【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期のJR常磐線各駅停車 (北千住駅~金町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +4.4%( +2.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 90 件(1年前(2019年)に比べて +91.5%( +43件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 20.4年から -4.3 %減)。平均専有面積は 49.6 ㎡ (昨年 50.1 ㎡から -1.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。金町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは金町駅で昨年に比べ +20.1 %、単価は 54.6 万円/㎡となった。
上位 1 駅(金町駅)は +20.1 %(単価 +9.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(北千住駅)は -9.1 %(単価 -7.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.3 % → 2020年 14.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.2 % → 2020年 6.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.2 % → 2020年 9.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 29.8 % → 2020年 17.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -9.1%( -7.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(1年前(2019年)に比べて +61.5%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +20.1%( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2019年)に比べて +84.6%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 72.1万/㎡ (17.1年/41.0㎡) | 79.4万/㎡ (11.8年/48.1㎡) | 65.4万/㎡ (20.7年/47.5㎡) |
綾瀬駅 | 58.1万/㎡ (19.6年/46.0㎡) | 56.4万/㎡ (20.5年/46.2㎡) | 58.2万/㎡ (25.0年/33.0㎡) |
亀有駅 | 56.9万/㎡ (19.9年/54.6㎡) | 48.7万/㎡ (24.3年/50.0㎡) | 46.8万/㎡ (22.5年/53.6㎡) |
金町駅 | 54.6万/㎡ (21.1年/55.0㎡) | 45.5万/㎡ (25.4年/54.6㎡) | 44.5万/㎡ (20.0年/61.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
金町駅 54.6 万/㎡(昨年同期比 +20.1 %)
金町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +20.1%( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2019年)に比べて +84.6%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 25.4年から -16.9 %減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 54.6 ㎡から +0.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 25.4 年 → 2020年 21.1 年、-16.9 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 58.3 % → 2020年 29.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.6 分 → 2020年 11.7 分、+21.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 30.8 % → 2020年 12.5 %)
北千住駅 72.1 万/㎡(昨年同期比 -9.1 %)
北千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -9.1%( -7.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(1年前(2019年)に比べて +61.5%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 11.8年から +44.6 %増)。平均専有面積は 41.0 ㎡ (昨年 48.1 ㎡から -14.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.7 % → 2020年 10.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.7 % → 2020年 10.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 11.8 年 → 2020年 17.1 年、+44.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.1 分 → 2020年 9.2 分、+14.4 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 23.1 % → 2020年 30.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 38.5 % → 2020年 14.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示