【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期のJR内房線 (千葉駅~安房鴨川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.2万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -10.2%( -6.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 260 件(1年前(2019年)に比べて +44.4%( +80件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 23.7年から -5.4 %減)。平均土地面積は 80.5 坪 (昨年 85.0 坪から -5.2 %減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 45.2 坪から -12.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 16 駅。ほとんどの駅において下落した。八幡宿駅、五井駅、保田駅、千倉駅、千歳駅、和田浦駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは那古船形駅で昨年に比べ +1541.2 %、坪単価は 27.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(那古船形駅、千歳駅)は +795.8 %(坪単価 +16.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南三原駅、大貫駅)は -72.7 %(坪単価 -39.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 31.9 % → 2020年 27.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.1 % → 2020年 27.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 27.2 分 → 2020年 30.7 分、+12.8 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.0 % → 2020年 3.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.2 % → 2020年 0.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった袖ケ浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -4.1%( -4.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 21 件(1年前(2019年)に比べて +23.5%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和田浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.2万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +48.1%( +3.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR内房線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千葉駅 | 60.9万/坪 (22.2年/63.7坪) | 63.9万/坪 (26.3年/73.2坪) | 69.1万/坪 (18.2年/90.2坪) |
本千葉駅 | 72.8万/坪 (16.3年/44.8坪) | 91.2万/坪 (9.8年/105坪) | 93.1万/坪 (8.2年/48.9坪) |
蘇我駅 | 68.9万/坪 (23.9年/76.9坪) | 60.2万/坪 (28.4年/50.9坪) | 91.1万/坪 (10.8年/73.7坪) |
浜野駅 | 48.7万/坪 (15.5年/69.6坪) | 48.1万/坪 (31.9年/88.5坪) | 59.3万/坪 (19.5年/89.1坪) |
八幡宿駅 | 57.0万/坪 (23.9年/73.0坪) | 40.2万/坪 (26.4年/86.7坪) | 54.1万/坪 (15.7年/55.3坪) |
五井駅 | 67.2万/坪 (15.6年/88.9坪) | 52.6万/坪 (20.4年/70.0坪) | 58.1万/坪 (22.7年/66.7坪) |
姉ケ崎駅 | 30.5万/坪 (30.6年/76.3坪) | 37.9万/坪 (33.5年/52.4坪) | 42.7万/坪 (21.5年/93.6坪) |
長浦駅 | 50.1万/坪 (16.7年/68.3坪) | 91.6万/坪 (8.7年/52.2坪) | 63.4万/坪 (10.4年/58.5坪) |
袖ケ浦駅 | 103万/坪 (8.4年/60.2坪) | 108万/坪 (10.8年/67.7坪) | 99.5万/坪 (16.0年/92.0坪) |
巌根駅 | 61.3万/坪 (3.9年/59.9坪) | 58.0万/坪 (16.1年/77.1坪) | 51.8万/坪 (18.0年/132坪) |
木更津駅 | 57.9万/坪 (19.5年/67.5坪) | 62.6万/坪 (19.5年/73.7坪) | 58.3万/坪 (24.0年/77.2坪) |
君津駅 | 56.4万/坪 (25.8年/103坪) | 73.9万/坪 (27.6年/104坪) | 55.6万/坪 (14.8年/69.7坪) |
青堀駅 | 43.2万/坪 (16.3年/72.0坪) | 52.0万/坪 (9.5年/171坪) | 9.8万/坪 (41.9年/162坪) |
大貫駅 | 18.5万/坪 (30.5年/103坪) | 66.1万/坪 (29.5年/136坪) | 30.9万/坪 (25.5年/454坪) |
佐貫町駅 | 21.2万/坪 (37.0年/185坪) | - | 29.5万/坪 (16.5年/90.8坪) |
上総湊駅 | 18.6万/坪 (34.2年/133坪) | 32.7万/坪 (24.0年/142坪) | 21.3万/坪 (32.5年/63.5坪) |
竹岡駅 | 33.1万/坪 (46.5年/42.4坪) | 33.4万/坪 (39.0年/189坪) | - |
浜金谷駅 | - | 2.5万/坪 (50.5年/209坪) | - |
保田駅 | 47.3万/坪 (28.5年/81.7坪) | 34.2万/坪 (15.5年/80.2坪) | 29.2万/坪 (36.5年/56.0坪) |
安房勝山駅 | - | - | - |
岩井駅 | 30.2万/坪 (34.9年/71.5坪) | 46.6万/坪 (37.5年/129坪) | 26.4万/坪 (21.5年/148坪) |
富浦駅 | 15.8万/坪 (49.5年/197坪) | 32.2万/坪 (46.0年/71.1坪) | 45.5万/坪 (15.0年/61.5坪) |
那古船形駅 | 27.1万/坪 (27.7年/89.8坪) | 1.7万/坪 (55.5年/30.3坪) | 28.9万/坪 (40.0年/393坪) |
館山駅 | 32.4万/坪 (31.5年/93.9坪) | 35.7万/坪 (31.8年/91.2坪) | 35.2万/坪 (31.3年/127坪) |
九重駅 | 18.9万/坪 (29.5年/160坪) | - | - |
千倉駅 | 23.5万/坪 (26.5年/97.0坪) | 18.9万/坪 (33.5年/61.3坪) | 15.8万/坪 (63.5年/132坪) |
千歳駅 | 21.9万/坪 (20.0年/195坪) | 14.6万/坪 (25.0年/109坪) | 13.2万/坪 (50.5年/63.5坪) |
南三原駅 | 11.0万/坪 (56.5年/248坪) | 41.6万/坪 (16.5年/151坪) | 25.7万/坪 (34.5年/160坪) |
和田浦駅 | 9.2万/坪 (42.5年/57.5坪) | 6.2万/坪 (52.5年/46.9坪) | 15.1万/坪 (51.5年/37.8坪) |
江見駅 | 18.5万/坪 (31.3年/99.1坪) | - | 20.7万/坪 (40.5年/65.0坪) |
太海駅 | 69.7万/坪 (24.0年/87.7坪) | - | - |
安房鴨川駅 | 39.4万/坪 (19.3年/101坪) | 43.1万/坪 (27.0年/195坪) | 15.5万/坪 (51.5年/60.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
那古船形駅 27.1 万/坪(昨年同期比 +1541.2 %)
那古船形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.1万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +1541.2%( +25.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +400.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 55.5年から -50.1 %減)。平均土地面積は 89.8 坪 (昨年 30.3 坪から +197.0 %増)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 51.4 坪から -34.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 55.5 年 → 2020年 27.7 年、-50.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.0 分 → 2020年 39.4 分、+294.0 %と大きく増加)
千歳駅 21.9 万/坪(昨年同期比 +50.4 %)
千歳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.9万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +50.4%( +7.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 20.0年(昨年 25.0年から -20.0 %減)。平均土地面積は 195.1 坪 (昨年 108.9 坪から +79.2 %増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 36.3 坪から +50.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 25.0 年 → 2020年 20.0 年、-20.0 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 15.5 分 → 2020年 8.5 分、-45.2 %と大きく減少)
南三原駅 11.0 万/坪(昨年同期比 -73.5 %)
南三原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -73.5%( -30.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 56.5年(昨年 16.5年から +242.4 %増)。平均土地面積は 248.1 坪 (昨年 151.3 坪から +64.0 %増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 40.8 坪から +11.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 30.0 分 → 2020年 11.0 分、-63.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 16.5 年 → 2020年 56.5 年、+242.4 %と大きく増加)
大貫駅 18.5 万/坪(昨年同期比 -71.9 %)
大貫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.5万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -71.9%( -47.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 29.5年から +3.4 %増)。平均土地面積は 103.4 坪 (昨年 136.1 坪から -24.1 %減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 21.2 坪から +40.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示