【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR青梅線 (立川駅~古里駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +14.7%( +5.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 114 件(1年前(2023年)に比べて -85.3%( -659件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 27.5年から -9.6 %減)。平均専有面積は 64.1 ㎡ (昨年 59.9 ㎡から +7.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。立川駅、西立川駅、東中神駅、拝島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西立川駅で昨年に比べ +80.2 %、単価は 68.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西立川駅、拝島駅)は +55.5 %(単価 +19.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(福生駅、羽村駅)は -28.8 %(単価 -7.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 51.6 % → 2024年 38.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 20.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.0 % → 2024年 19.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +23.4%( +14.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 39 件(1年前(2023年)に比べて -85.2%( -225件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -21.5%( -3.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR青梅線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
立川駅 | 77.5万/㎡ (18.8年/57.2㎡) | 62.8万/㎡ (25.0年/51.8㎡) | 60.1万/㎡ (22.7年/55.5㎡) |
西立川駅 | 68.2万/㎡ (6.0年/85.0㎡) | 37.9万/㎡ (30.0年/66.4㎡) | 36.4万/㎡ (33.4年/61.7㎡) |
東中神駅 | 52.0万/㎡ (9.5年/75.0㎡) | 40.7万/㎡ (18.8年/59.7㎡) | 34.1万/㎡ (27.3年/61.8㎡) |
中神駅 | 35.2万/㎡ (24.6年/69.0㎡) | 41.1万/㎡ (17.9年/74.5㎡) | 34.6万/㎡ (20.3年/71.8㎡) |
昭島駅 | 37.2万/㎡ (27.4年/72.1㎡) | 33.5万/㎡ (31.2年/77.1㎡) | 35.4万/㎡ (30.5年/72.9㎡) |
拝島駅 | 34.2万/㎡ (24.9年/73.6㎡) | 26.1万/㎡ (34.4年/64.2㎡) | 32.1万/㎡ (26.0年/63.9㎡) |
牛浜駅 | - | 24.9万/㎡ (27.6年/54.3㎡) | 25.3万/㎡ (31.2年/56.7㎡) |
福生駅 | 18.1万/㎡ (29.8年/60.0㎡) | 27.6万/㎡ (28.9年/59.8㎡) | 22.9万/㎡ (31.1年/53.1㎡) |
羽村駅 | 18.4万/㎡ (34.8年/78.8㎡) | 23.9万/㎡ (27.4年/66.6㎡) | 24.4万/㎡ (28.4年/65.0㎡) |
小作駅 | 24.3万/㎡ (25.6年/70.5㎡) | 23.9万/㎡ (25.9年/67.2㎡) | 25.6万/㎡ (23.0年/69.0㎡) |
河辺駅 | 23.4万/㎡ (29.5年/63.2㎡) | 22.4万/㎡ (30.8年/60.9㎡) | 20.3万/㎡ (30.3年/56.9㎡) |
東青梅駅 | 19.0万/㎡ (33.4年/57.0㎡) | 16.4万/㎡ (31.8年/46.6㎡) | 20.0万/㎡ (30.1年/52.6㎡) |
青梅駅 | 12.8万/㎡ (33.9年/58.8㎡) | 16.3万/㎡ (32.1年/69.0㎡) | 18.9万/㎡ (32.4年/50.2㎡) |
宮ノ平駅 | - | - | - |
二俣尾駅 | - | 8.2万/㎡ (32.0年/45.0㎡) | - |
古里駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西立川駅 68.2 万/㎡(昨年同期比 +80.2 %)
西立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +80.2%( +30.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -95.2%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.0年(昨年 30.0年から -80.0 %減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から +28.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.0 年 → 2024年 6.0 年、-80.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.6 分 → 2024年 4.0 分、-65.4 %と大きく減少)
拝島駅 34.2 万/㎡(昨年同期比 +30.8 %)
拝島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +30.8%( +8.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -82.5%( -33件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 34.4年から -27.7 %減)。平均専有面積は 73.6 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から +14.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.4 年 → 2024年 24.9 年、-27.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.7 分 → 2024年 6.0 分、-22.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 42.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.6 % → 2024年 28.6 %)
福生駅 18.1 万/㎡(昨年同期比 -34.6 %)
福生駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -34.6%( -9.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -92.2%( -47件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 28.9年から +3.1 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 59.8 ㎡から +0.3 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.5 分 → 2024年 12.5 分、+91.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 72.5 % → 2024年 100.0 %)
羽村駅 18.4 万/㎡(昨年同期比 -23.0 %)
羽村駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -23.0%( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -88.2%( -30件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 27.4年から +27.1 %増)。平均専有面積は 78.8 ㎡ (昨年 66.6 ㎡から +18.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.4 年 → 2024年 34.8 年、+27.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.4 分 → 2024年 16.2 分、+30.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示