【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.8%( -3.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 142 件(1年前(2020年)に比べて +144.8%( +84件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 13.4年から +20.3 %増)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 44.4 ㎡から +29.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。日暮里駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは日暮里駅で昨年に比べ +22.0 %、単価は 94.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(日暮里駅)は +22.0 %(単価 +17.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(北千住駅)は -15.8 %(単価 -14.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.5 % → 2021年 11.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.0 % → 2021年 4.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.4 年 → 2021年 16.1 年、+20.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.8 % → 2021年 29.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 39.7 % → 2021年 35.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -4.9%( -4.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 22 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -11.7%( -8.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 40 件(1年前(2020年)に比べて +110.5%( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR常磐線快速 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | 95.1万/㎡ (16.4年/43.0㎡) | 100万/㎡ (11.8年/26.7㎡) | 100万/㎡ (16.8年/34.2㎡) |
日暮里駅 | 94.1万/㎡ (12.1年/58.6㎡) | 77.1万/㎡ (21.3年/47.5㎡) | 94.4万/㎡ (11.0年/50.0㎡) |
三河島駅 | 74.7万/㎡ (16.9年/56.9㎡) | 69.1万/㎡ (16.0年/44.4㎡) | 62.0万/㎡ (17.0年/48.3㎡) |
南千住駅 | 62.9万/㎡ (19.6年/60.5㎡) | 71.2万/㎡ (14.8年/46.8㎡) | 70.6万/㎡ (14.8年/47.7㎡) |
北千住駅 | 79.3万/㎡ (14.3年/61.3㎡) | 94.3万/㎡ (8.9年/46.6㎡) | 103万/㎡ (3.7年/58.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
日暮里駅 94.1 万/㎡(昨年同期比 +22.0 %)
日暮里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +22.0%( +17.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 21.3年から -43.1 %減)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から +23.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 21.3 年 → 2021年 12.1 年、-43.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 13.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 36.4 %)
北千住駅 79.3 万/㎡(昨年同期比 -15.8 %)
北千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -15.8%( -14.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 42 件(1年前(2020年)に比べて +121.1%( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 8.9年から +60.6 %増)。平均専有面積は 61.3 ㎡ (昨年 46.6 ㎡から +31.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 % → 2021年 4.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.9 年 → 2021年 14.3 年、+60.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.3 分 → 2021年 8.3 分、+13.3 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 63.2 % → 2021年 40.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 % → 2021年 4.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示