【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +4.9%( +4.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 238 件(1年前(2023年)に比べて -48.6%( -225件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 17.9年から -0.3 %減)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から +2.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。南千住駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南千住駅で昨年に比べ +10.5 %、単価は 80.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(南千住駅)は +10.5 %(単価 +7.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(上野駅)は -2.1 %(単価 -2.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.6 % → 2024年 24.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.2 % → 2024年 10.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 % → 2024年 9.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 % → 2024年 26.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は106万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -2.1%( -2.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 34 件(1年前(2023年)に比べて -48.5%( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三河島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.2%( +1.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -67.5%( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR常磐線快速 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | 106万/㎡ (19.0年/52.4㎡) | 108万/㎡ (18.7年/41.3㎡) | 111万/㎡ (16.0年/44.5㎡) |
日暮里駅 | 103万/㎡ (18.4年/56.7㎡) | 100万/㎡ (14.3年/61.5㎡) | 94.3万/㎡ (17.7年/53.0㎡) |
三河島駅 | 78.8万/㎡ (23.6年/53.1㎡) | 77.1万/㎡ (19.1年/49.2㎡) | 77.7万/㎡ (21.1年/49.4㎡) |
南千住駅 | 80.3万/㎡ (17.3年/62.7㎡) | 72.7万/㎡ (19.9年/63.6㎡) | 70.7万/㎡ (19.3年/65.3㎡) |
北千住駅 | 85.0万/㎡ (16.7年/56.2㎡) | 78.8万/㎡ (17.6年/52.3㎡) | 74.9万/㎡ (18.2年/52.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南千住駅 80.3 万/㎡(昨年同期比 +10.5 %)
南千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +10.5%( +7.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 62 件(1年前(2023年)に比べて -56.0%( -79件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 19.9年から -12.9 %減)。平均専有面積は 62.7 ㎡ (昨年 63.6 ㎡から -1.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 19.9 年 → 2024年 17.3 年、-12.9 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 % → 2024年 12.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.0 % → 2024年 11.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.1 % → 2024年 11.3 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 % → 2024年 1.6 %)
上野駅 106.0 万/㎡(昨年同期比 -2.1 %)
上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は106万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -2.1%( -2.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 34 件(1年前(2023年)に比べて -48.5%( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 18.7年から +1.3 %増)。平均専有面積は 52.4 ㎡ (昨年 41.3 ㎡から +26.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 43.9 % → 2024年 44.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 % → 2024年 8.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 % → 2024年 5.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示