【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期のJR青梅線 (立川駅~古里駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -10.4%( -4.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 72 件(1年前(2019年)に比べて +35.8%( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 23.5年から +15.3 %増)。平均専有面積は 54.8 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +1.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。西立川駅、中神駅、牛浜駅、河辺駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西立川駅で昨年に比べ +52.7 %、単価は 26.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西立川駅、牛浜駅)は +52.0 %(単価 +9.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(羽村駅、青梅駅)は -62.0 %(単価 -14.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.8 % → 2020年 4.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 23.5 年 → 2020年 27.1 年、+15.3 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 10.4 分 → 2020年 11.6 分、+11.6 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.9 % → 2020年 58.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.5 % → 2020年 10.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -31.7%( -26.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 26 件(1年前(2019年)に比べて +85.7%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった羽村駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -78.0%( -21.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR青梅線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
立川駅 | 56.2万/㎡ (25.0年/49.0㎡) | 82.2万/㎡ (12.9年/46.1㎡) | 57.5万/㎡ (19.9年/48.9㎡) |
西立川駅 | 26.8万/㎡ (37.8年/50.0㎡) | 17.6万/㎡ (39.8年/50.0㎡) | - |
東中神駅 | 41.6万/㎡ (12.8年/73.3㎡) | 46.7万/㎡ (11.8年/60.0㎡) | - |
中神駅 | 31.1万/㎡ (19.4年/65.0㎡) | 24.6万/㎡ (22.8年/58.3㎡) | 31.3万/㎡ (15.3年/75.0㎡) |
昭島駅 | 32.2万/㎡ (27.4年/70.0㎡) | 35.7万/㎡ (27.5年/63.8㎡) | 33.9万/㎡ (18.3年/65.8㎡) |
拝島駅 | 22.6万/㎡ (32.0年/70.0㎡) | 26.0万/㎡ (24.2年/75.0㎡) | 26.2万/㎡ (19.8年/65.0㎡) |
牛浜駅 | 25.7万/㎡ (22.8年/70.0㎡) | 17.0万/㎡ (27.8年/50.0㎡) | - |
福生駅 | 25.8万/㎡ (24.8年/53.3㎡) | 22.2万/㎡ (28.8年/45.0㎡) | 21.8万/㎡ (23.7年/48.3㎡) |
羽村駅 | 6.0万/㎡ (46.8年/70.0㎡) | 27.3万/㎡ (34.8年/60.0㎡) | 21.2万/㎡ (41.4年/53.3㎡) |
小作駅 | 22.3万/㎡ (24.8年/62.5㎡) | 19.6万/㎡ (27.4年/57.5㎡) | 30.2万/㎡ (14.6年/65.8㎡) |
河辺駅 | 18.9万/㎡ (22.8年/52.5㎡) | 15.3万/㎡ (24.6年/55.0㎡) | 18.7万/㎡ (27.0年/56.1㎡) |
東青梅駅 | 9.4万/㎡ (35.8年/47.5㎡) | 11.4万/㎡ (32.4年/36.7㎡) | 16.3万/㎡ (22.8年/61.7㎡) |
青梅駅 | 9.2万/㎡ (33.2年/51.9㎡) | 17.0万/㎡ (25.8年/41.7㎡) | 15.3万/㎡ (28.5年/48.0㎡) |
宮ノ平駅 | - | - | - |
二俣尾駅 | - | - | - |
古里駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西立川駅 26.8 万/㎡(昨年同期比 +52.7 %)
西立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +52.7%( +9.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 39.8年から -5.0 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 18.0 分 → 2020年 15.6 分、-13.3 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 66.7 %)
牛浜駅 25.7 万/㎡(昨年同期比 +51.3 %)
牛浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +51.3%( +8.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.8年(昨年 27.8年から -18.0 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +40.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 27.8 年 → 2020年 22.8 年、-18.0 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
羽村駅 6.0 万/㎡(昨年同期比 -78.0 %)
羽村駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -78.0%( -21.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.8年(昨年 34.8年から +34.5 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +16.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 34.8 年 → 2020年 46.8 年、+34.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 14.0 分 → 2020年 19.0 分、+35.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 100.0 %)
青梅駅 9.2 万/㎡(昨年同期比 -45.9 %)
青梅駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -45.9%( -7.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +166.7%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 25.8年から +28.6 %増)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 41.7 ㎡から +24.5 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 25.8 年 → 2020年 33.2 年、+28.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.3 分 → 2020年 10.9 分、+48.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示