【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年4月〜6月期のJR外房線 (千葉駅～安房鴨川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.7万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -9.0％( -4.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 156 件(１年前(2018年)に比べて -17.9％( -34件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 22.1年から +21.9 ％増)。平均土地面積は 94.2 坪 (昨年 89.8 坪から +4.9 ％増)。平均建物面積は 35.6 坪 (昨年 44.6 坪から -20.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本納駅、八積駅、東浪見駅、長者町駅、浪花駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは永田駅で昨年に比べ +414.6 ％、坪単価は 50.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(永田駅、勝浦駅)は +310.1 ％(坪単価 +30.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上総興津駅、御宿駅)は -71.3 ％(坪単価 -31.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 46.0 ％ → 2019年 41.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 0.6 ％ → 2019年 0.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 22.1 年 → 2019年 26.9 年、+21.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 13.8 ％ → 2019年 24.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 25.3 ％ → 2019年 16.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 199万円/坪(60.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +167.1％( +124.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上総興津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.7万円/坪(0.22万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -98.4％( -44.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR外房線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 76.0万/坪 (30.2年/75.6坪) | 81.6万/坪 (30.0年/71.8坪) | 166万/坪 (28.6年/72.6坪) |
| 本千葉駅 | 199万/坪 (23.0年/52.6坪) | 74.4万/坪 (24.8年/60.4坪) | 127万/坪 (17.6年/42.4坪) |
| 蘇我駅 | 76.2万/坪 (17.7年/50.3坪) | 64.8万/坪 (15.6年/41.8坪) | 81.1万/坪 (19.1年/44.5坪) |
| 鎌取駅 | 97.1万/坪 (8.5年/58.3坪) | 103万/坪 (9.5年/50.9坪) | 104万/坪 (5.8年/52.9坪) |
| 誉田駅 | 77.3万/坪 (18.9年/68.3坪) | 65.7万/坪 (22.2年/65.9坪) | 65.7万/坪 (15.7年/53.0坪) |
| 土気駅 | 45.4万/坪 (26.7年/68.0坪) | 72.2万/坪 (7.4年/69.9坪) | 69.0万/坪 (8.6年/69.3坪) |
| 大網駅 | 38.5万/坪 (21.5年/94.7坪) | 39.3万/坪 (23.4年/90.9坪) | 38.7万/坪 (24.1年/85.3坪) |
| 永田駅 | 50.4万/坪 (11.3年/49.2坪) | 9.8万/坪 (26.3年/204坪) | 22.0万/坪 (26.5年/58.6坪) |
| 本納駅 | 15.0万/坪 (32.5年/71.7坪) | 8.0万/坪 (30.8年/139坪) | 14.0万/坪 (27.5年/72.3坪) |
| 新茂原駅 | 25.4万/坪 (31.3年/56.0坪) | 33.5万/坪 (15.3年/77.5坪) | 55.4万/坪 (9.6年/71.5坪) |
| 茂原駅 | 20.2万/坪 (33.4年/102坪) | 31.4万/坪 (21.8年/88.0坪) | 26.2万/坪 (28.4年/117坪) |
| 八積駅 | 30.5万/坪 (25.8年/55.7坪) | 17.6万/坪 (27.6年/91.1坪) | 13.2万/坪 (30.8年/91.5坪) |
| 上総一ノ宮駅 | 25.9万/坪 (30.1年/62.9坪) | 38.7万/坪 (24.3年/237坪) | 18.6万/坪 (11.8年/109坪) |
| 東浪見駅 | 42.8万/坪 (12.8年/104坪) | 35.2万/坪 (12.8年/65.0坪) | 23.2万/坪 (28.3年/83.2坪) |
| 太東駅 | 33.6万/坪 (21.9年/110坪) | 39.2万/坪 (20.1年/122坪) | 39.8万/坪 (9.3年/162坪) |
| 長者町駅 | 39.7万/坪 (21.9年/203坪) | 22.3万/坪 (34.8年/56.5坪) | 8.3万/坪 (32.3年/60.5坪) |
| 三門駅 | 25.8万/坪 (31.8年/253坪) | 44.2万/坪 (18.3年/96.8坪) | 25.6万/坪 (34.8年/117坪) |
| 大原駅 | 25.6万/坪 (50.3年/219坪) | 45.3万/坪 (26.3年/242坪) | 21.2万/坪 (41.3年/69.6坪) |
| 浪花駅 | 29.4万/坪 (22.9年/227坪) | 21.4万/坪 (26.3年/197坪) | 43.7万/坪 (23.3年/165坪) |
| 御宿駅 | 21.6万/坪 (32.9年/114坪) | 38.6万/坪 (26.0年/101坪) | 32.6万/坪 (24.1年/114坪) |
| 勝浦駅 | 28.9万/坪 (35.7年/89.5坪) | 9.4万/坪 (31.3年/46.9坪) | 5.5万/坪 (29.3年/30.3坪) |
| 鵜原駅 | 21.3万/坪 (41.1年/138坪) | 23.7万/坪 (27.3年/124坪) | 38.8万/坪 (17.3年/93.8坪) |
| 上総興津駅 | 0.7万/坪 (73.3年/484坪) | 45.6万/坪 (19.8年/165坪) | - |
| 行川アイランド駅 | - | - | - |
| 安房小湊駅 | 15.1万/坪 (30.3年/28.7坪) | - | - |
| 安房天津駅 | 19.2万/坪 (46.3年/31.8坪) | 22.7万/坪 (32.3年/96.8坪) | 17.6万/坪 (25.3年/35.8坪) |
| 安房鴨川駅 | 87.6万/坪 (44.3年/89.2坪) | 37.2万/坪 (35.8年/117坪) | 22.6万/坪 (35.5年/135坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
永田駅 50.4 万/坪(昨年同期比 +414.6 ％)
永田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +414.6％( +40.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 11.3年(昨年 26.3年から -57.1 ％減)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 204.2 坪から -75.9 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 49.2 坪から -44.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 26.3 年 → 2019年 11.3 年、-57.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 60.0 分 → 2019年 8.0 分、-86.7 ％と大きく減少)
勝浦駅 28.9 万/坪(昨年同期比 +205.5 ％)
勝浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.9万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +205.5％( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.7年(昨年 31.3年から +14.1 ％増)。平均土地面積は 89.5 坪 (昨年 46.9 坪から +91.0 ％増)。平均建物面積は 72.6 坪 (昨年 31.8 坪から +128.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 60.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 31.3 年 → 2019年 35.7 年、+14.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 7.0 分 → 2019年 17.2 分、+145.7 ％と大きく増加)
上総興津駅 0.7 万/坪(昨年同期比 -98.4 ％)
上総興津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.7万円/坪(0.22万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -98.4％( -44.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 73.3年(昨年 19.8年から +270.9 ％増)。平均土地面積は 484.0 坪 (昨年 164.9 坪から +193.6 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 28.7 坪から +142.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 45.0 分 → 2019年 30.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 19.8 年 → 2019年 73.3 年、+270.9 ％と大きく増加)
御宿駅 21.6 万/坪(昨年同期比 -44.2 ％)
御宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.6万円/坪(6.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -44.2％( -17.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 26.0年から +26.8 ％増)。平均土地面積は 113.9 坪 (昨年 101.1 坪から +12.7 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 30.3 坪から +2.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 57.1 ％ → 2019年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 26.0 年 → 2019年 32.9 年、+26.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 14.3 ％ → 2019年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示