【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR山陰本線 (京都駅~上夜久野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.9万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +42.7%( +22.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 196 件(1年前(2020年)に比べて +27.3%( +42件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 29.5年から -10.2 %減)。平均土地面積は 58.2 坪 (昨年 77.0 坪から -24.4 %減)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 47.3 坪から -17.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。円町駅、太秦駅、園部駅、綾部駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは並河駅で昨年に比べ +642.2 %、坪単価は 84.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(並河駅、福知山駅)は +453.8 %(坪単価 +52.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(石原駅、千代川駅)は -46.9 %(坪単価 -27.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 29.5 年 → 2021年 26.5 年、-10.2 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 34.9 % → 2021年 25.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.5 % → 2021年 9.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 27.9 分 → 2021年 30.9 分、+10.8 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 11.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 36.5 % → 2021年 37.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 227万円/坪(68.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +213.4%( +154.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和知駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -33.7%( -1.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR山陰本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
京都駅 | 227万/坪 (31.0年/36.8坪) | 72.4万/坪 (39.3年/36.3坪) | 488万/坪 (16.8年/16.6坪) |
梅小路京都西駅 | 85.0万/坪 (41.8年/15.6坪) | 102万/坪 (18.8年/19.7坪) | 127万/坪 (15.8年/30.5坪) |
丹波口駅 | 81.5万/坪 (36.3年/18.9坪) | 88.2万/坪 (38.3年/27.1坪) | 73.4万/坪 (34.3年/14.0坪) |
二条駅 | 121万/坪 (25.1年/31.7坪) | 119万/坪 (25.8年/40.4坪) | 119万/坪 (15.0年/47.6坪) |
円町駅 | 98.2万/坪 (14.6年/74.6坪) | 72.8万/坪 (29.0年/58.6坪) | 92.2万/坪 (30.8年/38.1坪) |
花園駅 | 100万/坪 (25.8年/19.3坪) | 42.1万/坪 (38.3年/141坪) | 77.2万/坪 (14.1年/35.3坪) |
太秦駅 | 103万/坪 (19.5年/23.4坪) | 80.5万/坪 (20.8年/17.9坪) | 143万/坪 (8.9年/27.7坪) |
嵯峨嵐山駅 | 115万/坪 (22.7年/30.1坪) | 105万/坪 (13.3年/55.5坪) | 84.4万/坪 (32.8年/41.3坪) |
保津峡駅 | - | - | - |
馬堀駅 | 49.8万/坪 (35.6年/31.2坪) | 61.5万/坪 (17.8年/40.8坪) | 55.1万/坪 (23.7年/40.2坪) |
亀岡駅 | 43.7万/坪 (28.5年/56.3坪) | 43.5万/坪 (28.7年/83.4坪) | 30.8万/坪 (25.3年/87.2坪) |
並河駅 | 84.6万/坪 (13.4年/38.8坪) | 11.4万/坪 (21.8年/40.8坪) | 43.9万/坪 (22.8年/55.5坪) |
千代川駅 | 35.9万/坪 (33.8年/32.5坪) | 62.7万/坪 (22.3年/32.5坪) | 32.5万/坪 (43.8年/27.7坪) |
八木駅 | 16.9万/坪 (41.8年/91.5坪) | 20.8万/坪 (38.8年/138坪) | 48.4万/坪 (17.8年/53.7坪) |
吉富駅 | - | - | - |
園部駅 | 28.1万/坪 (43.1年/72.6坪) | 18.0万/坪 (33.7年/35.0坪) | 32.0万/坪 (18.4年/40.3坪) |
船岡駅 | - | - | - |
日吉駅 | - | - | - |
鍼灸大学前駅 | - | - | - |
胡麻駅 | - | 11.2万/坪 (34.4年/96.0坪) | 25.6万/坪 (22.8年/233坪) |
下山駅 | 34.1万/坪 (31.5年/99.4坪) | 12.3万/坪 (26.8年/126坪) | 24.7万/坪 (24.8年/248坪) |
和知駅 | 3.6万/坪 (32.3年/204坪) | 5.4万/坪 (47.5年/310坪) | 3.0万/坪 (46.8年/81.7坪) |
安栖里駅 | - | - | - |
立木駅 | - | - | - |
山家駅 | 4.9万/坪 (0年/96.8坪) | 1.8万/坪 (0年/287坪) | 0.5万/坪 (0年/127坪) |
綾部駅 | 40.6万/坪 (28.6年/118坪) | 27.1万/坪 (39.6年/120坪) | 24.8万/坪 (30.0年/81.7坪) |
高津駅 | - | - | - |
石原駅 | 26.3万/坪 (25.9年/74.4坪) | 53.9万/坪 (26.0年/68.7坪) | 54.0万/坪 (18.8年/98.9坪) |
福知山駅 | 42.9万/坪 (19.9年/82.9坪) | 11.7万/坪 (38.2年/112坪) | 55.1万/坪 (19.6年/92.1坪) |
上川口駅 | - | - | - |
下夜久野駅 | - | 0.8万/坪 (0年/139坪) | - |
上夜久野駅 | 11.7万/坪 (24.8年/115坪) | 5.2万/坪 (42.8年/46.9坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
並河駅 84.6 万/坪(昨年同期比 +642.2 %)
並河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.6万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +642.2%( +73.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.4年(昨年 21.8年から -38.3 %減)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 40.8 坪から -4.9 %減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 87.7 坪から -68.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 21.8 年 → 2021年 13.4 年、-38.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.0 分 → 2021年 10.2 分、+408.3 %と大きく増加)
福知山駅 42.9 万/坪(昨年同期比 +265.4 %)
福知山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.9万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +265.4%( +31.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 38.2年から -48.1 %減)。平均土地面積は 82.9 坪 (昨年 112.1 坪から -26.0 %減)。平均建物面積は 58.4 坪 (昨年 59.7 坪から -2.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 38.2 年 → 2021年 19.9 年、-48.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 39.5 分 → 2021年 18.6 分、-52.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 % → 2021年 54.5 %)
石原駅 26.3 万/坪(昨年同期比 -51.1 %)
石原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.3万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -51.1%( -27.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +71.4%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 26.0年から -0.4 %減)。平均土地面積は 74.4 坪 (昨年 68.7 坪から +8.2 %増)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 36.9 坪から +15.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 20.0 %)
千代川駅 35.9 万/坪(昨年同期比 -42.7 %)
千代川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.9万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -42.7%( -26.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 22.3年から +51.7 %増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 32.5 坪から +0.0 %減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 25.0 坪から +42.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 22.3 年 → 2021年 33.8 年、+51.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 5.5 分、+37.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示