坪) | 87.9万/坪 (20.4年/36.7坪) | 74.4万/坪 (26.0年/35.4坪) |
| 馬橋駅 | 104万/坪 (18.4年/58.4坪) | 78.2万/坪 (24.5年/35.4坪) | 81.9万/坪 (18.4年/35.5坪) |
| 新松戸駅 | 110万/坪 (16.0年/47.0坪) | 86.7万/坪 (22.3年/55.0坪) | 117万/坪 (7.9年/42.2坪) |
| 北小金駅 | 120万/坪 (6.6年/41.3坪) | 88.0万/坪 (21.4年/40.7坪) | 82.5万/坪 (13.6年/42.9坪) |
| 南柏駅 | 124万/坪 (17.4年/49.2坪) | 114万/坪 (13.1年/44.1坪) | 99.4万/坪 (9.0年/38.9坪) |
| 柏駅 | 95.1万/坪 (23.1年/49.7坪) | 103万/坪 (18.3年/54.2坪) | 97.8万/坪 (15.6年/56.9坪) |
| 北柏駅 | 110万/坪 (9.9年/63.5坪) | 93.1万/坪 (13.9年/71.3坪) | 83.0万/坪 (12.6年/43.7坪) |
| 我孫子駅 | 103万/坪 (12.1年/46.1坪) | 78.2万/坪 (21.8年/62.1坪) | 80.3万/坪 (21.9年/51.5坪) |
| 天王台駅 | 98.9万/坪 (13.5年/45.2坪) | 74.7万/坪 (23.0年/56.0坪) | 69.0万/坪 (21.3年/47.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北小金駅 119.6 万/坪(昨年同期比 +35.9 ％)
北小金駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +35.9％( +31.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.6年(昨年 21.4年から -69.0 ％減)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 40.7 坪から +1.6 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 33.1 坪から -3.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 21.4 年 → 2023年 6.6 年、-69.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 35.0 ％ → 2023年 65.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 19.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.3 ％ → 2023年 4.3 ％)
馬橋駅 104.3 万/坪(昨年同期比 +33.3 ％)
馬橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.3％( +26.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(１年前(2022年)に比べて -3.3％( -1件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 24.5年から -24.9 ％減)。平均土地面積は 58.4 坪 (昨年 35.4 坪から +65.0 ％増)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 26.7 坪から +22.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 24.5 年 → 2023年 18.4 年、-24.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 21.3 分 → 2023年 15.4 分、-27.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.3 ％ → 2023年 29.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 18.5 ％)
柏駅 95.1 万/坪(昨年同期比 -7.5 ％)
柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.1万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -7.5％( -7.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 48 件(１年前(2022年)に比べて +17.1％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 18.3年から +26.3 ％増)。平均土地面積は 49.7 坪 (昨年 54.2 坪から -8.2 ％減)。平均建物面積は 47.1 坪 (昨年 38.4 坪から +22.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 34.1 ％ → 2023年 23.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 18.3 年 → 2023年 23.1 年、+26.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.8 ％ → 2023年 27.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.3 ％ → 2023年 27.7 ％)
北松戸駅 83.0 万/坪(昨年同期比 -5.5 ％)
北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.0万円/坪(25.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -5.5％( -4.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて -42.9％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 20.4年から +29.2 ％増)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 36.7 坪から +9.5 ％増)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 28.3 坪から +3.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 18.5 ％ → 2023年 13.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.4 年 → 2023年 26.3 年、+29.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示