【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の京阪宇治線 (中書島駅～宇治駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.2％( +5.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 76 件(１年前(2020年)に比べて +22.6％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 24.7年から +7.0 ％増)。平均土地面積は 58.2 坪 (昨年 43.1 坪から +35.2 ％増)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 33.1 坪から +7.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。中書島駅、観月橋駅、桃山南口駅、木幡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは木幡駅で昨年に比べ +86.3 ％、坪単価は 73.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(木幡駅、観月橋駅)は +84.5 ％(坪単価 +33.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三室戸駅、宇治駅)は -23.8 ％(坪単価 -21.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 16.5 分 → 2021年 14.6 分、-11.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.8 ％ → 2021年 9.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.5 ％ → 2021年 28.8 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.4 ％ → 2021年 15.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 1.6 ％ → 2021年 1.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中書島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +31.8％( +24.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて -35.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三室戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.9万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.6％( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪宇治線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中書島駅 | 101万/坪 (8.8年/25.7坪) | 76.8万/坪 (15.4年/56.8坪) | 79.6万/坪 (13.5年/23.1坪) |
| 観月橋駅 | 73.6万/坪 (32.3年/30.4坪) | 40.3万/坪 (41.1年/39.8坪) | 25.7万/坪 (54.8年/16.6坪) |
| 桃山南口駅 | 71.7万/坪 (46.8年/44.8坪) | 48.5万/坪 (51.8年/21.6坪) | - |
| 六地蔵駅 | 92.0万/坪 (22.6年/82.1坪) | 83.1万/坪 (22.3年/42.0坪) | 71.5万/坪 (27.3年/40.5坪) |
| 木幡駅 | 73.5万/坪 (28.2年/85.0坪) | 39.5万/坪 (33.4年/39.6坪) | 114万/坪 (6.0年/41.7坪) |
| 黄檗駅 | 75.7万/坪 (26.0年/49.6坪) | 72.2万/坪 (18.0年/38.1坪) | 76.2万/坪 (24.4年/35.8坪) |
| 三室戸駅 | 63.9万/坪 (36.6年/52.0坪) | 94.9万/坪 (18.4年/33.7坪) | 59.8万/坪 (29.3年/47.9坪) |
| 宇治駅 | 65.6万/坪 (25.8年/67.6坪) | 77.2万/坪 (18.4年/51.2坪) | 39.9万/坪 (42.8年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
木幡駅 73.5 万/坪(昨年同期比 +86.3 ％)
木幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +86.3％( +34.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 33.4年から -15.6 ％減)。平均土地面積は 85.0 坪 (昨年 39.6 坪から +114.8 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 36.3 坪から +25.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 33.4 年 → 2021年 28.2 年、-15.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.7 分 → 2021年 11.7 分、-14.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 22.2 ％)
観月橋駅 73.6 万/坪(昨年同期比 +82.7 ％)
観月橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.6万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +82.7％( +33.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +42.9％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 41.1年から -21.4 ％減)。平均土地面積は 30.4 坪 (昨年 39.8 坪から -23.5 ％減)。平均建物面積は 26.3 坪 (昨年 25.1 坪から +5.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.1 年 → 2021年 32.3 年、-21.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 ％ → 2021年 50.0 ％)
三室戸駅 63.9 万/坪(昨年同期比 -32.6 ％)
三室戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.9万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.6％( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 18.4年から +99.2 ％増)。平均土地面積は 52.0 坪 (昨年 33.7 坪から +54.3 ％増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 25.9 坪から +96.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.4 年 → 2021年 36.6 年、+99.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
宇治駅 65.6 万/坪(昨年同期比 -15.0 ％)
宇治駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.6万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.0％( -11.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて +175.0％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 18.4年から +40.1 ％増)。平均土地面積は 67.6 坪 (昨年 51.2 坪から +31.9 ％増)。平均建物面積は 36.2 坪 (昨年 36.3 坪から -0.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 27.5 分 → 2021年 20.8 分、-24.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 47.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.4 年 → 2021年 25.8 年、+40.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 10.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示