【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の阪急京都本線 (大山崎駅～京都河原町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.0％( +18.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 147 件(１年前(2021年)に比べて -20.5％( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 22.1年から +6.9 ％増)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 37.9 坪から -3.8 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 36.3 坪から -4.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。洛西口駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長岡天神駅で昨年に比べ +137.7 ％、坪単価は 256 万円/坪となった。
上位 2 駅(長岡天神駅、洛西口駅)は +74.7 ％(坪単価 +79.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(烏丸駅、大宮駅)は -24.4 ％(坪単価 -55.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.2 ％ → 2022年 13.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.5 ％ → 2022年 29.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.9 ％ → 2022年 33.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 2.5 ％ → 2022年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長岡天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 256万円/坪(77.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +137.7％( +148.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて -26.1％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.1万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.9％( -6.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 阪急京都本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大山崎駅 | 86.1万/坪 (30.5年/50.3坪) | 92.5万/坪 (26.3年/55.5坪) | 108万/坪 (7.3年/27.2坪) |
| 西山天王山駅 | 105万/坪 (16.5年/32.0坪) | 110万/坪 (10.3年/36.1坪) | 141万/坪 (15.0年/68.2坪) |
| 長岡天神駅 | 256万/坪 (23.0年/70.3坪) | 108万/坪 (22.1年/40.9坪) | 78.6万/坪 (32.9年/83.4坪) |
| 西向日駅 | 98.3万/坪 (17.2年/29.7坪) | 114万/坪 (13.4年/33.8坪) | 78.0万/坪 (28.3年/48.5坪) |
| 東向日駅 | 90.0万/坪 (26.4年/32.7坪) | 85.8万/坪 (34.3年/34.9坪) | 97.4万/坪 (25.9年/34.0坪) |
| 洛西口駅 | 105万/坪 (38.7年/30.8坪) | 93.6万/坪 (31.8年/32.9坪) | - |
| 桂駅 | 120万/坪 (23.3年/40.7坪) | 113万/坪 (20.4年/47.4坪) | 120万/坪 (17.8年/47.2坪) |
| 西京極駅 | 91.3万/坪 (25.3年/25.7坪) | 100万/坪 (28.2年/24.3坪) | 84.5万/坪 (19.9年/21.4坪) |
| 西院駅 | 120万/坪 (16.1年/16.8坪) | 116万/坪 (40.4年/31.2坪) | 134万/坪 (10.0年/55.7坪) |
| 大宮駅 | 92.7万/坪 (52.6年/31.3坪) | 117万/坪 (17.8年/44.4坪) | 143万/坪 (35.7年/91.1坪) |
| 烏丸駅 | 220万/坪 (36.3年/25.7坪) | 307万/坪 (0年/19.7坪) | - |
| 京都河原町駅 | 213万/坪 (55.3年/36.0坪) | 231万/坪 (0年/17.6坪) | 1,593万/坪 (0年/16.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長岡天神駅 255.7 万/坪(昨年同期比 +137.7 ％)
長岡天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 256万円/坪(77.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +137.7％( +148.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて -26.1％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 22.1年から +4.1 ％増)。平均土地面積は 70.3 坪 (昨年 40.9 坪から +71.8 ％増)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 30.6 坪から +31.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 18.7 分 → 2022年 13.0 分、-30.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 ％ → 2022年 43.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 ％ → 2022年 18.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 31.2 ％)
洛西口駅 104.7 万/坪(昨年同期比 +11.8 ％)
洛西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +11.8％( +11.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 38.7年(昨年 31.8年から +21.4 ％増)。平均土地面積は 30.8 坪 (昨年 32.9 坪から -6.6 ％減)。平均建物面積は 26.4 坪 (昨年 26.7 坪から -1.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.8 分 → 2022年 11.1 分、-29.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 31.8 年 → 2022年 38.7 年、+21.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 37.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 ％ → 2022年 62.5 ％)
烏丸駅 220.4 万/坪(昨年同期比 -28.3 ％)
烏丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 220万円/坪(66.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -28.3％( -87.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 19.7 坪から +30.8 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 30.3 坪から +190.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 4.0 分 → 2022年 3.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 66.7 ％)
大宮駅 92.7 万/坪(昨年同期比 -20.5 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.7万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -20.5％( -24.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 52.6年(昨年 17.8年から +196.2 ％増)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 44.4 坪から -29.5 ％減)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 97.8 坪から -57.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.3 分 → 2022年 4.7 分、-36.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 52.6 年、+196.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示