【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年1月〜12月期のJR外房線 (千葉駅～安房鴨川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -4.3％( -2.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 632 件(１年前(2018年)に比べて -14.8％( -110件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 22.2年から +10.4 ％増)。平均土地面積は 93.9 坪 (昨年 89.0 坪から +5.4 ％増)。平均建物面積は 41.9 坪 (昨年 43.7 坪から -4.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本千葉駅、誉田駅、永田駅、本納駅、新茂原駅、長者町駅、勝浦駅、鵜原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東浪見駅で昨年に比べ +193.0 ％、坪単価は 59.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(東浪見駅、長者町駅)は +142.0 ％(坪単価 +26.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大原駅、茂原駅)は -43.9 ％(坪単価 -17.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 49.4 ％ → 2019年 43.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 22.2 年 → 2019年 24.5 年、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 12.2 ％ → 2019年 19.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 21.2 ％ → 2019年 18.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鎌取駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +10.3％( +11.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 40 件(１年前(2018年)に比べて -7.0％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -59.6％( -24.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて +87.5％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR外房線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 61.9万/坪 (26.4年/79.6坪) | 77.9万/坪 (23.6年/86.8坪) | 100万/坪 (26.6年/78.4坪) |
| 本千葉駅 | 104万/坪 (17.4年/68.6坪) | 80.8万/坪 (20.4年/65.5坪) | 76.9万/坪 (23.5年/59.1坪) |
| 蘇我駅 | 71.9万/坪 (17.2年/53.0坪) | 81.9万/坪 (13.0年/48.2坪) | 74.9万/坪 (19.8年/58.9坪) |
| 鎌取駅 | 120万/坪 (5.1年/56.7坪) | 109万/坪 (6.1年/51.9坪) | 98.8万/坪 (7.2年/61.3坪) |
| 誉田駅 | 81.7万/坪 (10.7年/72.4坪) | 67.2万/坪 (19.1年/66.1坪) | 66.5万/坪 (12.4年/53.8坪) |
| 土気駅 | 47.8万/坪 (23.8年/79.1坪) | 60.6万/坪 (14.3年/66.1坪) | 63.6万/坪 (13.1年/82.4坪) |
| 大網駅 | 39.3万/坪 (23.0年/91.4坪) | 36.3万/坪 (21.8年/90.2坪) | 35.3万/坪 (21.4年/91.2坪) |
| 永田駅 | 28.0万/坪 (22.5年/125坪) | 20.6万/坪 (26.8年/94.2坪) | 14.0万/坪 (27.0年/144坪) |
| 本納駅 | 20.7万/坪 (28.3年/86.2坪) | 14.7万/坪 (28.9年/97.0坪) | 15.8万/坪 (26.2年/53.9坪) |
| 新茂原駅 | 34.3万/坪 (27.8年/94.5坪) | 27.1万/坪 (22.4年/90.2坪) | 35.0万/坪 (21.0年/91.5坪) |
| 茂原駅 | 24.3万/坪 (31.8年/110坪) | 33.8万/坪 (27.4年/111坪) | 28.7万/坪 (26.3年/99.1坪) |
| 八積駅 | 21.6万/坪 (28.3年/100坪) | 20.4万/坪 (25.7年/87.7坪) | 21.0万/坪 (27.4年/101坪) |
| 上総一ノ宮駅 | 26.8万/坪 (30.4年/90.0坪) | 30.7万/坪 (26.6年/154坪) | 40.4万/坪 (20.8年/102坪) |
| 東浪見駅 | 59.1万/坪 (16.7年/139坪) | 20.2万/坪 (25.9年/60.5坪) | 41.5万/坪 (28.9年/183坪) |
| 太東駅 | 26.3万/坪 (23.6年/76.2坪) | 32.3万/坪 (29.1年/141坪) | 36.2万/坪 (11.9年/138坪) |
| 長者町駅 | 30.5万/坪 (27.5年/196坪) | 16.0万/坪 (32.5年/91.5坪) | 37.8万/坪 (33.6年/165坪) |
| 三門駅 | 23.2万/坪 (29.7年/184坪) | 28.1万/坪 (31.3年/83.0坪) | 24.8万/坪 (33.5年/108坪) |
| 大原駅 | 16.7万/坪 (38.8年/130坪) | 41.4万/坪 (26.5年/131坪) | 35.6万/坪 (25.8年/88.2坪) |
| 浪花駅 | 28.0万/坪 (24.2年/208坪) | 24.4万/坪 (31.3年/130坪) | 31.1万/坪 (35.6年/157坪) |
| 御宿駅 | 32.4万/坪 (26.8年/124坪) | 36.0万/坪 (24.3年/100.0坪) | 29.9万/坪 (28.6年/125坪) |
| 勝浦駅 | 22.8万/坪 (38.2年/99.2坪) | 16.1万/坪 (30.0年/100坪) | 16.2万/坪 (35.6年/57.0坪) |
| 鵜原駅 | 30.4万/坪 (37.0年/145坪) | 23.4万/坪 (35.0年/163坪) | 32.1万/坪 (23.2年/135坪) |
| 上総興津駅 | 36.9万/坪 (29.8年/142坪) | 41.5万/坪 (20.8年/129坪) | 47.3万/坪 (15.9年/133坪) |
| 行川アイランド駅 | - | - | - |
| 安房小湊駅 | 28.4万/坪 (32.1年/166坪) | - | 21.4万/坪 (60.8年/178坪) |
| 安房天津駅 | 26.1万/坪 (30.7年/50.4坪) | 26.9万/坪 (29.7年/113坪) | 26.6万/坪 (20.3年/48.2坪) |
| 安房鴨川駅 | 39.7万/坪 (31.6年/154坪) | 44.8万/坪 (24.7年/101坪) | 39.3万/坪 (24.7年/93.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東浪見駅 59.1 万/坪(昨年同期比 +193.0 ％)
東浪見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.1万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +193.0％( +38.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.7年(昨年 25.9年から -35.3 ％減)。平均土地面積は 138.8 坪 (昨年 60.5 坪から +129.4 ％増)。平均建物面積は 27.0 坪 (昨年 25.5 坪から +5.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 25.9 年 → 2019年 16.7 年、-35.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 26.6 分 → 2019年 18.5 分、-30.5 ％と大きく減少)
長者町駅 30.5 万/坪(昨年同期比 +91.1 ％)
長者町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.5万円/坪(9.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +91.1％( +14.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.5年(昨年 32.5年から -15.6 ％減)。平均土地面積は 195.7 坪 (昨年 91.5 坪から +113.9 ％増)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 33.9 坪から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 32.5 年 → 2019年 27.5 年、-15.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 62.5 ％ → 2019年 44.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2018年 18.9 分 → 2019年 22.3 分、+18.0 ％と増加)
大原駅 16.7 万/坪(昨年同期比 -59.6 ％)
大原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -59.6％( -24.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて +87.5％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 26.5年から +46.4 ％増)。平均土地面積は 130.2 坪 (昨年 131.4 坪から -0.9 ％減)。平均建物面積は 53.5 坪 (昨年 40.1 坪から +33.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 26.5 年 → 2019年 38.8 年、+46.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 13.8 分 → 2019年 15.1 分、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 14.3 ％ → 2019年 38.5 ％)
茂原駅 24.3 万/坪(昨年同期比 -28.2 ％)
茂原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.3万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -28.2％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 79 件(１年前(2018年)に比べて -8.1％( -7件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 27.4年から +15.9 ％増)。平均土地面積は 109.6 坪 (昨年 111.3 坪から -1.5 ％減)。平均建物面積は 43.8 坪 (昨年 61.9 坪から -29.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 21.0 ％ → 2019年 20.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 27.4 年 → 2019年 31.8 年、+15.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 56.8 ％ → 2019年 67.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 11.1 ％ → 2019年 2.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示