【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +12.4％( +5.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 108 件(１年前(2019年)に比べて -12.2％( -15件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 21.2年から -5.3 ％減)。平均専有面積は 42.7 ㎡ (昨年 44.5 ㎡から -4.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。福大前駅、別府駅、渡辺通駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは別府駅で昨年に比べ +36.2 ％、単価は 43.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(別府駅、渡辺通駅)は +30.8 ％(単価 +11.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(天神南駅、薬院大通駅)は -26.4 ％(単価 -11.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.8 ％ → 2020年 8.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.6 ％ → 2020年 37.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 36.9 ％ → 2020年 38.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 8.9 ％ → 2020年 8.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渡辺通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +25.5％( +11.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2019年)に比べて +41.2％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福大前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +22.7％( +3.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | - | - | - |
| 次郎丸駅 | 6.0万/㎡ (43.3年/50.0㎡) | - | 21.7万/㎡ (28.3年/60.0㎡) |
| 賀茂駅 | - | 3.2万/㎡ (42.3年/50.0㎡) | 6.9万/㎡ (41.3年/65.0㎡) |
| 野芥駅 | - | - | 16.6万/㎡ (27.3年/50.0㎡) |
| 梅林駅 | - | - | - |
| 福大前駅 | 19.7万/㎡ (35.8年/55.0㎡) | 16.0万/㎡ (37.3年/32.5㎡) | 21.6万/㎡ (25.3年/70.0㎡) |
| 七隈駅 | 24.7万/㎡ (23.6年/55.0㎡) | 20.6万/㎡ (26.3年/63.3㎡) | 18.6万/㎡ (29.3年/50.0㎡) |
| 金山駅 | 28.6万/㎡ (15.3年/70.0㎡) | 24.4万/㎡ (24.3年/80.0㎡) | 22.6万/㎡ (33.3年/70.0㎡) |
| 茶山駅 | 40.9万/㎡ (16.9年/76.7㎡) | 41.3万/㎡ (15.3年/75.0㎡) | 22.6万/㎡ (24.8年/42.5㎡) |
| 別府駅 | 43.6万/㎡ (17.1年/34.2㎡) | 32.0万/㎡ (22.5年/45.0㎡) | 35.1万/㎡ (21.3年/54.3㎡) |
| 六本松駅 | 38.2万/㎡ (24.6年/53.8㎡) | 39.8万/㎡ (21.1年/58.8㎡) | 31.7万/㎡ (22.9年/49.2㎡) |
| 桜坂駅 | 37.4万/㎡ (24.1年/70.0㎡) | 39.2万/㎡ (23.0年/65.0㎡) | 40.1万/㎡ (22.9年/75.6㎡) |
| 薬院大通駅 | 39.6万/㎡ (26.5年/56.2㎡) | 49.3万/㎡ (16.4年/38.5㎡) | 42.6万/㎡ (18.3年/50.8㎡) |
| 薬院駅 | 48.0万/㎡ (21.6年/49.1㎡) | 41.8万/㎡ (22.7年/44.4㎡) | 42.6万/㎡ (19.6年/26.1㎡) |
| 渡辺通駅 | 58.4万/㎡ (14.8年/30.4㎡) | 46.5万/㎡ (17.0年/33.8㎡) | 42.3万/㎡ (19.8年/25.8㎡) |
| 天神南駅 | 28.6万/㎡ (37.3年/35.0㎡) | 42.7万/㎡ (26.6年/34.2㎡) | 84.7万/㎡ (18.0年/21.2㎡) |
| 櫛田神社前駅 | - | - | - |
| 博多駅 | 44.5万/㎡ (18.4年/33.6㎡) | 41.6万/㎡ (20.6年/39.6㎡) | 40.1万/㎡ (18.2年/30.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
別府駅 43.6 万/㎡(昨年同期比 +36.2 ％)
別府駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +36.2％( +11.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて -62.5％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 22.5年から -24.1 ％減)。平均専有面積は 34.2 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から -24.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 22.5 年 → 2020年 17.1 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 31.2 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 31.2 ％ → 2020年 16.7 ％)
渡辺通駅 58.4 万/㎡(昨年同期比 +25.5 ％)
渡辺通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +25.5％( +11.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2019年)に比べて +41.2％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 17.0年から -13.3 ％減)。平均専有面積は 30.4 ㎡ (昨年 33.8 ㎡から -10.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 17.0 年 → 2020年 14.8 年、-13.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.8 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 23.5 ％ → 2020年 25.0 ％)
天神南駅 28.6 万/㎡(昨年同期比 -33.0 ％)
天神南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -33.0％( -14.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -83.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 26.6年から +40.1 ％増)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 34.2 ㎡から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 4.0 分 → 2020年 2.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 26.6 年 → 2020年 37.3 年、+40.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
薬院大通駅 39.6 万/㎡(昨年同期比 -19.7 ％)
薬院大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -19.7％( -9.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて -20.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 16.4年から +62.1 ％増)。平均専有面積は 56.2 ㎡ (昨年 38.5 ㎡から +46.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 5.6 分 → 2020年 3.4 分、-39.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 10.0 ％ → 2020年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 16.4 年 → 2020年 26.5 年、+62.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示