【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年4月〜6月期の福岡市七隈線 (橋本駅~博多駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.5万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +91.8%( +67.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 46 件(1年前(2022年)に比べて -16.4%( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均土地面積は 96.0 坪 (昨年 78.7 坪から +22.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。次郎丸駅、賀茂駅、野芥駅、茶山駅、六本松駅、薬院駅、渡辺通駅、博多駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは博多駅で昨年に比べ +89.9 %、坪単価は 294 万円/坪となった。
上位 2 駅(博多駅、薬院駅)は +88.1 %(坪単価 +139.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(七隈駅、別府駅)は -28.1 %(坪単価 -21.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 20.4 分 → 2023年 11.1 分、-45.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.3 % → 2023年 15.2 %)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渡辺通駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 441万円/坪(133万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +77.5%( +192.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった橋本駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.2万円/坪(10.0万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +8.1%( +2.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
福岡市七隈線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
橋本駅 | 33.2万/坪 (201坪) | 30.7万/坪 (144坪) | 11.8万/坪 (231坪) |
次郎丸駅 | 64.2万/坪 (51.4坪) | 51.2万/坪 (55.2坪) | 42.0万/坪 (144坪) |
賀茂駅 | 57.4万/坪 (32.9坪) | 44.5万/坪 (123坪) | 40.7万/坪 (80.2坪) |
野芥駅 | 53.2万/坪 (91.9坪) | 40.4万/坪 (66.8坪) | 30.3万/坪 (74.9坪) |
梅林駅 | 38.2万/坪 (84.7坪) | 35.6万/坪 (46.1坪) | 17.0万/坪 (141坪) |
福大前駅 | 43.3万/坪 (43.9坪) | 41.7万/坪 (76.9坪) | 34.0万/坪 (58.5坪) |
七隈駅 | 37.5万/坪 (128坪) | 61.4万/坪 (48.4坪) | 38.7万/坪 (113坪) |
金山駅 | 65.5万/坪 (104坪) | 57.6万/坪 (112坪) | 55.7万/坪 (28.7坪) |
茶山駅 | 94.4万/坪 (115坪) | 59.2万/坪 (45.4坪) | 55.7万/坪 (158坪) |
別府駅 | 87.3万/坪 (77.9坪) | 105万/坪 (58.2坪) | 231万/坪 (90.8坪) |
六本松駅 | 195万/坪 (29.5坪) | 145万/坪 (126坪) | 147万/坪 (121坪) |
桜坂駅 | 139万/坪 (185坪) | - | - |
薬院大通駅 | 197万/坪 (239坪) | - | - |
薬院駅 | 303万/坪 (56.0坪) | 163万/坪 (90.0坪) | 198万/坪 (21.2坪) |
渡辺通駅 | 441万/坪 (22.7坪) | 248万/坪 (84.7坪) | - |
天神南駅 | 1,142万/坪 (16.6坪) | - | 385万/坪 (113坪) |
櫛田神社前駅 | - | - | - |
博多駅 | 294万/坪 (56.0坪) | 155万/坪 (127坪) | 110万/坪 (54.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
博多駅 294.3 万/坪(昨年同期比 +89.9 %)
博多駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 294万円/坪(89.0万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +89.9%( +139.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 127.1 坪から -56.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.0 分 → 2023年 11.2 分、-30.0 %と大きく減少)
薬院駅 302.9 万/坪(昨年同期比 +86.2 %)
薬院駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 303万円/坪(91.6万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +86.2%( +140.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 90.0 坪から -37.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.0 分 → 2023年 6.5 分、-18.8 %と減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 50.0 %)
七隈駅 37.5 万/坪(昨年同期比 -38.9 %)
七隈駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて -38.9%( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 127.6 坪 (昨年 48.4 坪から +163.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 25.7 分 → 2023年 16.7 分、-35.1 %と大きく減少)
別府駅 87.3 万/坪(昨年同期比 -17.2 %)
別府駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて -17.2%( -18.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 77.9 坪 (昨年 58.2 坪から +33.8 %増)。
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示