【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期のJR青梅線 (立川駅～古里駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -8.5％( -3.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 89 件(１年前(2023年)に比べて -25.2％( -30件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 27.0年から +5.5 ％増)。平均専有面積は 60.8 ㎡ (昨年 57.7 ㎡から +5.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中神駅、羽村駅、東青梅駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは羽村駅で昨年に比べ +52.9 ％、単価は 33.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(羽村駅、中神駅)は +51.1 ％(単価 +13.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西立川駅、河辺駅)は -32.2 ％(単価 -12.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 14.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 15.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 51.3 ％ → 2024年 55.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.6 ％ → 2024年 10.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -9.0％( -6.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて -36.4％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.8％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR青梅線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 立川駅 | 61.8万/㎡ (22.0年/59.3㎡) | 68.0万/㎡ (22.3年/50.1㎡) | 69.6万/㎡ (19.4年/56.3㎡) |
| 西立川駅 | 21.1万/㎡ (44.0年/55.0㎡) | 42.0万/㎡ (26.0年/80.0㎡) | 36.0万/㎡ (35.7年/62.9㎡) |
| 東中神駅 | - | 41.1万/㎡ (24.5年/45.0㎡) | 35.0万/㎡ (22.9年/65.0㎡) |
| 中神駅 | 48.2万/㎡ (14.1年/83.0㎡) | 32.3万/㎡ (23.3年/68.8㎡) | 35.1万/㎡ (22.1年/74.4㎡) |
| 昭島駅 | 34.0万/㎡ (36.3年/72.7㎡) | 33.4万/㎡ (29.7年/72.0㎡) | 36.8万/㎡ (30.9年/66.8㎡) |
| 拝島駅 | 30.6万/㎡ (31.2年/66.7㎡) | 29.9万/㎡ (33.2年/68.6㎡) | 29.3万/㎡ (27.3年/63.0㎡) |
| 牛浜駅 | - | 35.6万/㎡ (20.5年/67.5㎡) | 16.0万/㎡ (30.5年/25.0㎡) |
| 福生駅 | 26.8万/㎡ (33.9年/61.7㎡) | 28.3万/㎡ (26.7年/51.4㎡) | 24.9万/㎡ (29.5年/47.9㎡) |
| 羽村駅 | 33.2万/㎡ (23.0年/70.0㎡) | 21.7万/㎡ (34.1年/60.0㎡) | 31.4万/㎡ (23.6年/67.0㎡) |
| 小作駅 | 22.9万/㎡ (27.7年/68.0㎡) | 22.4万/㎡ (25.5年/68.3㎡) | 31.4万/㎡ (20.5年/65.0㎡) |
| 河辺駅 | 20.5万/㎡ (33.7年/47.2㎡) | 24.0万/㎡ (30.9年/64.5㎡) | 22.5万/㎡ (28.6年/58.1㎡) |
| 東青梅駅 | 23.1万/㎡ (31.0年/40.0㎡) | 15.9万/㎡ (37.7年/42.9㎡) | 17.9万/㎡ (31.0年/56.2㎡) |
| 青梅駅 | 19.8万/㎡ (33.3年/50.0㎡) | 19.7万/㎡ (27.2年/66.7㎡) | 14.1万/㎡ (32.1年/50.0㎡) |
| 宮ノ平駅 | - | - | - |
| 二俣尾駅 | - | - | - |
| 古里駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
羽村駅 33.2 万/㎡(昨年同期比 +52.9 ％)
羽村駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +52.9％( +11.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 34.1年から -32.5 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.1 年 → 2024年 23.0 年、-32.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.9 分 → 2024年 6.5 分、-40.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 50.0 ％)
中神駅 48.2 万/㎡(昨年同期比 +49.2 ％)
中神駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +49.2％( +15.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 23.3年から -39.3 ％減)。平均専有面積は 83.0 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +20.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.3 年 → 2024年 14.1 年、-39.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.5 分 → 2024年 8.6 分、-44.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
西立川駅 21.1 万/㎡(昨年同期比 -49.7 ％)
西立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -49.7％( -20.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.0年(昨年 26.0年から +69.2 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -31.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.0 年 → 2024年 44.0 年、+69.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.5 分 → 2024年 19.5 分、+85.7 ％と大きく増加)
河辺駅 20.5 万/㎡(昨年同期比 -14.7 ％)
河辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.7％( -3.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -15.8％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 30.9年から +9.1 ％増)。平均専有面積は 47.2 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -26.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.1 ％ → 2024年 6.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 63.2 ％ → 2024年 93.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示