【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期のJR高崎線 (上野駅~赤羽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +0.5%( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 69 件(1年前(2021年)に比べて +32.7%( +17件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 16.7年から +16.9 %増)。平均専有面積は 50.1 ㎡ (昨年 49.6 ㎡から +0.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。尾久駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは尾久駅で昨年に比べ +19.3 %、単価は 79.2 万円/㎡となった。
上位 1 駅(尾久駅)は +19.3 %(単価 +12.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(赤羽駅)は +1.8 %(単価 +1.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 6.4 分 → 2022年 5.5 分、-13.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.8 % → 2022年 10.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 44.2 % → 2022年 50.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 16.7 年 → 2022年 19.5 年、+16.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.5 % → 2022年 37.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.7 % → 2022年 5.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は107万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +3.4%( +3.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて -37.5%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +19.3%( +12.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて +35.7%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR高崎線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | 107万/㎡ (17.8年/48.3㎡) | 104万/㎡ (14.7年/48.5㎡) | 92.2万/㎡ (18.1年/45.7㎡) |
尾久駅 | 79.2万/㎡ (18.2年/51.8㎡) | 66.4万/㎡ (18.8年/52.9㎡) | 66.1万/㎡ (21.1年/47.3㎡) |
赤羽駅 | 86.9万/㎡ (20.9年/49.9㎡) | 85.4万/㎡ (18.1年/48.2㎡) | 80.2万/㎡ (21.7年/41.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
尾久駅 79.2 万/㎡(昨年同期比 +19.3 %)
尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +19.3%( +12.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて +35.7%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 18.8年から -3.3 %減)。平均専有面積は 51.8 ㎡ (昨年 52.9 ㎡から -1.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 6.1 分 → 2022年 5.0 分、-17.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 52.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 % → 2022年 5.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.4 % → 2022年 36.8 %)
赤羽駅 86.9 万/㎡(昨年同期比 +1.8 %)
赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +1.8%( +1.5万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 35 件(1年前(2021年)に比べて +150.0%( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 18.1年から +15.6 %増)。平均専有面積は 49.9 ㎡ (昨年 48.2 ㎡から +3.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 6.7 分 → 2022年 5.8 分、-13.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 51.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 18.1 年 → 2022年 20.9 年、+15.6 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 % → 2022年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示