【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期のJR外房線 (千葉駅~安房鴨川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.9万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +0.2%( +0.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 206 件(1年前(2019年)に比べて +64.8%( +81件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 24.1年から +10.2 %増)。平均土地面積は 96.6 坪 (昨年 99.1 坪から -2.6 %減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 41.3 坪から -0.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千葉駅、本千葉駅、土気駅、御宿駅、勝浦駅、安房鴨川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは上総一ノ宮駅で昨年に比べ +568.2 %、坪単価は 44.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(上総一ノ宮駅、東浪見駅)は +550.2 %(坪単価 +39.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(永田駅、安房天津駅)は -71.7 %(坪単価 -33.2 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 24.1 年 → 2020年 26.5 年、+10.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 19.5 % → 2020年 26.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.4 % → 2020年 14.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鎌取駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -0.3%( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった永田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -73.6%( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR外房線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 72.6万/坪 (21.4年/54.5坪) | 54.2万/坪 (18.9年/76.6坪) | 60.6万/坪 (24.3年/78.3坪) |
本千葉駅 | 107万/坪 (26.3年/62.0坪) | 61.1万/坪 (9.8年/42.0坪) | 98.0万/坪 (15.8年/116坪) |
蘇我駅 | 79.2万/坪 (23.1年/64.2坪) | 81.5万/坪 (2.2年/50.1坪) | 90.2万/坪 (16.5年/38.9坪) |
鎌取駅 | 122万/坪 (7.8年/48.4坪) | 122万/坪 (7.0年/43.3坪) | 102万/坪 (8.3年/54.0坪) |
誉田駅 | 66.4万/坪 (15.1年/77.3坪) | 105万/坪 (4.4年/110坪) | 74.9万/坪 (16.0年/69.0坪) |
土気駅 | 60.4万/坪 (22.5年/55.2坪) | 46.6万/坪 (24.6年/65.7坪) | 61.9万/坪 (19.2年/72.2坪) |
大網駅 | 24.9万/坪 (29.5年/99.8坪) | 39.5万/坪 (24.2年/82.6坪) | 33.8万/坪 (24.2年/101坪) |
永田駅 | 10.5万/坪 (33.3年/91.5坪) | 39.7万/坪 (10.8年/60.5坪) | 33.5万/坪 (27.3年/90.8坪) |
本納駅 | 22.4万/坪 (29.8年/181坪) | 21.5万/坪 (10.8年/205坪) | 13.9万/坪 (28.0年/72.2坪) |
新茂原駅 | 32.9万/坪 (29.0年/96.3坪) | 32.3万/坪 (23.0年/90.4坪) | 3.0万/坪 (32.8年/58.2坪) |
茂原駅 | 23.0万/坪 (34.2年/84.8坪) | 25.5万/坪 (33.2年/134坪) | 38.9万/坪 (30.1年/131坪) |
八積駅 | 20.2万/坪 (25.2年/92.6坪) | 17.8万/坪 (27.8年/174坪) | 24.5万/坪 (27.6年/91.4坪) |
上総一ノ宮駅 | 44.2万/坪 (33.5年/167坪) | 6.6万/坪 (46.8年/89.2坪) | 26.3万/坪 (30.8年/92.5坪) |
東浪見駅 | 50.2万/坪 (18.4年/187坪) | 7.9万/坪 (40.8年/59.0坪) | 11.0万/坪 (26.8年/69.6坪) |
太東駅 | 18.9万/坪 (27.0年/94.7坪) | 7.7万/坪 (34.3年/35.5坪) | 40.6万/坪 (33.3年/165坪) |
長者町駅 | 27.9万/坪 (29.4年/184坪) | 26.4万/坪 (26.8年/303坪) | 3.7万/坪 (36.3年/77.1坪) |
三門駅 | 18.9万/坪 (34.3年/150坪) | - | 9.4万/坪 (43.8年/136坪) |
大原駅 | 20.3万/坪 (31.2年/91.3坪) | 9.3万/坪 (36.8年/138坪) | 18.2万/坪 (47.8年/31.8坪) |
浪花駅 | 40.5万/坪 (25.3年/334坪) | - | 15.0万/坪 (28.8年/76.4坪) |
御宿駅 | 30.1万/坪 (30.5年/120坪) | 17.2万/坪 (34.4年/103坪) | 32.2万/坪 (28.1年/96.8坪) |
勝浦駅 | 22.0万/坪 (36.2年/71.6坪) | 14.7万/坪 (40.4年/106坪) | 9.1万/坪 (41.3年/44.6坪) |
鵜原駅 | 23.5万/坪 (38.6年/158坪) | 25.3万/坪 (41.3年/154坪) | 44.1万/坪 (37.8年/206坪) |
上総興津駅 | 24.0万/坪 (32.0年/166坪) | - | 50.1万/坪 (12.8年/125坪) |
行川アイランド駅 | - | - | - |
安房小湊駅 | - | - | - |
安房天津駅 | 16.2万/坪 (34.8年/30.3坪) | 53.4万/坪 (8.8年/60.5坪) | 40.0万/坪 (25.3年/113坪) |
安房鴨川駅 | 32.9万/坪 (35.3年/110坪) | 23.5万/坪 (30.9年/140坪) | 57.4万/坪 (18.0年/79.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上総一ノ宮駅 44.2 万/坪(昨年同期比 +568.2 %)
上総一ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.2万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +568.2%( +37.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて +250.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 46.8年から -28.4 %減)。平均土地面積は 167.2 坪 (昨年 89.2 坪から +87.4 %増)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 34.0 坪から -10.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 46.8 年 → 2020年 33.5 年、-28.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 42.9 %)
東浪見駅 50.2 万/坪(昨年同期比 +532.2 %)
東浪見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.2万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +532.2%( +42.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 40.8年から -54.8 %減)。平均土地面積は 186.5 坪 (昨年 59.0 坪から +216.2 %増)。平均建物面積は 83.7 坪 (昨年 22.7 坪から +268.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 40.8 年 → 2020年 18.4 年、-54.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 30.0 分 → 2020年 23.3 分、-22.2 %と大きく減少)
永田駅 10.5 万/坪(昨年同期比 -73.6 %)
永田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -73.6%( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 10.8年から +209.3 %増)。平均土地面積は 91.5 坪 (昨年 60.5 坪から +51.2 %増)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 37.8 坪から -22.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 10.8 年 → 2020年 33.3 年、+209.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.0 分 → 2020年 66.2 分、+1004.2 %と大きく増加)
安房天津駅 16.2 万/坪(昨年同期比 -69.7 %)
安房天津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.2万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -69.7%( -37.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 8.8年から +297.1 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 60.5 坪から -50.0 %減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 39.3 坪から +5.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 30.0 分 → 2020年 14.5 分、-51.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 8.8 年 → 2020年 34.8 年、+297.1 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示