【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR高崎線 (上野駅~赤羽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +0.8%( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 196 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +98件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 18.2年から +1.3 %増)。平均専有面積は 47.7 ㎡ (昨年 42.1 ㎡から +13.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。上野駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは尾久駅で昨年に比べ -12.9 %、単価は 65.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(赤羽駅)は +1.7 %(単価 +1.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(尾久駅)は -12.9 %(単価 -9.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 % → 2021年 11.9 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.2 % → 2021年 10.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 49.0 % → 2021年 41.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 10.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は98.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -0.7%( -0.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 68 件(1年前(2020年)に比べて +209.1%( +46件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -12.9%( -9.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 50 件(1年前(2020年)に比べて +47.1%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR高崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | 98.8万/㎡ (15.5年/44.8㎡) | 99.4万/㎡ (15.5年/34.5㎡) | 93.9万/㎡ (16.6年/35.9㎡) |
尾久駅 | 65.3万/㎡ (19.4年/51.6㎡) | 75.0万/㎡ (17.7年/40.4㎡) | 64.3万/㎡ (23.4年/43.3㎡) |
赤羽駅 | 79.6万/㎡ (20.3年/47.6㎡) | 78.2万/㎡ (19.9年/47.5㎡) | 78.9万/㎡ (17.3年/69.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
赤羽駅 79.6 万/㎡(昨年同期比 +1.7 %)
赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.7%( +1.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 78 件(1年前(2020年)に比べて +85.7%( +36件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 19.9年から +2.2 %増)。平均専有面積は 47.6 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から +0.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 13.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.0 % → 2021年 29.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 47.6 % → 2021年 41.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.4 % → 2021年 1.3 %)
尾久駅 65.3 万/㎡(昨年同期比 -12.9 %)
尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -12.9%( -9.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 50 件(1年前(2020年)に比べて +47.1%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 17.7年から +9.4 %増)。平均専有面積は 51.6 ㎡ (昨年 40.4 ㎡から +27.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 16.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.3 % → 2021年 24.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 4.8 分 → 2021年 5.4 分、+12.6 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 64.7 % → 2021年 42.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.7 % → 2021年 12.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示