【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2021年10月〜12月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.2万円/坪(25.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて +25.2％( +16.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 53 件(１年前(2020年)に比べて -20.9％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 83.9 坪 (昨年 92.8 坪から -9.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。橋本駅、賀茂駅、梅林駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは橋本駅で昨年に比べ +61.0 ％、坪単価は 30.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(橋本駅、賀茂駅)は +54.7 ％(坪単価 +15.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(薬院駅、別府駅)は -58.6 ％(坪単価 -143.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 21.0 分 → 2021年 17.0 分、-18.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.4 ％ → 2021年 13.2 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった博多駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 274万円/坪(83.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて +7.4％( +18.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野芥駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.3万円/坪(6.1万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -10.3％( -2.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -77.8％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 30.8万/坪 (128坪) | 19.1万/坪 (99.3坪) | 12.2万/坪 (155坪) |
| 次郎丸駅 | 31.9万/坪 (84.7坪) | 47.4万/坪 (111坪) | 45.3万/坪 (99.2坪) |
| 賀茂駅 | 60.9万/坪 (96.8坪) | 41.1万/坪 (74.9坪) | 47.4万/坪 (101坪) |
| 野芥駅 | 20.3万/坪 (73.1坪) | 22.6万/坪 (94.0坪) | 32.1万/坪 (99.8坪) |
| 梅林駅 | 52.2万/坪 (49.2坪) | 41.0万/坪 (54.5坪) | 40.8万/坪 (46.1坪) |
| 福大前駅 | 42.9万/坪 (135坪) | 43.0万/坪 (71.4坪) | 26.3万/坪 (134坪) |
| 七隈駅 | 44.9万/坪 (66.0坪) | 42.2万/坪 (92.6坪) | 39.2万/坪 (66.6坪) |
| 金山駅 | 48.4万/坪 (80.5坪) | 61.0万/坪 (63.5坪) | 56.4万/坪 (51.4坪) |
| 茶山駅 | 61.5万/坪 (68.3坪) | 51.5万/坪 (91.5坪) | 74.3万/坪 (33.3坪) |
| 別府駅 | 62.6万/坪 (49.2坪) | 143万/坪 (68.6坪) | - |
| 六本松駅 | 69.6万/坪 (70.6坪) | 104万/坪 (85.7坪) | 93.0万/坪 (64.3坪) |
| 桜坂駅 | - | 69.0万/坪 (215坪) | - |
| 薬院大通駅 | - | - | 161万/坪 (42.4坪) |
| 薬院駅 | 132万/坪 (31.8坪) | 339万/坪 (59.0坪) | - |
| 渡辺通駅 | - | 105万/坪 (18.2坪) | 312万/坪 (27.2坪) |
| 天神南駅 | 316万/坪 (106坪) | - | - |
| 櫛田神社前駅 | - | - | - |
| 博多駅 | 274万/坪 (56.0坪) | 255万/坪 (83.8坪) | 229万/坪 (50.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
橋本駅 30.8 万/坪(昨年同期比 +61.0 ％)
橋本駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.8万円/坪(9.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて +61.0％( +11.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均土地面積は 128.0 坪 (昨年 99.3 坪から +28.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 23.7 分 → 2021年 20.8 分、-12.1 ％と減少)
賀茂駅 60.9 万/坪(昨年同期比 +48.4 ％)
賀茂駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.9万円/坪(18.4万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて +48.4％( +19.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 74.9 坪から +29.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.5 分 → 2021年 14.5 分、+93.3 ％と大きく増加)
薬院駅 132.2 万/坪(昨年同期比 -61.0 ％)
薬院駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -61.0％( -206.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 59.0 坪から -46.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 12.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
別府駅 62.6 万/坪(昨年同期比 -56.2 ％)
別府駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -56.2％( -80.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 68.6 坪から -28.3 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.7 分 → 2021年 19.5 分、+431.8 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示