この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜12月期の函館市電宝来・谷地頭線 (十字街駅~谷地頭駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +4.2%( +1.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて -35.7%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 38.0年から -33.0 %減)。平均土地面積は 71.3 坪 (昨年 88.3 坪から -19.2 %減)。平均建物面積は 71.6 坪 (昨年 56.3 坪から +27.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。青柳町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは宝来町駅で昨年に比べ +188.0 %、坪単価は 15.7 万円/坪となった。
上位 1 駅(宝来町駅)は +188.0 %(坪単価 +10.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(谷地頭駅)は -43.1 %(坪単価 -23.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 38.0 年 → 2021年 25.4 年、-33.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.3 % → 2021年 25.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 62.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 % → 2021年 55.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった青柳町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.4万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +72.4%( +19.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宝来町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.7万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +188.0%( +10.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
函館市電宝来・谷地頭線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
十字街駅 | - | 30.6万/坪 (46.3年/84.4坪) | 15.6万/坪 (38.6年/48.1坪) |
宝来町駅 | 15.7万/坪 (33.5年/103坪) | 5.5万/坪 (57.8年/27.2坪) | 19.1万/坪 (24.0年/54.5坪) |
青柳町駅 | 46.4万/坪 (10.5年/50.9坪) | 26.9万/坪 (26.8年/34.3坪) | 6.6万/坪 (50.8年/36.3坪) |
谷地頭駅 | 31.1万/坪 (29.8年/78.7坪) | 54.7万/坪 (28.6年/164坪) | 26.2万/坪 (34.9年/157坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宝来町駅 15.7 万/坪(昨年同期比 +188.0 %)
宝来町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.7万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +188.0%( +10.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 57.8年から -42.0 %減)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 27.2 坪から +277.8 %増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 46.1 坪から +37.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 57.8 年 → 2021年 33.5 年、-42.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 3.5 分 → 2021年 4.0 分、+14.3 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
谷地頭駅 31.1 万/坪(昨年同期比 -43.1 %)
谷地頭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.1万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -43.1%( -23.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 28.6年から +4.1 %増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 164.1 坪から -52.1 %減)。平均建物面積は 91.7 坪 (昨年 28.4 坪から +223.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 60.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 3.2 分 → 2021年 3.8 分、+16.9 %と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示