【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期の京成成田空港線 (東松戸駅~成田空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.4万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -1.2%( -1.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 101 件(1年前(2019年)に比べて +65.6%( +40件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.4年(昨年 8.7年から +8.2 %増)。平均土地面積は 59.8 坪 (昨年 64.0 坪から -6.6 %減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 39.0 坪から -12.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。成田湯川駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは成田空港駅で昨年に比べ +1342.3 %、坪単価は 165 万円/坪となった。
上位 2 駅(成田空港駅、成田湯川駅)は +678.4 %(坪単価 +82.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東松戸駅、印旛日本医大駅)は -12.9 %(坪単価 -14.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.4 % → 2020年 4.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.1 % → 2020年 5.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 59.3 % → 2020年 50.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 13.6 % → 2020年 14.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成田空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +1342.3%( +153.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.8万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -21.4%( -22.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
京成成田空港線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東松戸駅 | 83.8万/坪 (13.2年/48.9坪) | 107万/坪 (5.7年/45.6坪) | 96.8万/坪 (6.6年/69.3坪) |
新鎌ケ谷駅 | 90.5万/坪 (21.7年/67.4坪) | 93.6万/坪 (8.8年/39.0坪) | 78.2万/坪 (20.3年/43.1坪) |
千葉ニュータウン中央駅 | 99.2万/坪 (6.7年/55.8坪) | 98.1万/坪 (8.4年/61.4坪) | 106万/坪 (4.4年/66.6坪) |
印旛日本医大駅 | 120万/坪 (4.0年/58.1坪) | 126万/坪 (2.2年/75.6坪) | 85.8万/坪 (3.7年/56.1坪) |
成田湯川駅 | 86.7万/坪 (12.0年/90.6坪) | 75.7万/坪 (18.2年/50.5坪) | 65.8万/坪 (23.3年/79.5坪) |
成田空港駅 | 11.5万/坪 (30.0年/216坪) | 29.9万/坪 (26.9年/223坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
成田空港駅 165.3 万/坪(昨年同期比 +1342.3 %)
成田空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +1342.3%( +153.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 30.0年から +27.5 %増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 105.1 坪から -74.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 75.0 分 → 2020年 30.0 分、-60.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 30.0 年 → 2020年 38.3 年、+27.5 %と大きく増加)
成田湯川駅 86.7 万/坪(昨年同期比 +14.6 %)
成田湯川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.7万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +14.6%( +11.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +120.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 18.2年から -34.3 %減)。平均土地面積は 90.6 坪 (昨年 50.5 坪から +79.4 %増)。平均建物面積は 40.4 坪 (昨年 29.3 坪から +37.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 18.2 年 → 2020年 12.0 年、-34.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 19.4 分 → 2020年 24.3 分、+25.1 %と大きく増加)
東松戸駅 83.8 万/坪(昨年同期比 -21.4 %)
東松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.8万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -21.4%( -22.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 5.7年から +131.3 %増)。平均土地面積は 48.9 坪 (昨年 45.6 坪から +7.3 %増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 31.3 坪から +0.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 5.7 年 → 2020年 13.2 年、+131.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 14.9 分 → 2020年 17.8 分、+19.3 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 87.5 % → 2020年 50.0 %)
印旛日本医大駅 120.1 万/坪(昨年同期比 -4.5 %)
印旛日本医大駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -4.5%( -5.7万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて -30.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.0年(昨年 2.2年から +86.3 %増)。平均土地面積は 58.1 坪 (昨年 75.6 坪から -23.1 %減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 36.8 坪から -8.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 6.7 分 → 2020年 5.6 分、-16.8 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 71.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 2.2 年 → 2020年 4.0 年、+86.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 55.6 % → 2020年 42.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示