【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2024年1月〜9月期の阪神本線 (元町駅～杭瀬駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて +3.7％( +4.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 115 件(１年前(2023年)に比べて -40.4％( -78件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 67.5 坪 (昨年 62.2 坪から +8.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。元町駅、春日野道駅、新在家駅、御影駅、深江駅、鳴尾・武庫川女子大前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは深江駅で昨年に比べ +89.9 ％、坪単価は 217 万円/坪となった。
上位 2 駅(深江駅、春日野道駅)は +89.0 ％(坪単価 +90.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大石駅、今津駅)は -47.2 ％(坪単価 -103.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 4.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.4 ％ → 2024年 21.7 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった元町駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 318万円/坪(96.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて +40.5％( +91.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尼崎センタープール前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.2万円/坪(17.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて -5.5％( -3.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪神本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 元町駅 | 318万/坪 (40.8坪) | 227万/坪 (17.4坪) | 171万/坪 (34.8坪) |
| 春日野道駅 | 166万/坪 (21.2坪) | 88.2万/坪 (54.9坪) | 87.1万/坪 (63.2坪) |
| 岩屋駅 | 199万/坪 (18.9坪) | - | 77.1万/坪 (72.6坪) |
| 西灘駅 | - | 109万/坪 (43.9坪) | - |
| 大石駅 | 126万/坪 (36.3坪) | 278万/坪 (15.1坪) | 99.7万/坪 (57.5坪) |
| 新在家駅 | 207万/坪 (72.6坪) | 132万/坪 (22.7坪) | 152万/坪 (112坪) |
| 石屋川駅 | 144万/坪 (70.0坪) | 146万/坪 (49.2坪) | 121万/坪 (42.4坪) |
| 御影駅 | 141万/坪 (60.7坪) | 113万/坪 (116坪) | 108万/坪 (58.4坪) |
| 住吉駅 | 117万/坪 (140坪) | 177万/坪 (32.1坪) | 110万/坪 (43.2坪) |
| 魚崎駅 | - | 92.9万/坪 (14.4坪) | 111万/坪 (49.2坪) |
| 青木駅 | 140万/坪 (101坪) | 126万/坪 (46.0坪) | 81.2万/坪 (54.5坪) |
| 深江駅 | 217万/坪 (115坪) | 115万/坪 (182坪) | 132万/坪 (75.6坪) |
| 芦屋駅 | 135万/坪 (130坪) | 168万/坪 (58.1坪) | 190万/坪 (52.7坪) |
| 打出駅 | 107万/坪 (47.2坪) | 101万/坪 (50.7坪) | 115万/坪 (39.3坪) |
| 香櫨園駅 | 117万/坪 (33.0坪) | 109万/坪 (81.5坪) | 106万/坪 (113坪) |
| 西宮駅 | 131万/坪 (91.9坪) | 118万/坪 (40.5坪) | 118万/坪 (48.8坪) |
| 今津駅 | 82.6万/坪 (24.2坪) | 138万/坪 (55.5坪) | 113万/坪 (42.1坪) |
| 久寿川駅 | 96.2万/坪 (37.8坪) | 111万/坪 (51.0坪) | 130万/坪 (118坪) |
| 甲子園駅 | 132万/坪 (49.9坪) | 117万/坪 (80.3坪) | 128万/坪 (65.3坪) |
| 鳴尾・武庫川女子大前駅 | 128万/坪 (21.2坪) | 105万/坪 (51.9坪) | 126万/坪 (91.5坪) |
| 武庫川駅 | 76.1万/坪 (26.4坪) | 72.2万/坪 (43.2坪) | 47.7万/坪 (50.7坪) |
| 尼崎センタープール前駅 | 59.2万/坪 (80.9坪) | 62.6万/坪 (31.1坪) | 46.0万/坪 (70.3坪) |
| 出屋敷駅 | 82.6万/坪 (18.2坪) | 86.4万/坪 (65.2坪) | 68.7万/坪 (40.3坪) |
| 尼崎駅 | 65.1万/坪 (45.5坪) | 78.0万/坪 (70.5坪) | 90.9万/坪 (75.9坪) |
| 大物駅 | 63.2万/坪 (52.9坪) | 58.5万/坪 (39.8坪) | 50.2万/坪 (38.0坪) |
| 杭瀬駅 | 60.3万/坪 (41.2坪) | 86.1万/坪 (63.8坪) | 63.5万/坪 (36.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
深江駅 217.5 万/坪(昨年同期比 +89.9 ％)
深江駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 217万円/坪(65.8万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて +89.9％( +103.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 182.3 坪から -36.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.2 分 → 2024年 10.0 分、-11.1 ％と減少)
春日野道駅 166.0 万/坪(昨年同期比 +88.1 ％)
春日野道駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて +88.1％( +77.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 54.9 坪から -61.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.9 分 → 2024年 5.0 分、-43.5 ％と大きく減少)
大石駅 126.4 万/坪(昨年同期比 -54.5 ％)
大石駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて -54.5％( -151.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 15.1 坪から +140.0 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.0 分 → 2024年 5.7 分、+41.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
今津駅 82.6 万/坪(昨年同期比 -40.0 ％)
今津駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2023年)に比べて -40.0％( -55.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 55.5 坪から -56.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 4.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示