【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期のJR青梅線 (立川駅～古里駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -1.7％( -0.6万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 132 件(１年前(2021年)に比べて -26.7％( -48件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 24.1年から +12.2 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 58.5 ㎡から -1.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西立川駅、福生駅、東青梅駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東青梅駅で昨年に比べ +50.8 ％、単価は 21.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東青梅駅、西立川駅)は +48.4 ％(単価 +10.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東中神駅、小作駅)は -27.0 ％(単価 -11.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.7 ％ → 2022年 10.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.1 年 → 2022年 27.1 年、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.7 ％ → 2022年 52.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 18.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -6.4％( -4.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 44 件(１年前(2021年)に比べて -25.4％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -6.1％( -0.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR青梅線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 立川駅 | 58.4万/㎡ (24.5年/53.0㎡) | 62.5万/㎡ (20.6年/52.1㎡) | 59.9万/㎡ (17.9年/155㎡) |
| 西立川駅 | 41.2万/㎡ (30.5年/63.5㎡) | 28.2万/㎡ (45.2年/47.2㎡) | 17.5万/㎡ (52.3年/40.0㎡) |
| 東中神駅 | 27.7万/㎡ (17.3年/65.0㎡) | 48.0万/㎡ (10.5年/67.0㎡) | - |
| 中神駅 | 35.1万/㎡ (13.5年/70.0㎡) | 34.8万/㎡ (16.9年/72.5㎡) | 44.0万/㎡ (6.3年/75.0㎡) |
| 昭島駅 | 37.4万/㎡ (26.1年/70.0㎡) | 34.6万/㎡ (27.4年/74.7㎡) | 27.1万/㎡ (35.3年/51.7㎡) |
| 拝島駅 | 29.4万/㎡ (28.7年/55.8㎡) | 25.9万/㎡ (30.6年/50.6㎡) | 18.8万/㎡ (39.3年/85.0㎡) |
| 牛浜駅 | 20.5万/㎡ (33.3年/20.0㎡) | 20.2万/㎡ (32.3年/18.3㎡) | - |
| 福生駅 | 23.4万/㎡ (28.3年/55.0㎡) | 18.5万/㎡ (28.6年/49.2㎡) | 19.0万/㎡ (0年/55.0㎡) |
| 羽村駅 | 23.5万/㎡ (26.3年/60.0㎡) | 21.9万/㎡ (22.3年/70.6㎡) | 38.2万/㎡ (26.3年/55.0㎡) |
| 小作駅 | 23.5万/㎡ (25.6年/68.8㎡) | 26.6万/㎡ (15.6年/70.0㎡) | 20.7万/㎡ (22.9年/68.0㎡) |
| 河辺駅 | 17.6万/㎡ (34.4年/56.1㎡) | 15.5万/㎡ (28.1年/58.9㎡) | 24.5万/㎡ (26.4年/40.7㎡) |
| 東青梅駅 | 21.4万/㎡ (28.1年/40.8㎡) | 14.2万/㎡ (31.3年/55.7㎡) | 14.5万/㎡ (32.3年/32.5㎡) |
| 青梅駅 | 12.8万/㎡ (32.7年/50.6㎡) | 13.7万/㎡ (30.7年/55.0㎡) | 10.2万/㎡ (32.1年/43.3㎡) |
| 宮ノ平駅 | - | - | - |
| 二俣尾駅 | - | - | - |
| 古里駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東青梅駅 21.4 万/㎡(昨年同期比 +50.8 ％)
東青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +50.8％( +7.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -14.3％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 31.3年から -10.1 ％減)。平均専有面積は 40.8 ㎡ (昨年 55.7 ㎡から -26.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.3 年 → 2022年 28.1 年、-10.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 9.3 分 → 2022年 6.7 分、-28.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 71.4 ％ → 2022年 100.0 ％)
西立川駅 41.2 万/㎡(昨年同期比 +46.0 ％)
西立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +46.0％( +13.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +11.1％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 45.2年から -32.5 ％減)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 47.2 ㎡から +34.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 45.2 年 → 2022年 30.5 年、-32.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 13.0 分 → 2022年 6.9 分、-46.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 62.5 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 60.0 ％)
東中神駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 -42.3 ％)
東中神駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -42.3％( -20.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 10.5年から +65.1 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から -3.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.5 年 → 2022年 17.3 年、+65.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.6 分 → 2022年 19.0 分、+79.2 ％と大きく増加)
小作駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 -11.8 ％)
小作駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -11.8％( -3.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2021年)に比べて +14.3％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 15.6年から +63.8 ％増)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -1.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.6 年 → 2022年 25.6 年、+63.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.8 分 → 2022年 13.1 分、+21.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示