【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR埼京線 (大崎駅～浮間舟渡駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -6.6％( -6.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 235 件(１年前(2020年)に比べて +51.6％( +80件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 19.2年から +12.6 ％増)。平均専有面積は 51.0 ㎡ (昨年 55.5 ㎡から -8.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。十条駅は、昨年から 5 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは十条駅で昨年に比べ +5.6 ％、単価は 80.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(十条駅、渋谷駅)は +3.8 ％(単価 +3.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新宿駅、浮間舟渡駅)は -15.7 ％(単価 -15.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.5 ％ → 2021年 36.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.9 ％ → 2021年 24.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.2 年 → 2021年 21.6 年、+12.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.7 ％ → 2021年 18.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.6 ％ → 2021年 1.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.9％( +2.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +55.6％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -6.8％( -4.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 29 件(１年前(2020年)に比べて +93.3％( +14件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大崎駅 | 110万/㎡ (21.3年/55.1㎡) | 122万/㎡ (17.5年/106㎡) | 106万/㎡ (17.8年/52.5㎡) |
| 恵比寿駅 | 124万/㎡ (27.2年/55.9㎡) | 132万/㎡ (24.6年/45.6㎡) | 128万/㎡ (23.6年/46.3㎡) |
| 渋谷駅 | 126万/㎡ (27.4年/53.0㎡) | 124万/㎡ (30.0年/41.7㎡) | 127万/㎡ (21.2年/45.4㎡) |
| 新宿駅 | 96.0万/㎡ (33.3年/31.9㎡) | 114万/㎡ (21.7年/40.8㎡) | 79.4万/㎡ (36.3年/25.0㎡) |
| 池袋駅 | 99.5万/㎡ (20.2年/35.7㎡) | 109万/㎡ (15.7年/29.6㎡) | 101万/㎡ (16.8年/31.1㎡) |
| 板橋駅 | 83.5万/㎡ (15.2年/54.4㎡) | 88.5万/㎡ (14.0年/43.3㎡) | 80.3万/㎡ (15.5年/48.3㎡) |
| 十条駅 | 80.3万/㎡ (12.2年/75.0㎡) | 76.0万/㎡ (6.5年/45.0㎡) | 66.7万/㎡ (16.0年/75.0㎡) |
| 赤羽駅 | 72.0万/㎡ (23.8年/47.3㎡) | 79.2万/㎡ (17.2年/49.4㎡) | 75.3万/㎡ (20.2年/49.2㎡) |
| 北赤羽駅 | 61.4万/㎡ (17.1年/68.8㎡) | 65.9万/㎡ (18.0年/59.7㎡) | 64.2万/㎡ (8.0年/68.0㎡) |
| 浮間舟渡駅 | 68.0万/㎡ (12.4年/48.6㎡) | 80.3万/㎡ (19.9年/52.9㎡) | 61.8万/㎡ (13.2年/55.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
十条駅 80.3 万/㎡(昨年同期比 +5.6 ％)
十条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +5.6％( +4.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 6.5年から +87.6 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +66.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.8 分 → 2021年 7.2 分、-17.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.5 年 → 2021年 12.2 年、+87.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
渋谷駅 125.9 万/㎡(昨年同期比 +1.9 ％)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.9％( +2.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +55.6％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 30.0年から -8.7 ％減)。平均専有面積は 53.0 ㎡ (昨年 41.7 ㎡から +27.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.1 分 → 2021年 8.0 分、-11.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 17.9 ％)
新宿駅 96.0 万/㎡(昨年同期比 -16.0 ％)
新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -16.0％( -18.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて +166.7％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 21.7年から +53.5 ％増)。平均専有面積は 31.9 ㎡ (昨年 40.8 ㎡から -21.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.7 分 → 2021年 6.1 分、-20.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 31.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.7 年 → 2021年 33.3 年、+53.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 60.0 ％)
浮間舟渡駅 68.0 万/㎡(昨年同期比 -15.3 ％)
浮間舟渡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -15.3％( -12.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +16.7％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 19.9年から -38.0 ％減)。平均専有面積は 48.6 ㎡ (昨年 52.9 ㎡から -8.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.9 年 → 2021年 12.4 年、-38.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 41.7 ％ → 2021年 7.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 41.7 ％ → 2021年 21.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示