【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR京都線 (京都駅~山崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.0万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -0.5%( -0.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 54 件(1年前(2021年)に比べて +1.9%( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 20.9年から +25.0 %増)。平均土地面積は 27.7 坪 (昨年 28.2 坪から -1.8 %減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 28.6 坪から -1.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。京都駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは京都駅で昨年に比べ +86.7 %、坪単価は 136 万円/坪となった。
上位 2 駅(京都駅、西大路駅)は +42.1 %(坪単価 +30.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(山崎駅、桂川駅)は -32.3 %(坪単価 -26.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.0 % → 2022年 24.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.9 年 → 2022年 26.2 年、+25.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.0 % → 2022年 33.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.8 % → 2022年 15.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +86.7%( +63.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.1万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -51.0%( -37.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR京都線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
京都駅 | 136万/坪 (29.5年/35.2坪) | 72.7万/坪 (66.0年/36.9坪) | 145万/坪 (45.5年/26.1坪) |
西大路駅 | 104万/坪 (22.2年/24.6坪) | 106万/坪 (14.8年/28.0坪) | 92.0万/坪 (26.0年/29.6坪) |
桂川駅 | 91.8万/坪 (25.8年/22.3坪) | 106万/坪 (20.7年/34.4坪) | 80.8万/坪 (18.0年/21.2坪) |
向日町駅 | 69.1万/坪 (39.0年/18.2坪) | 71.8万/坪 (31.9年/24.7坪) | 41.4万/坪 (43.5年/20.4坪) |
長岡京駅 | 79.9万/坪 (23.1年/35.3坪) | 89.8万/坪 (18.0年/22.8坪) | 114万/坪 (19.8年/52.7坪) |
山崎駅 | 36.1万/坪 (53.5年/28.7坪) | 73.6万/坪 (24.3年/42.0坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京都駅 135.8 万/坪(昨年同期比 +86.7 %)
京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +86.7%( +63.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 66.0年から -55.3 %減)。平均土地面積は 35.2 坪 (昨年 36.9 坪から -4.7 %減)。平均建物面積は 53.3 坪 (昨年 15.1 坪から +252.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 66.0 年 → 2022年 29.5 年、-55.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.2 分 → 2022年 10.0 分、+22.0 %と大きく増加)
西大路駅 103.7 万/坪(昨年同期比 -2.5 %)
西大路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -2.5%( -2.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて +6.2%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 14.8年から +50.0 %増)。平均土地面積は 24.6 坪 (昨年 28.0 坪から -11.9 %減)。平均建物面積は 25.4 坪 (昨年 26.2 坪から -3.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 15.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.8 年 → 2022年 22.2 年、+50.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 % → 2022年 30.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 15.4 %)
山崎駅 36.1 万/坪(昨年同期比 -51.0 %)
山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.1万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -51.0%( -37.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.5年(昨年 24.3年から +119.9 %増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 42.0 坪から -31.5 %減)。平均建物面積は 20.4 坪 (昨年 38.6 坪から -47.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 14.2 分 → 2022年 11.5 分、-19.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.3 年 → 2022年 53.5 年、+119.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 100.0 %)
桂川駅 91.8 万/坪(昨年同期比 -13.6 %)
桂川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.8万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -13.6%( -14.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 20.7年から +24.8 %増)。平均土地面積は 22.3 坪 (昨年 34.4 坪から -35.2 %減)。平均建物面積は 25.6 坪 (昨年 37.4 坪から -31.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.7 年 → 2022年 25.8 年、+24.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.2 分 → 2022年 15.9 分、+20.1 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示