
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年7月〜9月期のJR宇都宮線 (上野駅~赤羽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -5.4%( -4.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(1年前(2018年)に比べて +61.5%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 14.5年から -0.3 %減)。平均専有面積は 80.5 ㎡ (昨年 40.8 ㎡から +97.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。赤羽駅は、昨年から 10 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは上野駅で昨年に比べ -11.7 %、単価は 87.6 万円/㎡となった。
上位 1 駅(尾久駅)は +107.6 %(単価 +59.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(上野駅)は -11.7 %(単価 -11.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 46.2 % → 2019年 57.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 4.3 分 → 2019年 6.1 分、+42.6 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 7.7 % → 2019年 4.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて +107.6%( +59.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -9.9%( -8.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(1年前(2018年)に比べて +50.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR宇都宮線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | 87.6万/㎡ (14.8年/34.4㎡) | 99.2万/㎡ (12.3年/28.8㎡) | 88.3万/㎡ (15.5年/30.0㎡) |
尾久駅 | 115万/㎡ (13.5年/20.0㎡) | 55.4万/㎡ (19.5年/65.0㎡) | 61.7万/㎡ (18.6年/45.0㎡) |
赤羽駅 | 79.2万/㎡ (14.3年/116㎡) | 87.9万/㎡ (15.0年/43.8㎡) | 87.1万/㎡ (14.7年/43.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
尾久駅 115.0 万/㎡(昨年同期比 +107.6 %)
尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて +107.6%( +59.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.5年(昨年 19.5年から -30.8 %減)。平均専有面積は 20.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -69.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 19.5 年 → 2019年 13.5 年、-30.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 8.0 分 → 2019年 5.0 分、-37.5 %と大きく減少)
上野駅 87.6 万/㎡(昨年同期比 -11.7 %)
上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -11.7%( -11.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2018年)に比べて +100.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 12.3年から +20.4 %増)。平均専有面積は 34.4 ㎡ (昨年 28.8 ㎡から +19.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 12.3 年 → 2019年 14.8 年、+20.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 4.5 分 → 2019年 5.9 分、+30.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 75.0 % → 2019年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示