【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の神戸電鉄有馬線 (湊川駅～有馬温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.3万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -8.2％( -4.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 88 件(１年前(2022年)に比べて +15.8％( +12件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.2年(昨年 25.8年から +32.8 ％増)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 41.5 坪から +26.3 ％増)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 31.8 坪から +21.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。箕谷駅、唐櫃台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鵯越駅で昨年に比べ +184.7 ％、坪単価は 70.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(鵯越駅、箕谷駅)は +127.5 ％(坪単価 +35.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大池駅、湊川駅)は -60.2 ％(坪単価 -45.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.8 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.9 ％ → 2023年 13.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.8 年 → 2023年 34.2 年、+32.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.4 ％ → 2023年 43.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.7 ％ → 2023年 12.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北鈴蘭台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.3万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +1.8％( +1.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山の街駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.1万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -51.4％( -25.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸電鉄有馬線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 湊川駅 | 32.0万/坪 (58.5年/33.3坪) | 72.7万/坪 (24.0年/20.4坪) | 117万/坪 (1.0年/34.8坪) |
| 長田駅 | 60.0万/坪 (24.8年/56.7坪) | 72.2万/坪 (22.0年/27.8坪) | 49.4万/坪 (33.0年/36.9坪) |
| 丸山駅 | 30.1万/坪 (40.0年/30.5坪) | 32.8万/坪 (37.8年/36.0坪) | 28.9万/坪 (29.4年/30.3坪) |
| 鵯越駅 | 70.1万/坪 (23.3年/31.8坪) | 24.6万/坪 (36.4年/26.7坪) | 11.2万/坪 (49.0年/90.0坪) |
| 鈴蘭台駅 | 54.8万/坪 (40.2年/62.4坪) | 47.2万/坪 (35.1年/42.2坪) | 51.7万/坪 (28.4年/44.6坪) |
| 北鈴蘭台駅 | 72.3万/坪 (25.9年/46.8坪) | 71.1万/坪 (20.4年/49.0坪) | 77.0万/坪 (16.9年/44.6坪) |
| 山の街駅 | 24.1万/坪 (44.8年/51.0坪) | 49.5万/坪 (25.7年/45.6坪) | 46.0万/坪 (28.1年/57.0坪) |
| 箕谷駅 | 63.7万/坪 (30.4年/64.5坪) | 37.4万/坪 (28.8年/50.7坪) | 37.4万/坪 (31.3年/80.9坪) |
| 谷上駅 | 65.5万/坪 (23.0年/58.1坪) | 59.3万/坪 (22.0年/51.4坪) | 8.6万/坪 (46.0年/28.7坪) |
| 花山駅 | 54.6万/坪 (24.3年/62.5坪) | 63.7万/坪 (9.0年/48.9坪) | 32.8万/坪 (29.2年/51.9坪) |
| 大池駅 | 28.3万/坪 (39.9年/53.8坪) | 79.5万/坪 (7.3年/38.6坪) | 68.3万/坪 (10.8年/40.6坪) |
| 神鉄六甲駅 | - | 41.8万/坪 (38.0年/33.3坪) | 56.7万/坪 (21.0年/127坪) |
| 唐櫃台駅 | 44.3万/坪 (30.9年/51.9坪) | 28.7万/坪 (35.7年/53.4坪) | 45.5万/坪 (26.0年/56.0坪) |
| 有馬口駅 | - | 24.1万/坪 (41.0年/33.3坪) | 75.6万/坪 (7.0年/30.3坪) |
| 有馬温泉駅 | 25.4万/坪 (48.0年/84.7坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鵯越駅 70.1 万/坪(昨年同期比 +184.7 ％)
鵯越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.1万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +184.7％( +45.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.3年(昨年 36.4年から -35.8 ％減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 26.7 坪から +18.9 ％増)。平均建物面積は 24.7 坪 (昨年 25.2 坪から -2.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 36.4 年 → 2023年 23.3 年、-35.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 8.0 分 → 2023年 5.0 分、-37.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 100.0 ％)
箕谷駅 63.7 万/坪(昨年同期比 +70.3 ％)
箕谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +70.3％( +26.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 28.8年から +5.7 ％増)。平均土地面積は 64.5 坪 (昨年 50.7 坪から +27.2 ％増)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 37.8 坪から +11.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 20.8 分 → 2023年 14.8 分、-28.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 62.5 ％)
大池駅 28.3 万/坪(昨年同期比 -64.4 ％)
大池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.3万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -64.4％( -51.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 7.3年から +443.5 ％増)。平均土地面積は 53.8 坪 (昨年 38.6 坪から +39.5 ％増)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 31.5 坪から +9.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 11.0 分 → 2023年 9.1 分、-16.9 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.3 年 → 2023年 39.9 年、+443.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 57.1 ％)
湊川駅 32.0 万/坪(昨年同期比 -56.0 ％)
湊川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.0万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -56.0％( -40.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 58.5年(昨年 24.0年から +143.7 ％増)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 20.4 坪から +63.0 ％増)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 31.0 坪から -31.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 22.5 分 → 2023年 17.5 分、-22.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.0 年 → 2023年 58.5 年、+143.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示