【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.0万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -11.0％( -10.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 232 件(１年前(2020年)に比べて +34.9％( +60件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 13.7年から +25.2 ％増)。平均土地面積は 44.5 坪 (昨年 50.0 坪から -11.1 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 39.8 坪から -10.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。我孫子駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは我孫子駅で昨年に比べ +27.8 ％、坪単価は 80.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(我孫子駅、新松戸駅)は +23.0 ％(坪単価 +16.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北松戸駅、松戸駅)は -33.4 ％(坪単価 -36.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.2 ％ → 2021年 3.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.7 年 → 2021年 17.1 年、+25.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 16.1 分 → 2021年 17.9 分、+11.5 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 54.1 ％ → 2021年 35.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.1 ％ → 2021年 29.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +18.2％( +15.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.2万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -42.1％( -48.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +260.0％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 76.1万/坪 (22.6年/37.7坪) | 101万/坪 (17.5年/61.9坪) | 95.8万/坪 (16.2年/32.4坪) |
| 北松戸駅 | 67.2万/坪 (24.1年/43.8坪) | 116万/坪 (0.6年/42.7坪) | 90.2万/坪 (12.0年/30.9坪) |
| 馬橋駅 | 79.8万/坪 (22.4年/36.7坪) | 89.4万/坪 (20.3年/41.1坪) | 86.1万/坪 (12.1年/45.0坪) |
| 新松戸駅 | 101万/坪 (14.4年/56.4坪) | 85.3万/坪 (15.4年/35.9坪) | 102万/坪 (5.6年/32.1坪) |
| 北小金駅 | 75.5万/坪 (18.2年/45.8坪) | 92.1万/坪 (15.4年/57.4坪) | 83.5万/坪 (18.4年/81.9坪) |
| 南柏駅 | 89.9万/坪 (18.1年/43.6坪) | 104万/坪 (6.8年/41.4坪) | 79.7万/坪 (16.4年/41.2坪) |
| 柏駅 | 84.0万/坪 (13.9年/44.1坪) | 101万/坪 (12.6年/55.2坪) | 67.1万/坪 (18.5年/79.2坪) |
| 北柏駅 | 76.3万/坪 (14.6年/48.6坪) | 82.3万/坪 (9.3年/41.3坪) | 63.5万/坪 (19.8年/48.1坪) |
| 我孫子駅 | 80.0万/坪 (13.8年/42.9坪) | 62.7万/坪 (20.1年/54.0坪) | 89.6万/坪 (10.4年/42.3坪) |
| 天王台駅 | 98.8万/坪 (7.4年/50.2坪) | 84.4万/坪 (13.9年/53.4坪) | 73.9万/坪 (18.6年/95.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
我孫子駅 80.0 万/坪(昨年同期比 +27.8 ％)
我孫子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +27.8％( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて -30.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 20.1年から -31.4 ％減)。平均土地面積は 42.9 坪 (昨年 54.0 坪から -20.6 ％減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 36.8 坪から -0.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 20.1 年 → 2021年 13.8 年、-31.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.6 分 → 2021年 13.3 分、-20.3 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.0 ％ → 2021年 7.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
新松戸駅 100.8 万/坪(昨年同期比 +18.2 ％)
新松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +18.2％( +15.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 15.4年から -6.3 ％減)。平均土地面積は 56.4 坪 (昨年 35.9 坪から +57.1 ％増)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 27.8 坪から +60.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 16.3 分 → 2021年 14.4 分、-11.8 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 ％ → 2021年 40.0 ％)
北松戸駅 67.2 万/坪(昨年同期比 -42.1 ％)
北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.2万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -42.1％( -48.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +260.0％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 0.6年から +3901.1 ％増)。平均土地面積は 43.8 坪 (昨年 42.7 坪から +2.6 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 30.6 坪から -0.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.6 年 → 2021年 24.1 年、+3901.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.8 分 → 2021年 17.4 分、+26.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 22.2 ％)
松戸駅 76.1 万/坪(昨年同期比 -24.7 ％)
松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.1万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -24.7％( -25.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて +37.5％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 17.5年から +29.0 ％増)。平均土地面積は 37.7 坪 (昨年 61.9 坪から -39.0 ％減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 55.6 坪から -39.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.5 年 → 2021年 22.6 年、+29.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.9 分 → 2021年 17.9 分、+28.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 23.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 23.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示