【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR参宮線 (多気駅~鳥羽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.6万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +24.5%( +8.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2019年)に比べて +8.3%( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 29.9年から +0.0 %増)。平均土地面積は 108.2 坪 (昨年 64.8 坪から +67.0 %増)。平均建物面積は 83.5 坪 (昨年 40.3 坪から +107.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。五十鈴ケ丘駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは二見浦駅で昨年に比べ +677.3 %、坪単価は 40.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(二見浦駅、宮川駅)は +407.6 %(坪単価 +44.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(田丸駅、伊勢市駅)は -34.3 %(坪単価 -33.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 39.1 % → 2020年 28.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 19.0 分 → 2020年 24.4 分、+28.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 34.8 % → 2020年 40.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 3.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +137.8%( +53.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山田上口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.7万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +3.6%( +0.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR参宮線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
多気駅 | - | - | - |
外城田駅 | - | - | - |
田丸駅 | 42.4万/坪 (36.8年/174坪) | 108万/坪 (0年/78.7坪) | - |
宮川駅 | 91.7万/坪 (17.0年/67.7坪) | 38.6万/坪 (23.3年/91.1坪) | 90.1万/坪 (10.8年/77.1坪) |
山田上口駅 | 15.7万/坪 (39.0年/60.5坪) | 15.2万/坪 (55.5年/40.1坪) | 25.9万/坪 (39.5年/78.7坪) |
伊勢市駅 | 27.5万/坪 (32.9年/109坪) | 29.9万/坪 (25.7年/54.1坪) | 44.4万/坪 (30.3年/94.1坪) |
五十鈴ケ丘駅 | 50.6万/坪 (20.0年/189坪) | 30.7万/坪 (37.5年/37.8坪) | 10.2万/坪 (34.0年/40.8坪) |
二見浦駅 | 40.7万/坪 (14.0年/54.5坪) | 5.2万/坪 (24.0年/78.7坪) | 29.6万/坪 (22.5年/83.9坪) |
松下駅 | - | - | - |
鳥羽駅 | 14.4万/坪 (32.0年/69.6坪) | - | 3.7万/坪 (0年/24.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
二見浦駅 40.7 万/坪(昨年同期比 +677.3 %)
二見浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.7万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +677.3%( +35.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.0年(昨年 24.0年から -41.7 %減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 78.7 坪から -30.8 %減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 72.6 坪から -45.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 24.0 年 → 2020年 14.0 年、-41.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.0 分 → 2020年 26.0 分、+225.0 %と大きく増加)
宮川駅 91.7 万/坪(昨年同期比 +137.8 %)
宮川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +137.8%( +53.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 23.3年から -26.9 %減)。平均土地面積は 67.7 坪 (昨年 91.1 坪から -25.7 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 52.7 坪から -36.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 23.3 年 → 2020年 17.0 年、-26.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 19.4 分 → 2020年 5.2 分、-72.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 % → 2020年 50.0 %)
田丸駅 42.4 万/坪(昨年同期比 -60.7 %)
田丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.4万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -60.7%( -65.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 173.6 坪 (昨年 78.7 坪から +120.7 %増)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 40.8 坪から +17.6 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 18.0 分 → 2020年 36.5 分、+102.8 %と大きく増加)
伊勢市駅 27.5 万/坪(昨年同期比 -8.0 %)
伊勢市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.5万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -8.0%( -2.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 25.7年から +28.0 %増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 54.1 坪から +101.4 %増)。平均建物面積は 140.7 坪 (昨年 33.7 坪から +318.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 % → 2020年 30.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 25.7 年 → 2020年 32.9 年、+28.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 25.4 分 → 2020年 30.1 分、+18.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 % → 2020年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示