【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年7月〜9月期の相鉄・JR直通線 (武蔵小杉駅~海老名駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +25.2%( +10.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 95 件(1年前(2019年)に比べて -6.9%( -7件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 26.2年から -7.2 %減)。平均専有面積は 60.4 ㎡ (昨年 59.5 ㎡から +1.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鶴ケ峰駅、さがみ野駅、かしわ台駅、海老名駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは瀬谷駅で昨年に比べ +107.2 %、単価は 56.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(瀬谷駅、かしわ台駅)は +93.2 %(単価 +27.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(希望ケ丘駅、二俣川駅)は -41.4 %(単価 -13.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 13.1 分 → 2020年 10.8 分、-17.2 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 10.8 % → 2020年 15.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 19.6 % → 2020年 23.2 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 4.1 % → 2020年 2.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵小杉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +9.4%( +7.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 34 件(1年前(2019年)に比べて +30.8%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二俣川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -39.0%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて -56.2%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
相鉄・JR直通線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
武蔵小杉駅 | 90.9万/㎡ (12.0年/61.3㎡) | 83.0万/㎡ (15.5年/67.7㎡) | 89.5万/㎡ (12.3年/48.5㎡) |
羽沢横浜国大駅 | 27.6万/㎡ (36.0年/57.5㎡) | - | - |
西谷駅 | 24.7万/㎡ (31.9年/55.0㎡) | 27.0万/㎡ (36.8年/60.0㎡) | 24.6万/㎡ (28.6年/58.8㎡) |
鶴ケ峰駅 | 32.7万/㎡ (33.0年/60.8㎡) | 26.8万/㎡ (23.1年/61.2㎡) | 32.2万/㎡ (25.2年/61.7㎡) |
二俣川駅 | 12.4万/㎡ (47.8年/47.9㎡) | 20.3万/㎡ (40.0年/57.5㎡) | 34.9万/㎡ (33.2年/55.0㎡) |
希望ケ丘駅 | 23.8万/㎡ (44.0年/47.5㎡) | 42.3万/㎡ (35.8年/45.0㎡) | 24.2万/㎡ (34.0年/52.5㎡) |
三ツ境駅 | 24.4万/㎡ (36.5年/45.0㎡) | 28.6万/㎡ (23.4年/60.8㎡) | 22.5万/㎡ (42.2年/45.0㎡) |
瀬谷駅 | 56.0万/㎡ (22.5年/50.0㎡) | 27.0万/㎡ (33.5年/65.0㎡) | 27.4万/㎡ (28.0年/42.5㎡) |
大和駅 | 28.6万/㎡ (23.9年/57.1㎡) | 27.0万/㎡ (26.7年/40.5㎡) | 28.6万/㎡ (27.8年/50.6㎡) |
相模大塚駅 | 18.8万/㎡ (27.5年/85.0㎡) | - | 40.0万/㎡ (32.5年/55.0㎡) |
さがみ野駅 | 26.3万/㎡ (28.9年/70.0㎡) | 21.9万/㎡ (25.8年/61.2㎡) | 29.4万/㎡ (15.3年/65.0㎡) |
かしわ台駅 | 59.6万/㎡ (29.5年/55.0㎡) | 33.3万/㎡ (23.5年/73.0㎡) | 27.0万/㎡ (30.0年/90.0㎡) |
海老名駅 | 39.2万/㎡ (21.3年/69.3㎡) | 29.7万/㎡ (29.7年/56.7㎡) | 27.5万/㎡ (27.9年/49.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
瀬谷駅 56.0 万/㎡(昨年同期比 +107.2 %)
瀬谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +107.2%( +29.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 33.5年から -32.8 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -23.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 33.5 年 → 2020年 22.5 年、-32.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 8.0 分 → 2020年 0.0 分、-100.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
かしわ台駅 59.6 万/㎡(昨年同期比 +79.1 %)
かしわ台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +79.1%( +26.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 23.5年から +25.5 %増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 73.0 ㎡から -24.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 23.5 年 → 2020年 29.5 年、+25.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 5.8 分 → 2020年 6.5 分、+12.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 % → 2020年 100.0 %)
希望ケ丘駅 23.8 万/㎡(昨年同期比 -43.7 %)
希望ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -43.7%( -18.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.0年(昨年 35.8年から +23.1 %増)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +5.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 35.8 年 → 2020年 44.0 年、+23.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 6.5 分 → 2020年 7.7 分、+17.9 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 83.3 %)
二俣川駅 12.4 万/㎡(昨年同期比 -39.0 %)
二俣川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -39.0%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて -56.2%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.8年(昨年 40.0年から +19.5 %増)。平均専有面積は 47.9 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から -16.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.4 % → 2020年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 40.0 年 → 2020年 47.8 年、+19.5 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 22.2 分 → 2020年 25.1 分、+13.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 64.3 % → 2020年 85.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示