【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の阪急京都本線 (大山崎駅～京都河原町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1.1％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 194 件(１年前(2020年)に比べて +76.4％( +84件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 21.3年から +0.7 ％増)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 35.8 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 31.9 坪から -4.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東向日駅、西京極駅、西院駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは烏丸駅で昨年に比べ +241.9 ％、坪単価は 367 万円/坪となった。
上位 2 駅(烏丸駅、東向日駅)は +137.5 ％(坪単価 +144.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(京都河原町駅、洛西口駅)は -48.5 ％(坪単価 -266.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.2 ％ → 2021年 12.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.1 ％ → 2021年 2.9 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.8 ％ → 2021年 28.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 ％ → 2021年 23.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった烏丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 367万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +241.9％( +259.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.2万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -11.5％( -9.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 阪急京都本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大山崎駅 | 80.3万/坪 (27.5年/45.0坪) | 99.0万/坪 (17.8年/23.7坪) | 119万/坪 (-0.50年/19.7坪) |
| 西山天王山駅 | 113万/坪 (13.8年/42.1坪) | 99.5万/坪 (23.1年/38.6坪) | 107万/坪 (12.7年/82.9坪) |
| 長岡天神駅 | 118万/坪 (17.9年/35.8坪) | 129万/坪 (17.6年/38.4坪) | 72.6万/坪 (26.8年/33.6坪) |
| 西向日駅 | 90.2万/坪 (22.2年/32.5坪) | 90.5万/坪 (22.8年/32.6坪) | 81.8万/坪 (23.3年/92.6坪) |
| 東向日駅 | 113万/坪 (16.4年/36.1坪) | 84.5万/坪 (31.4年/40.4坪) | 97.7万/坪 (29.0年/36.2坪) |
| 洛西口駅 | 106万/坪 (25.1年/34.8坪) | 160万/坪 (30.2年/45.2坪) | 95.4万/坪 (21.7年/51.2坪) |
| 桂駅 | 125万/坪 (22.8年/32.6坪) | 113万/坪 (14.9年/31.2坪) | 89.0万/坪 (28.9年/31.7坪) |
| 西京極駅 | 103万/坪 (22.8年/30.4坪) | 79.0万/坪 (19.6年/45.4坪) | 73.3万/坪 (22.1年/54.5坪) |
| 西院駅 | 107万/坪 (37.0年/35.7坪) | 86.9万/坪 (22.4年/30.0坪) | 85.3万/坪 (22.5年/67.0坪) |
| 大宮駅 | 71.2万/坪 (29.0年/22.1坪) | 80.5万/坪 (26.5年/23.2坪) | 116万/坪 (15.5年/19.7坪) |
| 烏丸駅 | 367万/坪 (0年/57.5坪) | 107万/坪 (71.6年/9.1坪) | - |
| 京都河原町駅 | 280万/坪 (0年/13.6坪) | 759万/坪 (0年/56.0坪) | 326万/坪 (43.9年/64.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
烏丸駅 367.3 万/坪(昨年同期比 +241.9 ％)
烏丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 367万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +241.9％( +259.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 9.1 坪から +533.3 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 12.1 坪から +350.0 ％増)。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
東向日駅 112.6 万/坪(昨年同期比 +33.2 ％)
東向日駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +33.2％( +28.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 27 件(１年前(2020年)に比べて +170.0％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 31.4年から -47.7 ％減)。平均土地面積は 36.1 坪 (昨年 40.4 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 28.6 坪 (昨年 28.7 坪から -0.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.4 年 → 2021年 16.4 年、-47.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 15.9 分 → 2021年 13.2 分、-16.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 38.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 ％ → 2021年 23.8 ％)
京都河原町駅 280.0 万/坪(昨年同期比 -63.1 ％)
京都河原町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 280万円/坪(84.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -63.1％( -479.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 56.0 坪から -75.7 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 40.8 坪から -37.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.0 分 → 2021年 3.0 分、-57.1 ％と大きく減少)
洛西口駅 106.1 万/坪(昨年同期比 -33.9 ％)
洛西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -33.9％( -54.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 30.2年から -16.8 ％減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 45.2 坪から -23.0 ％減)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 22.7 坪から +11.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 30.2 年 → 2021年 25.1 年、-16.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 23.4 分 → 2021年 19.6 分、-16.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示