【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR京都線 (京都駅~山崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.3万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -14.4%( -15.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 48 件(1年前(2021年)に比べて -18.6%( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 22.6年から +19.0 %増)。平均土地面積は 38.5 坪 (昨年 34.4 坪から +11.8 %増)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 35.7 坪から +24.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。山崎駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは京都駅で昨年に比べ +105.1 %、坪単価は 465 万円/坪となった。
上位 2 駅(京都駅、山崎駅)は +100.8 %(坪単価 +141.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(桂川駅、長岡京駅)は -29.9 %(坪単価 -27.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.5 % → 2022年 13.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.7 % → 2022年 40.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 22.6 年 → 2022年 26.9 年、+19.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 14.3 分 → 2022年 16.9 分、+18.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.0 % → 2022年 27.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 7.3 % → 2022年 2.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 465万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +105.1%( +238.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長岡京駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.4万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -25.8%( -22.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて -16.7%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
JR京都線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
京都駅 | 465万/坪 (27.8年/69.6坪) | 227万/坪 (31.0年/36.8坪) | 72.4万/坪 (39.3年/36.3坪) |
西大路駅 | 102万/坪 (22.9年/24.8坪) | 129万/坪 (20.1年/40.3坪) | 93.7万/坪 (11.3年/28.4坪) |
桂川駅 | 63.7万/坪 (35.9年/53.4坪) | 96.4万/坪 (27.1年/21.9坪) | 53.7万/坪 (29.5年/70.7坪) |
向日町駅 | 78.0万/坪 (19.0年/17.5坪) | 95.5万/坪 (20.2年/22.4坪) | 57.4万/坪 (32.8年/28.0坪) |
長岡京駅 | 63.4万/坪 (29.4年/40.4坪) | 85.4万/坪 (21.0年/49.0坪) | 97.2万/坪 (37.2年/96.0坪) |
山崎駅 | 88.9万/坪 (32.1年/90.8坪) | 45.2万/坪 (0年/31.8坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京都駅 465.2 万/坪(昨年同期比 +105.1 %)
京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 465万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +105.1%( +238.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 31.0年から -10.5 %減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 36.8 坪から +89.0 %増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 49.2 坪から -21.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.0 年 → 2022年 27.8 年、-10.5 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.3 分 → 2022年 6.0 分、-28.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
山崎駅 88.9 万/坪(昨年同期比 +96.5 %)
山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.9万円/坪(26.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +96.5%( +43.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 31.8 坪から +185.7 %増)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 28.7 坪から +94.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.0 分 → 2022年 8.0 分、-20.0 %と大きく減少)
桂川駅 63.7 万/坪(昨年同期比 -34.0 %)
桂川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -34.0%( -32.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて -56.2%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 27.1年から +32.4 %増)。平均土地面積は 53.4 坪 (昨年 21.9 坪から +143.3 %増)。平均建物面積は 84.7 坪 (昨年 25.1 坪から +236.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 27.1 年 → 2022年 35.9 年、+32.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 % → 2022年 50.0 %)
長岡京駅 63.4 万/坪(昨年同期比 -25.8 %)
長岡京駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.4万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -25.8%( -22.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて -16.7%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 21.0年から +40.2 %増)。平均土地面積は 40.4 坪 (昨年 49.0 坪から -17.5 %減)。平均建物面積は 42.6 坪 (昨年 43.6 坪から -2.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.0 年 → 2022年 29.4 年、+40.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.0 分 → 2022年 20.4 分、+27.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.8 % → 2022年 26.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 41.2 % → 2022年 53.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示