【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期のJR紀勢本線 (亀山駅~鵜殿駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.9万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +17.7%( +6.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 109 件(1年前(2019年)に比べて +43.4%( +33件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 28.6年から -7.8 %減)。平均土地面積は 75.7 坪 (昨年 91.8 坪から -17.5 %減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 37.8 坪から -1.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。高茶屋駅、松阪駅、鵜殿駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは紀伊長島駅で昨年に比べ +176.1 %、坪単価は 7.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(紀伊長島駅、六軒駅)は +150.5 %(坪単価 +9.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(尾鷲駅、熊野市駅)は -58.9 %(坪単価 -7.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 43.7 % → 2020年 39.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.1 % → 2020年 16.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 25.0 分 → 2020年 30.2 分、+20.9 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.9 % → 2020年 0.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.9 % → 2020年 3.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった一身田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.1万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +7.9%( +6.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった熊野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.7万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -39.2%( -1.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR紀勢本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
亀山駅 | 26.0万/坪 (28.6年/95.5坪) | 31.3万/坪 (37.9年/131坪) | 90.5万/坪 (0.5年/61.5坪) |
下庄駅 | 36.7万/坪 (22.5年/103坪) | 44.1万/坪 (30.5年/99.8坪) | - |
一身田駅 | 84.1万/坪 (12.0年/69.1坪) | 78.0万/坪 (9.0年/77.1坪) | 31.4万/坪 (32.5年/102坪) |
津駅 | 68.4万/坪 (28.7年/89.8坪) | 84.5万/坪 (12.3年/80.2坪) | 60.7万/坪 (22.8年/76.8坪) |
阿漕駅 | 44.5万/坪 (24.6年/62.2坪) | 45.7万/坪 (44.1年/56.3坪) | 33.7万/坪 (37.8年/94.8坪) |
高茶屋駅 | 68.7万/坪 (15.5年/71.1坪) | 50.5万/坪 (20.4年/52.2坪) | 50.9万/坪 (16.5年/68.6坪) |
六軒駅 | 26.0万/坪 (15.5年/55.0坪) | 11.6万/坪 (39.5年/115坪) | 32.8万/坪 (12.5年/66.6坪) |
松阪駅 | 50.5万/坪 (22.5年/68.7坪) | 30.7万/坪 (31.4年/84.3坪) | 48.0万/坪 (24.4年/82.6坪) |
徳和駅 | 41.3万/坪 (29.0年/55.5坪) | 55.9万/坪 (17.4年/98.3坪) | 24.8万/坪 (44.5年/34.8坪) |
多気駅 | - | - | - |
相可駅 | 75.1万/坪 (13.5年/53.7坪) | - | 28.0万/坪 (26.5年/299坪) |
佐奈駅 | 7.1万/坪 (29.5年/266坪) | - | 17.3万/坪 (25.0年/142坪) |
栃原駅 | - | 38.1万/坪 (16.5年/393坪) | - |
川添駅 | - | - | - |
三瀬谷駅 | 8.6万/坪 (49.5年/62.8坪) | 11.4万/坪 (23.5年/127坪) | 0.4万/坪 (53.5年/48.4坪) |
滝原駅 | - | - | 8.0万/坪 (31.5年/127坪) |
阿曽駅 | - | - | - |
伊勢柏崎駅 | - | - | - |
大内山駅 | - | - | - |
梅ケ谷駅 | - | - | - |
紀伊長島駅 | 7.4万/坪 (34.0年/72.2坪) | 2.7万/坪 (43.5年/157坪) | 7.9万/坪 (38.5年/58.5坪) |
三野瀬駅 | - | - | - |
船津駅 | 18.4万/坪 (24.5年/303坪) | - | 0.8万/坪 (42.5年/24.2坪) |
相賀駅 | - | - | 9.9万/坪 (42.0年/53.7坪) |
尾鷲駅 | 3.7万/坪 (58.0年/35.8坪) | 17.3万/坪 (38.9年/43.9坪) | 29.3万/坪 (33.0年/77.1坪) |
大曽根浦駅 | - | - | - |
九鬼駅 | - | - | - |
三木里駅 | 6.6万/坪 (40.5年/27.2坪) | - | - |
賀田駅 | - | 1.4万/坪 (68.6年/93.8坪) | 0.9万/坪 (53.5年/106坪) |
二木島駅 | - | - | - |
新鹿駅 | - | 12.7万/坪 (44.5年/67.3坪) | 18.5万/坪 (0年/78.7坪) |
波田須駅 | - | - | - |
大泊駅 | 12.4万/坪 (41.5年/96.8坪) | - | 21.4万/坪 (17.5年/260坪) |
熊野市駅 | 2.7万/坪 (54.5年/49.9坪) | 4.4万/坪 (36.5年/25.7坪) | - |
有井駅 | 12.3万/坪 (43.9年/64.0坪) | 16.5万/坪 (33.8年/81.7坪) | - |
神志山駅 | 16.5万/坪 (31.5年/51.4坪) | - | - |
紀伊市木駅 | - | 18.1万/坪 (20.5年/66.6坪) | - |
阿田和駅 | 16.5万/坪 (34.5年/40.8坪) | - | 50.9万/坪 (4.5年/81.7坪) |
紀伊井田駅 | - | - | - |
鵜殿駅 | 15.4万/坪 (28.5年/30.3坪) | 11.5万/坪 (49.5年/154坪) | 60.0万/坪 (20.0年/56.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
紀伊長島駅 7.4 万/坪(昨年同期比 +176.1 %)
紀伊長島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.4万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +176.1%( +4.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 43.5年から -21.8 %減)。平均土地面積は 72.2 坪 (昨年 157.3 坪から -54.1 %減)。平均建物面積は 64.3 坪 (昨年 28.7 坪から +123.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 43.5 年 → 2020年 34.0 年、-21.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 25.0 %)
六軒駅 26.0 万/坪(昨年同期比 +124.8 %)
六軒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.0万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +124.8%( +14.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 39.5年から -60.7 %減)。平均土地面積は 55.0 坪 (昨年 115.0 坪から -52.2 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 30.3 坪から +25.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 39.5 年 → 2020年 15.5 年、-60.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 30.0 分 → 2020年 34.0 分、+13.3 %と増加)
尾鷲駅 3.7 万/坪(昨年同期比 -78.6 %)
尾鷲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.7万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -78.6%( -13.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 58.0年(昨年 38.9年から +49.4 %増)。平均土地面積は 35.8 坪 (昨年 43.9 坪から -18.4 %減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 19.7 坪から +59.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 17.7 分 → 2020年 10.7 分、-39.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 38.9 年 → 2020年 58.0 年、+49.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 100.0 %)
熊野市駅 2.7 万/坪(昨年同期比 -39.2 %)
熊野市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.7万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -39.2%( -1.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 54.5年(昨年 36.5年から +49.3 %増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 25.7 坪から +94.1 %増)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 22.7 坪から +146.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 36.5 年 → 2020年 54.5 年、+49.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.0 分 → 2020年 10.0 分、+25.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示