【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -8.1％( -3.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 234 件(１年前(2020年)に比べて +84.3％( +107件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 22.5年から +10.2 ％増)。平均専有面積は 53.8 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +11.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。賀茂駅、金山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは賀茂駅で昨年に比べ +69.6 ％、単価は 13.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(賀茂駅、金山駅)は +54.8 ％(単価 +5.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(福大前駅、七隈駅)は -35.1 ％(単価 -8.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.6 ％ → 2021年 5.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.3 ％ → 2021年 7.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 22.5 年 → 2021年 24.8 年、+10.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.1 ％ → 2021年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 29.1 ％ → 2021年 24.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天神南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +7.2％( +3.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福大前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -39.7％( -8.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | - | - | - |
| 次郎丸駅 | - | 25.7万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 25.2万/㎡ (26.5年/77.5㎡) |
| 賀茂駅 | 13.0万/㎡ (44.0年/50.0㎡) | 7.7万/㎡ (44.0年/90.0㎡) | - |
| 野芥駅 | 24.9万/㎡ (25.0年/80.0㎡) | 27.7万/㎡ (26.0年/65.0㎡) | - |
| 梅林駅 | - | - | - |
| 福大前駅 | 12.7万/㎡ (30.5年/50.0㎡) | 21.1万/㎡ (29.0年/90.0㎡) | 16.7万/㎡ (30.4年/65.0㎡) |
| 七隈駅 | 20.2万/㎡ (26.0年/45.0㎡) | 29.1万/㎡ (20.0年/72.0㎡) | - |
| 金山駅 | 19.6万/㎡ (30.2年/67.9㎡) | 14.0万/㎡ (49.0年/50.0㎡) | - |
| 茶山駅 | 27.6万/㎡ (25.9年/84.4㎡) | 24.8万/㎡ (29.4年/70.0㎡) | 17.5万/㎡ (36.0年/55.0㎡) |
| 別府駅 | 35.7万/㎡ (21.0年/61.9㎡) | 33.5万/㎡ (24.7年/57.7㎡) | 35.6万/㎡ (21.2年/53.0㎡) |
| 六本松駅 | 33.1万/㎡ (28.8年/62.6㎡) | 32.0万/㎡ (25.3年/86.0㎡) | 41.5万/㎡ (22.8年/60.8㎡) |
| 桜坂駅 | 35.8万/㎡ (27.6年/70.7㎡) | 37.0万/㎡ (24.5年/60.0㎡) | 37.6万/㎡ (20.0年/85.0㎡) |
| 薬院大通駅 | 41.1万/㎡ (27.2年/53.9㎡) | 36.0万/㎡ (32.4年/56.1㎡) | 50.7万/㎡ (14.8年/42.0㎡) |
| 薬院駅 | 40.7万/㎡ (24.5年/48.2㎡) | 46.3万/㎡ (18.6年/34.4㎡) | 38.6万/㎡ (23.2年/50.0㎡) |
| 渡辺通駅 | 43.8万/㎡ (21.4年/30.2㎡) | 50.3万/㎡ (18.7年/27.8㎡) | 44.8万/㎡ (17.8年/27.5㎡) |
| 天神南駅 | 52.0万/㎡ (17.0年/25.0㎡) | 48.5万/㎡ (32.5年/17.5㎡) | 56.1万/㎡ (16.7年/45.0㎡) |
| 櫛田神社前駅 | - | - | - |
| 博多駅 | 43.5万/㎡ (21.7年/39.6㎡) | 47.7万/㎡ (18.2年/33.1㎡) | 36.8万/㎡ (22.2年/32.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
賀茂駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 +69.6 ％)
賀茂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +69.6％( +5.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.0年(昨年 44.0年から +0.0 ％減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -44.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
金山駅 19.6 万/㎡(昨年同期比 +40.0 ％)
金山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +40.0％( +5.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +600.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 49.0年から -38.5 ％減)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +35.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 49.0 年 → 2021年 30.2 年、-38.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 13.3 分、+66.1 ％と大きく増加)
福大前駅 12.7 万/㎡(昨年同期比 -39.7 ％)
福大前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -39.7％( -8.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 29.0年から +5.2 ％増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -44.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 24.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
七隈駅 20.2 万/㎡(昨年同期比 -30.6 ％)
七隈駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -30.6％( -8.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.0年(昨年 20.0年から +30.0 ％増)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から -37.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.2 分 → 2021年 12.8 分、-29.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.0 年 → 2021年 26.0 年、+30.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示