【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の京阪宇治線 (中書島駅～宇治駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.3万円/坪(22.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +0.4％( +0.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 254 件(１年前(2021年)に比べて -11.5％( -33件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 25.4年から +13.5 ％増)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 43.2 坪から -8.4 ％減)。平均建物面積は 31.7 坪 (昨年 31.4 坪から +1.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。観月橋駅、三室戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三室戸駅で昨年に比べ +26.5 ％、坪単価は 89.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(三室戸駅、観月橋駅)は +23.4 ％(坪単価 +16.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中書島駅、宇治駅)は -17.2 ％(坪単価 -13.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 15.0 分 → 2022年 13.2 分、-11.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.9 ％ → 2022年 12.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.4 ％ → 2022年 1.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 25.4 年 → 2022年 28.8 年、+13.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.9 ％ → 2022年 31.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 16.6 ％ → 2022年 15.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桃山南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.2万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.7％( +12.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2021年)に比べて +16.7％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中書島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.6万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -24.6％( -18.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 38 件(１年前(2021年)に比べて -15.6％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
| 京阪宇治線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中書島駅 | 56.6万/坪 (34.3年/23.0坪) | 75.0万/坪 (19.8年/22.8坪) | 62.0万/坪 (19.3年/40.3坪) |
| 観月橋駅 | 80.9万/坪 (28.1年/29.7坪) | 67.2万/坪 (27.3年/26.9坪) | 52.0万/坪 (35.0年/34.3坪) |
| 桃山南口駅 | 94.2万/坪 (27.7年/36.4坪) | 81.5万/坪 (30.1年/36.1坪) | 75.4万/坪 (26.0年/34.6坪) |
| 六地蔵駅 | 80.8万/坪 (24.8年/51.7坪) | 73.8万/坪 (29.1年/57.8坪) | 79.1万/坪 (22.7年/40.8坪) |
| 木幡駅 | 69.6万/坪 (29.0年/37.6坪) | 72.3万/坪 (25.3年/52.6坪) | 69.7万/坪 (23.1年/35.8坪) |
| 黄檗駅 | 70.2万/坪 (28.6年/43.7坪) | 75.1万/坪 (23.8年/40.1坪) | 59.2万/坪 (28.6年/44.9坪) |
| 三室戸駅 | 89.9万/坪 (21.3年/39.6坪) | 71.1万/坪 (25.2年/39.4坪) | 81.4万/坪 (19.9年/35.2坪) |
| 宇治駅 | 70.3万/坪 (32.2年/52.3坪) | 78.0万/坪 (25.4年/58.5坪) | 70.3万/坪 (26.4年/64.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三室戸駅 89.9 万/坪(昨年同期比 +26.5 ％)
三室戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +26.5％( +18.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2021年)に比べて -46.7％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 25.2年から -15.2 ％減)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 39.4 坪から +0.5 ％増)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 34.5 坪から -13.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 25.2 年 → 2022年 21.3 年、-15.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 11.8 分 → 2022年 9.8 分、-16.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.3 ％ → 2022年 31.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 18.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.2 ％ → 2022年 31.2 ％)
観月橋駅 80.9 万/坪(昨年同期比 +20.4 ％)
観月橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.9万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +20.4％( +13.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 33 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.1年(昨年 27.3年から +2.7 ％増)。平均土地面積は 29.7 坪 (昨年 26.9 坪から +10.2 ％増)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 26.8 坪から +5.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 26.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.2 ％ → 2022年 6.7 ％)
中書島駅 56.6 万/坪(昨年同期比 -24.6 ％)
中書島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.6万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -24.6％( -18.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 38 件(１年前(2021年)に比べて -15.6％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 19.8年から +73.0 ％増)。平均土地面積は 23.0 坪 (昨年 22.8 坪から +1.1 ％増)。平均建物面積は 26.4 坪 (昨年 25.5 坪から +3.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 26.6 分 → 2022年 19.1 分、-28.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.8 年 → 2022年 34.3 年、+73.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.5 ％ → 2022年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 35.3 ％)
宇治駅 70.3 万/坪(昨年同期比 -9.8 ％)
宇治駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -9.8％( -7.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 42 件(１年前(2021年)に比べて -12.5％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 25.4年から +26.6 ％増)。平均土地面積は 52.3 坪 (昨年 58.5 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 35.8 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.4 ％ → 2022年 5.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.4 年 → 2022年 32.2 年、+26.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.9 ％ → 2022年 8.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示