【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の京阪宇治線 (中書島駅～宇治駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.0万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.3％( -9.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 59 件(１年前(2023年)に比べて -10.6％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 26.8年から +9.2 ％増)。平均土地面積は 34.7 坪 (昨年 38.5 坪から -9.9 ％減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 35.2 坪から -4.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。黄檗駅、三室戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三室戸駅で昨年に比べ +35.0 ％、坪単価は 78.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(三室戸駅、黄檗駅)は +33.4 ％(坪単価 +19.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六地蔵駅、観月橋駅)は -37.4 ％(坪単価 -33.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 32.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 ％ → 2024年 1.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.1 ％ → 2024年 35.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.3 ％ → 2024年 15.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桃山南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.1万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.4％( -4.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -73.3％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった観月橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.2万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.1％( -21.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪宇治線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中書島駅 | 69.9万/坪 (22.3年/32.3坪) | 74.2万/坪 (28.7年/58.3坪) | 64.1万/坪 (36.7年/27.2坪) |
| 観月橋駅 | 40.2万/坪 (43.3年/24.2坪) | 61.9万/坪 (29.6年/18.5坪) | 83.5万/坪 (21.0年/21.2坪) |
| 桃山南口駅 | 97.1万/坪 (13.0年/21.2坪) | 102万/坪 (22.5年/37.1坪) | 75.2万/坪 (38.1年/28.4坪) |
| 六地蔵駅 | 68.5万/坪 (32.2年/45.9坪) | 114万/坪 (21.9年/39.8坪) | 84.9万/坪 (25.9年/42.1坪) |
| 木幡駅 | 85.2万/坪 (25.8年/34.9坪) | 86.8万/坪 (16.8年/32.7坪) | 68.5万/坪 (38.0年/43.9坪) |
| 黄檗駅 | 76.0万/坪 (25.8年/26.8坪) | 57.6万/坪 (35.9年/34.8坪) | 61.8万/坪 (29.1年/43.0坪) |
| 三室戸駅 | 78.0万/坪 (32.7年/32.8坪) | 57.7万/坪 (33.1年/55.7坪) | 82.7万/坪 (29.0年/41.8坪) |
| 宇治駅 | 64.0万/坪 (36.2年/43.7坪) | 98.4万/坪 (28.0年/37.8坪) | 61.8万/坪 (36.4年/58.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三室戸駅 78.0 万/坪(昨年同期比 +35.0 ％)
三室戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.0万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +35.0％( +20.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.7年(昨年 33.1年から -1.3 ％減)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 55.7 坪から -41.2 ％減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 31.3 坪から -1.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.5 分 → 2024年 10.0 分、-45.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
黄檗駅 76.0 万/坪(昨年同期比 +31.8 ％)
黄檗駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +31.8％( +18.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 35.9年から -28.2 ％減)。平均土地面積は 26.8 坪 (昨年 34.8 坪から -22.8 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 27.2 坪から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.9 年 → 2024年 25.8 年、-28.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.0 分 → 2024年 12.8 分、+15.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 25.0 ％)
六地蔵駅 68.5 万/坪(昨年同期比 -39.6 ％)
六地蔵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.5万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.6％( -45.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 21.9年から +47.3 ％増)。平均土地面積は 45.9 坪 (昨年 39.8 坪から +15.2 ％増)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 28.2 坪から +29.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.9 年 → 2024年 32.2 年、+47.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 12.8 分、+42.2 ％と大きく増加)
観月橋駅 40.2 万/坪(昨年同期比 -35.1 ％)
観月橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.2万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.1％( -21.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 29.6年から +46.2 ％増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 18.5 坪から +30.9 ％増)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 25.5 坪から -5.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.3 分 → 2024年 7.4 分、-28.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.6 年 → 2024年 43.3 年、+46.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示