【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR内房線 (千葉駅~安房鴨川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.2万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +8.0%( +5.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 144 件(1年前(2023年)に比べて -53.5%( -166件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 24.5年から -0.6 %減)。平均土地面積は 82.6 坪 (昨年 73.5 坪から +12.3 %増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 40.8 坪から -2.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。八幡宿駅、袖ケ浦駅、巌根駅、青堀駅、館山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大貫駅で昨年に比べ +249.6 %、坪単価は 97.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(大貫駅、岩井駅)は +240.7 %(坪単価 +69.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(千倉駅、安房鴨川駅)は -76.9 %(坪単価 -53.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.2 % → 2024年 24.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 % → 2024年 0.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.2 % → 2024年 35.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.5 % → 2024年 23.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった袖ケ浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +24.6%( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南三原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.0万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -61.4%( -9.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR内房線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 86.8万/坪 (25.3年/56.6坪) | 78.5万/坪 (23.0年/60.2坪) | 98.6万/坪 (19.3年/53.6坪) |
本千葉駅 | 76.2万/坪 (26.6年/40.3坪) | 112万/坪 (6.7年/50.8坪) | 103万/坪 (11.3年/52.2坪) |
蘇我駅 | 107万/坪 (16.4年/76.9坪) | 99.3万/坪 (21.3年/65.6坪) | 95.5万/坪 (26.3年/67.5坪) |
浜野駅 | 59.2万/坪 (22.6年/40.8坪) | 68.4万/坪 (28.4年/45.8坪) | 76.7万/坪 (11.8年/44.8坪) |
八幡宿駅 | 70.2万/坪 (21.6年/86.9坪) | 55.8万/坪 (23.3年/80.1坪) | 45.1万/坪 (36.0年/103坪) |
五井駅 | 58.4万/坪 (32.1年/70.7坪) | 54.7万/坪 (27.5年/72.3坪) | 80.2万/坪 (16.7年/53.4坪) |
姉ケ崎駅 | 50.4万/坪 (23.7年/56.6坪) | 52.4万/坪 (25.8年/74.6坪) | 43.0万/坪 (28.1年/64.3坪) |
長浦駅 | 61.8万/坪 (24.7年/59.5坪) | 65.1万/坪 (18.5年/61.4坪) | 72.2万/坪 (14.8年/54.2坪) |
袖ケ浦駅 | 110万/坪 (7.7年/75.3坪) | 88.2万/坪 (12.8年/90.0坪) | 118万/坪 (3.1年/66.2坪) |
巌根駅 | 94.1万/坪 (2.9年/81.2坪) | 69.0万/坪 (9.5年/55.1坪) | 57.2万/坪 (21.1年/90.2坪) |
木更津駅 | 83.5万/坪 (21.2年/82.7坪) | 77.3万/坪 (17.0年/65.2坪) | 68.6万/坪 (20.4年/73.7坪) |
君津駅 | 48.3万/坪 (31.4年/110坪) | 65.1万/坪 (27.1年/90.4坪) | 66.0万/坪 (16.7年/80.5坪) |
青堀駅 | 97.1万/坪 (10.6年/87.7坪) | 54.2万/坪 (21.4年/85.5坪) | 25.9万/坪 (30.7年/69.6坪) |
大貫駅 | 97.2万/坪 (6.3年/424坪) | 27.8万/坪 (22.8年/33.7坪) | - |
佐貫町駅 | - | 14.4万/坪 (42.6年/144坪) | - |
上総湊駅 | 17.7万/坪 (35.3年/545坪) | 42.3万/坪 (53.5年/134坪) | 24.7万/坪 (26.3年/150坪) |
竹岡駅 | 11.0万/坪 (40.3年/115坪) | 10.5万/坪 (52.3年/45.4坪) | 91.8万/坪 (11.3年/130坪) |
浜金谷駅 | - | 18.7万/坪 (0年/75.6坪) | - |
保田駅 | - | 15.6万/坪 (52.3年/87.7坪) | - |
安房勝山駅 | 25.7万/坪 (0年/28.7坪) | 75.6万/坪 (12.3年/166坪) | 15.2万/坪 (42.9年/125坪) |
岩井駅 | 98.2万/坪 (20.3年/177坪) | 29.6万/坪 (34.0年/184坪) | 33.2万/坪 (27.9年/123坪) |
富浦駅 | - | 9.4万/坪 (15.3年/90.8坪) | - |
那古船形駅 | 13.5万/坪 (56.3年/72.6坪) | 11.9万/坪 (45.3年/65.0坪) | 29.6万/坪 (49.3年/118坪) |
館山駅 | 59.1万/坪 (18.3年/90.8坪) | 38.5万/坪 (36.4年/98.5坪) | 53.6万/坪 (24.9年/84.8坪) |
九重駅 | 10.6万/坪 (31.3年/63.5坪) | - | - |
千倉駅 | 19.8万/坪 (40.8年/219坪) | 90.3万/坪 (28.3年/33.3坪) | 21.4万/坪 (49.6年/266坪) |
千歳駅 | - | 28.9万/坪 (27.3年/49.9坪) | 9.4万/坪 (53.3年/120坪) |
南三原駅 | 6.0万/坪 (43.3年/78.7坪) | 15.5万/坪 (41.8年/101坪) | 37.0万/坪 (26.3年/127坪) |
和田浦駅 | - | 18.6万/坪 (39.6年/54.1坪) | 15.9万/坪 (50.3年/142坪) |
江見駅 | - | - | 30.2万/坪 (37.8年/96.8坪) |
太海駅 | - | - | - |
安房鴨川駅 | 11.6万/坪 (48.3年/51.4坪) | 47.9万/坪 (25.9年/82.7坪) | 24.4万/坪 (47.3年/61.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大貫駅 97.2 万/坪(昨年同期比 +249.6 %)
大貫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.2万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +249.6%( +69.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.3年(昨年 22.8年から -72.5 %減)。平均土地面積は 423.5 坪 (昨年 33.7 坪から +1158.4 %増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 18.5 坪から +38.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.8 年 → 2024年 6.3 年、-72.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 33.0 分 → 2024年 24.0 分、-27.3 %と大きく減少)
岩井駅 98.2 万/坪(昨年同期比 +231.9 %)
岩井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.2万円/坪(29.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +231.9%( +68.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 34.0年から -40.4 %減)。平均土地面積は 177.0 坪 (昨年 183.8 坪から -3.7 %減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 30.3 坪から +40.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.0 年 → 2024年 20.3 年、-40.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.0 分 → 2024年 72.0 分、+188.0 %と大きく増加)
千倉駅 19.8 万/坪(昨年同期比 -78.0 %)
千倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -78.0%( -70.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 40.8年(昨年 28.3年から +44.3 %増)。平均土地面積は 219.3 坪 (昨年 33.3 坪から +559.1 %増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 72.6 坪から -47.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 58.0 分 → 2024年 18.0 分、-69.0 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.3 年 → 2024年 40.8 年、+44.3 %と大きく増加)
安房鴨川駅 11.6 万/坪(昨年同期比 -75.8 %)
安房鴨川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.6万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -75.8%( -36.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 25.9年から +86.7 %増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 82.7 坪から -37.8 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 31.2 坪から -2.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 42.0 分 → 2024年 26.0 分、-38.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.9 年 → 2024年 48.3 年、+86.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示